みなさん、こんにちは。本シェルジュの岩永です。

関東地方では、ソメイヨシノのピークは過ぎてしまいました。
今年は、4月に入っても雨が多い上に寒い日も多く、イマイチお花見日和は
少なかったように思います。
我が家では、4月に入ってから娘がインフルエンザにかかり、私も体調不良
になってしまいましたが、年度初めの4月を楽しく元気に過ごしたいですね!

本日、ご紹介するのは、2013年12月に初版が出ました『嫌われる勇気-自己
啓発の源流「アドラー」の教え』です。

電車の広告にもしばらく出ていましたし、タイトルだけはご存じの方も多い
と思います。
かく言う私も、そういう本があることは知っていましたが、タイトル的に、
まったく興味がなかったのですが、いろいろなところで話題になっているため
思い切って読んでみました。

そもそも「嫌われる勇気」というタイトルから、普段周りの人に気遣いをして
嫌われないように配慮して苦しい生き方をされている方向けの本なんだろうな
と思っていたので、あまり興味がなかったのですが、その予測はある程度あた
っていました。
しかし、書かれている内容はもっと深く、とても、得られることが多かったで
す。

発売されてから1年数か月経つ本ですが、心身ともに新たなスタートを切りたい
方にお勧めの一冊です!

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 
岸見 一郎  (著), 古賀 史健 (著)
ダイヤモンド社 (2013/12/13)296ページ
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今回の登場人物紹介

営業部の先輩・後輩
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先輩:
おまえ、さっき、課長から怒られてたけど、大丈夫か?
3か月連続で予算未達成だろ?

後輩:
大丈夫です!まだ本気出してませんから!

先輩:
おまえ、本気出すのいつなのよ?(苦笑)
「本気を出していないから」ってのを言い訳にしてるだけじゃないのか?

後輩:
うっ。。

先輩:
バンドマンでも、俳優でも「目指すだけ」なら誰にでもできる。本気でやるっ
てことは、たくさん恥をかいて、競争にもさらされ、傷つくってことだ。
本気を出してもダメだったという経験をした方がいいぜ。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です 〓
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■P.45より
いまのあなたが不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからなの
です。
    
■P.52より
つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいる
ことのほうが楽であり、安心なのです。

■P.55より
わたしの若い友人に、小説家になることを夢見ながら、なかなか作品を書き上
げられない人がいます。彼によると、仕事が忙しくて小説を書く時間もままな
らない、だから書き上げられないし、賞の応募に至らないのだそうです。 
しかし、はたしてそうでしょうか。実際のところは、応募しないことによって
「やればできる」という可能性を残しておきたいのです。人の評価にさらされ
たくないし、ましてや駄作を書き上げて落選する、という現実に直面したくな
い。時間さえあればできる、環境さえ整えば書ける、自分にはその才能がある
のだ、という可能性のなかに生きていたいのです。

■P.82より
アドラーは「見かけの因果律」という言葉で説明しています。本来はなんの因
果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明
し、納得させてしまう、と。

■P.87より
たとえば、自分の手柄を自慢したがる人。過去の栄光にすがり、自分がいちば
ん輝いていた時代の思い出話ばかりする人。あなたの身近にもいるかもしれま
せんね。これらもすべて、優越コンプレックスだといえます。

■P.88より
不幸であることによって「特別」であろうとし、不幸であるという一点におい
て、人の上に立とうとします。

■P.271より
人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。あなたは過去や未来
を見ることで、自らに免罪符を与えようとしている。過去にどんなことがあっ
たかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであ
るかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。

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〓 3)今日の気づき 〓
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個人的なことにはなりますが、タイトル的に興味が持てなかったのは、もとも
と私が「嫌われる勇気」を持っていたからでした。本書を読んでさらに納得し
ました。
「嫌われる勇気」とは、別の言い方をすれば、「Stand Alone(一身独立)」
ともいえるのではないかとも思いました。
個人レベルでも、国家間でも「仲良くする」ことや「ぶつからない」ことを
目的としてとらえられがちですが、「仲良くする」ことは結果であり、目的
ではないと強く感じています。本書の内容から少し外れるかもしれませんが、
そのように思います。
読む人によって、得られること、考えされられることが少しずつ異なる本かも
しれません。

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〓 4)本書の目次 〓
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第1夜 トラウマを否定せよ
第2夜 対人関係がすべてである
第3夜 他者の課題を切り捨てる
第4夜 あなたの居場所はどこにあるか
第5夜 幸福に生きる条件とは
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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 
岸見 一郎  (著), 古賀 史健 (著)
ダイヤモンド社 (2013/12/13)296ページ
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