おはようございます。
本シェルジュの藤井無限です。

大分寒くなってきましたね、
今年の8月に1000年に一度の猛暑と言っていたのが嘘のようです。
そう思うと、時間が経つというのは、本当に速いと感じます。

本日ご紹介するのは、チップ・ハース&ダン・ハースの新刊です。
ハース兄弟の著書は好きで、すべて読んでいます。

スイッチ-〔新版〕―-「変われない」を変える方法

アイデアのちから

そして今回のこの、「決定力!正解を導く4つのプロセス」
どれも素晴らしい作品です。

共通して言えるのは、
わかりやすいフレームワークに沿って、
章立てがMECEに公正されており、
大量のケースや心理学的な知見でしっかりと検証されていることです。

ハース兄弟に関して、英語の得意な方は下記のサイトが
情報がまとまっておりおすすめです。
ハース兄弟

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

決定力!
正解を導く4つのプロセス
チップ・ハース&ダン・ハース
早川書房 (2013/9/25 初版 P414)
AmazonURL

-------------------------------

同僚A:また、何だかうかない顔だね。
無限 :いや、最近会社を辞めて実家に帰ろうかと悩んでいるんだ。
    両親もだいぶ年老いてきたし、田舎で自営業をしながら、
    両親の面倒をみてもいいかと思って。
同僚A:また、ちょっと視野の狭窄に陥っているんじゃないの。
    実家に帰る、もしくは帰らないという、
    二者択一の質問に早く絞りすぎているんじゃない。
    
   「もし、会社に務め続ける方法もない。
    実家に帰ることもできない。
    としたら、どうするだろう。」
    といったん自分に質問してみるといいよ。

無限 :もしかして、この本読みました?
同僚A :バレましたか。(笑)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(W)選択肢を広げるより
 
 視野の狭窄から抜け出すには?機会費用を考える。
 または、選択肢の消去テストを試す。
 
 ※選択肢の消去テストとは、今ある選択肢がなくなったらどうする?
  と自分に質問すること。

(R)仮説の現実性を確かめるより
 
 ウーチング=小さな実験を行って自分の仮説を検証すること。
 頭から飛び込むのではなく、まずはつま先を付ける。
 ウーチングが特に有効なワケは、私たちは未来の予測が下手だからだ。

(A)決断の前に距離を置くより
 
 衝動的な感情のせいで、私たちは長期的に見て
 間違った決断を下しがちになる。
 正常な思考を妨げる一時的な感情を乗り越えるためには、
 一定の距離を置く必要がある。
 10-10-10プロセスを使えば、
 現在の感情だけでなく未来の感情についても考え距離を置くことができる。

 ※10-10-10プロセスとは、
  いまある決断をすると仮定すると、
  その決断が10分後には正しいと感じるだろうか?
  10ヶ月後は?
  10年後は?
  と自分に質問すること。

(P) 誤りに備えるより
  未来は点ではなく、”幅”だ。
  たったひとつのシナリオを予測するのは不可能。
  未来を”幅”でとらえ、最悪の結果から最高の
  結果まで、結果を範囲で考えるべきだ。
  
  ※これをブックエンディングといいます。
  
  左側のブックエンドに備えるには、事前検屍が必要。
 「今から一年後、私たちの意思決定が大失敗したとする。
  その理由は?」
  右側のブックエンドに備えるには、前祝いが必要。
 「今から一年後、私たちが大成功したとする。成功への備えは万全か?」

 ※は私の注釈コメントです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 3)今日の気づき                       〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分の意思決定のプロセスをWRAPフレームワークを用いて検証してみる。
これは意思決定の精度が向上するだけでなく、
ロジカルシンキング能力や企画力の向上するトレーニングにもなる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 4)本書の目次                        〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第1章 意思決定の四つの罠
 1 第一の罠 視野の狭窄
 2 第二の罠 確証バイアス
 3 第三の罠 一時的な感情
 4 第四の罠 自信過剰
 5 四つの罠を克服した男
 6 WRAPプロセス

(W)選択肢を広げる
第2章 視野の狭窄を避ける
 1「逃げろ。一刻も早く」
 2 ビジネス史上最悪の意思決定
 3 後悔しない大学選び
 4 パイオニアか、ソニー+αか
 5 選択肢の消去テスト

第3章 マルチトラックする
 1 脱線チームとブラックベリー
 2「OR」ではなく「AND」

第4章 自分と同じ問題を解決した人を見つける
 1 ウォルマートのベンチマーキング
 2 類推のはしごを登る

(R)仮説の現実性を確かめる
第5章 逆を考える
1 反対意見を探せ
2 辞めた三人は何をしている?
3 あえて失敗してみる

第6章 ズームアウトとズームイン
1 口コミの効用
2 命にかかわる決断
3 ルーズベルトのクローズアップ戦略

第7章 ウーチングする
1 飛び込む前につま先を付けよ
2 下手な予測よりもまず実験
3 面接は役に立たない?

(A)決断の前に距離を置く
第8章 一時的な感情を乗り越える
1 10-10-10 フレームワーク
2 親友に何とアドバイスするか?

第9章 核となる優先事項を貫く
1 仕事か、家族との時間か
2 優先事項を明文化する
3 「やめること」リスト

(P) 誤りに備える
第10章 未来を”幅”で考える
1 ブックエンディングと先見的後知恵
2 事前検屍と前祝い
3 「あなたは失礼なお客様に毎日対応できますか?」

第11章 アラームをセットする
1 ザッポスの退職金
2 期限と小分け
3 パターン認識アラーム

第12章 プロセスを信じる
1 プロセスを公正にするには
2 情熱とプロセス
3 悔いのない人生を送るために

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
決定力!
正解を導く4つのプロセス
チップ・ハース&ダン・ハース
早川書房 (2013/9/25 初版 P414)
AmazonURL