みなさん、こんにちは。本シェルジュの安藤準です。

ミーン!ミン・ミン……、セミの鳴き声が響く8月。遅い梅雨もあけていよいよ本格的な夏ですね。

熱い日でもクールに仕事を。涼し気にデキる男はカッコイイものです。
さて、そんなクールでデキる男の印象で注目されるデザイナーの佐藤ナオキさん。
NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で紹介され、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれるなど注目を集める一人です。

駆け出しのころは非常に苦労されたようですが、今ではそのデザインの対象はガムや傘、チョコレートからスターバックスの店舗まで多くの領域に至ります。
結果、常に400のプロジェクトを同時進行しているとか。

そんな佐藤さんの仕事の仕方は、極めてスピードがあり合理的。佐藤さんに言わせれば

「仕事のクオリティは量が多い方があがる」

のだとか。
多くの仕事を少しでも早く・ハイクオリティにこなしたい方。一読の価値がありますよ。
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1)本日紹介する書籍
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「400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術」
幻冬舎 (2016/2/10) 222ページ
佐藤 ナオキ (著)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4344028902

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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仕事を速くこなしたい人はもちろんですが、その中でも特に、現在ビジネスマンとしてベテランになって、一定の成果を上げていてさらに上を目指したい人におススメします。

本を読んでいると、非常に多くの仕事をスピード感をもってこなす佐藤さんのスタイルが浮かび上がってきます。
そして、その背景には、「クライアントからの依頼が大量」という点を前提に次々とこなしていきます。結果、「時に断ることも辞さない」「クオリティは妥協しない」というスタンスになります。
これはビジネスマンとして、ある程度の権限がある人か、独立している人。また、非常にハイレベルな仕事をしている人といえそうです。

一見、ひとつひとつのノウハウは他の書籍でも紹介されているように見えるかもしれません。しかし、そのような佐藤ナオキさんの感覚を前提に、本全体を通してみると、総合的に参考になる箇所が多いといえそうです。
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.35より

-脳によけいな負担をかけない-
脳が高いパフォーマンスを出せるようにするために、
私は自分にプレッシャーをかけることは一切しないようにしています。

■P.91より

「自分以外の人がやったほうがいい仕事」は受けない
私は「プロダクトデザイン」「インテリアデザイン」などと
ジャンルを決めず、さまざまな仕事をお引き受けしています。
(略)
しかし、依頼があれば何でもお引き受けするというわけではありません。
「自分以外の人がやったほうが、よりよい結果になるだろうな」
と思われる案件や、意欲のわかない仕事は、最初に依頼があった段階で
お断りするようにしています。

■P.129より

-アイデアは「思いつく」のではなく、「考えつく」もの-
私はアイデアを考えるのが大変だと思ったことはありません。
アイデアが「ひらめく」ことはありませんし、アイデアが勝手い「降ってきた」
という経験も持っていません。
アイデアは「思いつく」ものではなく、ロジカルに「考えつく」もの、
という感覚です。

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4)今日の気づき
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本書では、仕事のスピードをあげるためのひとつひとつのノウハウに
着目するのではなく佐藤ナオキさんという人物の、
仕事に対する本質的なスタンスを見ていくと面白いのではないでしょうか。
そこには、デザインというアーティストに近い感覚と、
ビジネスマンというロジカルな側面の高度な感覚が、
極めて高次元に融合したスタイルが見えます。
その脳の使い方はまるで「スポーツ」のような印象を受けました。

熱い夏の日。頭はクールに幅を広げてみてはいかがでしょうか。
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5)本書の目次
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はじめに
PART1 ”超”高速で仕事をこなすための基本動作

PART2 400のプロジェクトを”超”高速に進める手法

PART3 ビジネスを加速する投資&チームづくり

おわりに
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「400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術」
幻冬舎 (2016/2/10) 222ページ
佐藤 ナオキ (著)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4344028902