こんにちは!本シェルジュの関です。
9回目の投稿です。

今月は、「成功」をテーマにお届けしております。
今回は、少し前の本ですが、小惑星のサンプルリターンプロジェクトに成功した「はやぶさ」に関する本をご紹介します。
プロジェクトマネージャーを努めた著者が、プロジェクトの開発から成功に至るまでの軌跡と熱い思いを語っています。
地球からはやぶさが旅立ってから再び地球に戻ってくるまでの期間は、実に7年。
この7年間、幾度となく発生した危機を乗り越えられたのは、「関わった全員が『楽しい』と思えたから」とのこと。
何事も成功に至る原点はここにあるのかなと感じた一冊です。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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はやぶさ、そうまでして君は
生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
川口 淳一郎 (著)
宝島社(2010/12/24)231頁
はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

今回の登場人物紹介
■S:本シェルジュの1人
■I:あまちゃんにはまっていたSの同僚
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S:ちょっと前の話になるけど、「はやぶさ」って知ってる?
I:宇宙に行って戻ってきたやつでしょ。
S:そうそう。そのはやぶさのプロジェクトマネージャーの本を読んだんだけど、なかなか面白い本でさ。とてつもない計画だったってことが分かったよ。はやぶさが宇宙に行って戻ってくるまで実に7年、構想から数えるとなんと25年なんだって。
I:へえ。
S:著者は、はやぶさが戻ってきて燃え尽きた後、しばらく胸にぽっかりと穴があいたまま、何かが不足しているような、ふわふわと漂っているような時間を過ごしたらしいよ。1つのことにここまで情熱を傾けられるってすごいよね。
I:おれも最近あまちゃんにはまってさ。なんか、あまロスになって、仕事のやる気がでないんだよね。
S:…、前からやる気ないでしょ(笑)

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です          〓
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注)ページ数は、2010/12/24、1刷のものです。

■「私自身も、背伸びをした計画なのは承知していたし、正直なところ、すべてのミッションをクリアするのは難しい。当初はそう考えていました。でも、やれることだけを確実にこなしているだけでは、いつになっても次のステージにはいけません。次のページを開くことに躊躇してはいけない。自分たちの手でトビラを開けてこそ、次につながる成果が得られるし、そのトビラが堅牢なほど、得るものは大きいのです。」(25頁)

■「楽観的なのかもしれませんが、誰もやっていないことに挑むとき、できない理由をあげていけばキリがありません。それよりも、どんな条件が揃えば可能になるのかを、ポジティブに考えたほうがいい。これは私が宇宙研という「変人」組織から学んだ、ミッション立ち上げの鉄則です。」(51頁)

■「昔からいままで、ずっとやっているのは、ロケットの性能計算書のファイルに、プロジェクト別のラベルをつくって貼ることです。ハレー彗星探査機「すいせい」のときは、「酔心」という広島県のお酒があるのですが、そのラベルを「彗心」に変えてつくりました。「はやぶさ」のときは少し悩みましたが、「小惑星サンプルリターン」は小惑星への着地が前提ということで、いうなれば「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。そこで、佐賀県の「虎之児」というお酒のラベルを貼っていました。伝統的に、こういう洒落が好きな組織なのです。」(118,119頁)

■「願うのは、もちろん「はやぶさ」の復活、そして地球への帰還。大願成就、無事帰還、そういう祈願の言葉を木札に書いて、ご祈祷をしていただきました。技術者の神頼みなんて笑われるかもしれませんが、そのときは、「やれることはすべてやり尽くした。あとはもう、神仏の力にゆだねるしかない」という心境でした。心を落ち着かせ、自分を納得させたい。そんな思いもありました。自分は神頼みしなくてはいけないほど、全力を尽くしたのか、それを自己点検するよい機会にもなったと思います。」(159頁)

■「ここまで、度重なる試練を乗り越え、運用を続けてこられたのは、「絶対に諦めてたまるか。何があっても地球に帰還させる」という強い気持ちが、管制室のみんなにあったからです。小惑星のサンプルを持ち帰りたい。それが大きなモチベーションでしたが、「日本の技術力を世界に、NASAに見せてやる」。ある種、意地のようなものも共有していました。」(180頁)

■「不可能といわれたミッションを次々達成できたのは、高度なテクノロジーと精確な運用はもちろん、関わった全員が「楽しい」と思えたから。これがもっとも大きな原動力でした。前人未踏の荒野を行く。つらく険しい道のりですが、見方を変えれば、自分たちが道を切り拓けるという、やりがいと達成感がとても大きな挑戦になります。未体験の状況に置かれたとき、それを面白いと思うか、前例がなく不安と思うかで、まったく別の結果が出るでしょう。」(192頁)

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〓 3)今日の気づき                       〓
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楽しいと思える仕事に出会いたい・なりたいですね。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
第1章 限界に挑戦し続けた7年間
第2章 新たな歴史の扉を開く決意
第3章 絶対に失敗できない挑戦
第4章 希望とともにイトカワヘ送り出す
第5章 何があっても帰還させる執念
第6章 高い塔を建てなければ、新たな水平線は見えてこない
「はやぶさ」7年、2592日間の航海の軌跡
おわりに

はやぶさ、そうまでして君は
生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
川口 淳一郎 (著)
宝島社(2010/12/24)231頁