こんにちは。本シェルジュの赤塚です。
今月の本シェルジュは「成長」をテーマにお送りしています。

本日ご紹介するのは、働き方に関する本。

昨今、ITの進化により、個人や中小企業の成長が大きくなっています。
また、グローバリゼーションにより、新興国が目覚ましい成長を進めています。

そんな、これまでと違った「成長」を続ける世の中において、
私たちには何ができ、どう考えていけばいいのか。
その答えを描いたのが本書。

著者の新鮮な視点に触れつつ、
人生において今後どういう生き方、働き方を歩みたいのか
考えるきっかけをたくさん与えてくれる一冊です。

「自分の人生、このままでいいんだろうか」と、漠然と悩まれる方も多いと思います。
ぜひ本書を手にとって、未来の働き方について一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる
ちきりん (著)
文藝春秋 (2013/6/12) 223ページ
amazonURL http://amzn.to/15etolE

今回の登場人物紹介
◆赤塚:本シェルジュ
◆Y子:赤塚の会社の同期
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Y子:開発事業部のTさん、先月で辞めたの知ってる?

赤塚:あらそうなの?最近見ないと思ったら・・・
40代で転職か、、どんな思いだったか聞いてみたかったなぁ。

Y子:勇気いりそう。
でもなんか考えさせられるなぁ、自分はこのままでいいのかな?って。

赤塚:わかる!
私も、いま読んでる本がまさにそういうテーマで、
最近これからの自分の働き方について考えるようになったよ。

Y子:未来の働き方を考えるか・・・私も読んで考えてみようかな!

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■P.24より
皆さんは自分が何歳まで働くのか、考えたことがあるでしょうか?20~30代までは、
想像したこともないという人が大半でしょう。早くとも40代半ばまで、そんなことは
意識もしないのが一般的です。
そして、そういった状況で「いつまで働くのか、とにかく答えよ」と詰め寄られれば、
勤め人の多くが「定年まで」と答えます。これは便利な回答です。会社が決めてくれるのだから、
自分のアタマで考える必要がありません。また、定年はみんな同じタイミングで迎えるので、
まさに横並びです。勤め人にとってそれは、無思考ではあるけれど無難でまっとうな答えなのです。

■P.38より
今までなら妻が妊娠した時に「やったー、でもオレは今の仕事を続けられるのか?」と考える男性は
ほとんどいなかったでしょう。一方で働いている女性は、妊娠となればほぼ全員が
「仕事はどうしよう?」と考え、中には「首にならないかな?」と心配になる人もいるはずです。
でもこれからは、男女両方がこの問題を同じように受け止める時代がやってきます。
考えてみてください。共働きの妻の妊娠中に、夫に南米への転勤命令が出て、
5年は戻ってこられないとなったら、このふたりはいったいどんな選択肢を検討するのでしょう?
(中略)これまでほとんどの男性は、「出産・育児のために自分の働き方を変える」という検討自体を
してきませんでした。そういう判断を迫られるのは99%女性側だったのです。けれど、これからは
それも変わります。(中略)家庭と仕事の両立はこれから、男女共通の課題となるのです。

■P.76より
今は20代で正社員として就職した人の多くが、自分は一生、その仕事を続けるのだと思っています。
(中略)大半の人が「人生において、職業はひとつ」という前提を置いてキャリア形成を考えています。
しかし人生が100年になり、80歳まで働かねばならない時代になれば、働く期間は57年(23歳から80歳)
にも及びます。なんと半世紀以上も働くことになるのです。そんなに長い期間、ひとつの職業に
就いていると想定するのは、ほんとうに現実的でしょうか?

■P.79より
キャリアの前半と後半では、自己の成長に関するこだわりや、個人生活の重みも変わります。
若い時は、より高いスキルを身につけて成長したいと考える人が多いでしょうが、50代以降には、
成長よりも、自分の力を社会のために役立てたいと考える人が増えるはずです。

■P.104より
1986年に日本で男女雇用機会均等法が施行される前には、そういう視点で教師や公務員を選んだ女性が
たくさんいます。彼女らはその仕事が好きだったというより、「女性でも寿退社を迫られず、産休が取れ、
定年まで働ける職業」だという理由で、その仕事を選んだのです。
同じようにこれからは、仕事の中身より先に、「半年程度のブランクをあけても、転職や職場復帰が
容易な仕事を選びたい」と考える人が増えるのではないでしょうか。(中略)そうでなければ育児、
夫婦同居、そしてさらには介護など、家族生活を維持することさえ難しい世の中になる可能性があるからです。

■P.137より
人生はホントに長くなりつつあります。自分はこれからまだ30年、40年も、今の仕事と働き方を
続けていきたいのか、もう一度よく考えてみてください。そして、もしなにかしらやってみたい人生や
働き方があるのなら、それを、なんとか実現できる方法はないか、真剣に考えてみるのです。

■P.150より
ワークライフバランスとは、
・人生のどの期間に、
・仕事と家庭と個人の趣味のどれに、
・どの程度ずつ時間を割り当てるのか
ということを、本人が決められることであり、自分自身でワークとライフのバランスを、
一定の自由度をもって設計できることを言うのです。
(中略)本来は、病気や震災がなくても、人生の半分を東京、残りの半分を故郷で働くとか、
最初は一般企業、後半は非営利の団体で働く、もしくは、前半は仕事、後半は家族中心の生活など、
自分の意思でそのバランスを決めていけるのが、あるべき姿です。

■P.177より
人生が有限だと宣告された時に生き方が変わるのだとしたら、それまでの人生は、自分が本当に
望んでいる生き方ではなかったということです。

■P.197より
検討すべきは、「そんな生活で食べていけるだろうか?」ではありません。確認する必要があるのは、
「そんな生活を、本当に自分は楽しいと思えるのか?」ということです。それさえできれば、
他のことが満たされなくても(=たいしてお金が儲からなくても、世間から褒めてもらえなくても)
幸せで楽しいと思えるのか、ということです。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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“人生は二回”という発想はなるほどと思いました。
本書に書かれているように、これからさらに社会の仕組みや価値観が
激変していくことは恐らく確かで、そんな中で生きていくには
“人生は二回”と捉えるような柔軟性が大事なのだろうと思います。

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〓 4)本書の目次                        〓
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序章 “働き方本”、ブームが示すモノ
第1章 現状維持の先にある未来
第2章 世界を変える3つの革命的変化
第3章 新しい働き方を模索する若者たち
第4章 「ふたつの人生を生きる」
第5章 求められる発想の転換
終章 オリジナル人生を設計するために
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる
ちきりん (著)
文藝春秋 (2013/6/12) 223ページ
amazonURL http://amzn.to/15etolE
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