こんにちは。本シェルジュの岡田です。

今日から6月ですね。ここ最近、熱い日が続いていますので、体調にお気をつけください。

6月のテーマは「未来」。みなさんは、未来と聞いて何を思い浮かべますか?

今日ご紹介する本は、B級ご当地グルメの一大ブームを巻き起こした「B-1グランプリ」について書かれた「B級ご当地グルメでまちおこし」です。

B-1グランプリと聞くと、私はすぐに「富士宮やきそば」が思い浮かびます。 美味しそうなイベントと思いがちですが、B-1グランプリはB級グルメを集めたグルメイベントではなく、まちを売る「まちおこしイベント」。

数百円の富士宮やきそばがもたらした経済効果は、9年間でナント439億円!!((株)地域デザイン研究所調べ)

私たちが昔から何気なく食べていた食べ物が、地域の未来を担っているのかもしれませんね。

 

<目次>

1)今日のオススメの一冊

2)付箋

3)今日の気づき

4)本書の目次

 

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〓 1)今日のオススメの一冊 〓

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B級ご当地グルメでまちおこし 成功と失敗の法則

学芸出版社 (2011/11/15)

俵 慎一 著

240ページ

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今回の登場人物紹介

■Sさん : 食べることが大好き

■Oさん : Sさんの同僚

 

Sさん : 来月、静岡に出張に行くの。なに食べようかな?

Oさん : 浜松で餃子を食べるのはどう? 浜松市は「日本一の餃子の街宣言」してるし、

     浜松餃子でまちおこしをする団体の「浜松餃子学会」がB-1グランプリにも出てるよ。

Sさん : へぇ、そうなんだ。餃子大好き~。

Oさん : 富士宮やきそばや静岡おでんも有名だよね。

Sさん : 静岡はB級ご当地グルメがいっぱいあるね。早く来月にならないかな~。待ち遠しいな~。

 

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です 〓

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・P19

B-1グランプリは「グルメイベント」ではない。 食べ物を提供するが、食べ物だけを売るのではなく、まちを売る「まちおこしイベント」である。 通常のグルメイベントでは「出店者」は飲食店や企業であるのに対し、B-1グランプリの出展者はまちおこしに取り組むボランティアが中心であり、飲食店や企業は「出店」することはできない。 また、B-1グランプリは集客を目的としたイベントではなく、まちおこしのお披露目の場として現地に行ってもらうための壮大な仕掛けである。

 

・P23

地元に数十年前から存在していた料理を、地域名+メニュー名にすることでブランド化し、新たな地元の食べ物として売っていくことがB級ご当地グルメのまちおこしの基本的な手法である。

 

・P34

まちおこしにおいては、「それに取り組むことによってあなたにどんなメリットがあるのか?」と疑問を持たれるような人が中心になっているように見えることが望ましい。

 

・P43

「うちには何もない」という話はこれまで山ほど聞いた。それで新しいグルメを創るという話も数多い。 しかし、あえて、ちゃんと自分の地域の宝探しをやったのかと問うてみたい。 食のまちおこしの本質は食を売ることではない。地域の宝探しをちゃんとやれば、場合によったら食でない宝物が見つかるかもしれない。 「創る」前にまず「探す」。 安易に創ることを考えては、宝物を探すチャンスを失ってしまうかもしれないと心得てほしい。

 

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〓 3)今日の気づき 〓

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本書では、B級ご当地グルメを新たに創るよりも、地元の人が長い間日常的に食べてきた、一見当たり前だと思う料理を探す方がブレイクの可能性が高いと言っています。 日本には、地域それぞれに独自の食文化や食べ方があるので、どこのまちでもB級ご当地グルメでまちおこしができる可能性があると思いました。

また、ずっと同じ場所で過ごしていると、何が他とは異なるのか気付かないこともあるので、食だけに限定せず、自分たちの地域がどんな暮らしをしているのか客観的に見るのは良いと思いました。