こんにちは。
本シェルジュ・イレギュラーズの村木です。

今日は、いすゞ自動車の企業変革について書かれた本をご紹介します。
異なる立場でそれに取り組まれた方々のお話が、ドキュメンタリー形式で
書かれているため、リアリティのある、とても読みやすい本です。

一社の変革の話に留まらず、日本企業の抱える課題をどう解決していくか、
それを考え始めるきっかけとしてもオススメの一冊です。
ぜひお手にとってみてください。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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どうやって社員が会社を変えたのか 企業変革ドキュメンタリー
柴田昌治(著)・金井壽宏(著)
日本経済新聞出版社(2013/1/25)270ページ
amazonURL http://goo.gl/ClCvHE

今回の登場人物紹介
◆A子:若手社員
◆B子:頼れる大先輩
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A子:組織の風土改革がうまくいくと、会社としてどのように良くなる
のでしょうか。

B子:そうね、組織風土が良くなると、社員が自分たちで考え、決断し、
行動するという動きが出てくるわ。社員はやる気を持ち、想像以
上の成果を出すことができるの。

A子:なるほど。そう考えると、優れた戦略を立てることも大切だけど
組織風土を良くしていくことも大切ですね。ただ、風土を変える
ということはとても難しいことのようにも思います。
どうやって変えていくのですか?

B子:それを知りたいなら、この本を読んでみて。

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〓 2)付箋 〜本書からの内容抽出です              〓
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注)ページ数は、2013/3/11、1版3刷のものです。

■P.38より
いすゞ改革の中で、改めて私たちが学んでいった大切なことのひとつに、
「事実と自分に対して誠実であろうと常に努力を続けていかないと改革は成
功しない」という原則がある。

■P.63より
さらに、現在の私の経験値に即して言うならば、ポテンシャルのある二割の
人たちのさらに二割、つまり全体の四%から五%ぐらいの人たちが動きだせ
ば、それが二割の動きにつながり、六割を巻き込み、会社を変えていくこと
につながっていく。

■P.66より
つまり、多くの人は不平不満を出し切るステップを踏んで当事者になってい
くのだ。そのことを、私たちはいすゞでの経験を通じて改めて体感した。

■P.200より
社員が自分で考え、自分で決め、自分で行動したとき、社内に正しい情報が
流れてチームワークが本当に機能したとき、組織が生み出すアウトプットは
想像を超えるほど大きなものとなります。

■P.251, 252より
社員が主体性をもって当事者となり経営とチームになって改革を推進する、
というまったく新しいコンセプトは、いすゞで初めて実践された、と私は
考えている。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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会社が社員を変えるのではなく、社員が当事者となり会社を変えていく。
社員が当事者となるためには、不平不満を出し切るステップを踏むことも
大切。それを出し切り、多くの人は当事者になっていく。
また、人は問題解決のプロセスを経験し成長する。風土改革が進むと、
自分をマネジメントできる人、経営マインドを持った人が増える。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
序章   日本企業がわずらっている現代病‐チームの免疫不全症候群
第一章 なぜ会社は変われないのか
第二章 大企業病を克服せよ
第三章 社員が自ら会社を変えていく
第四章 驚異的成果を生むマネジメントの真髄
終章  人を幸せにする会社とは‐「いい会社」の条件
あとがき