おはようございます。
本シェルジュ・イレギュラーズの村木です。

暑い毎日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、「経営戦略」をテーマとした本をご紹介します。

「戦略」という言葉を様々な場面で耳にしますが、改めて「戦略」について
理解しているかと問われると、言葉に詰まってしまいます。
今日ご紹介する本は、データや事例を交えながら、分かりやすく「経営戦略」
を問いなおした本です。

気づきが多く、何度も読み返したくなる本です。

経営者だけではなく、いつか経営者になりたい方にもオススメです。
ぜひお手にとってみてください。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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経営戦略を問いなおす
三品和広(著)
筑摩書房(2006/9/10)220ページ
amazonURL http://amzn.to/1s6HqVj

今回の登場人物紹介
◆A子:若手社員
◆B子:頼れる大先輩
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A子:先輩、戦略って何でしょう?競合との戦いの中で、利益を取り合って
   勝ち残っていくことでしょうか。

B子:A子さん、それは違うわ。戦略とは、新たな市場取引を創造するもの
   なのよ。そうすることで人々の幸福度を増やすものなの。

A子:新たな市場取引を創造?

B子:ええ。戦略についてもっと知りたいなら、この本を読んでみて。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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注)ページ数は、2013/8/10、第13刷のものです。

■P.64より
戦略とは何を意味するのか、百家争鳴のごとく諸説が乱立していますが、結局
のところ、「立地」に「構え」を幾重にも重層的に絡め、その上で「均整」を
とることと考えれば、わかりやすいでしょう。

■P.132より
戦略はどこに存在するのか。(中略)答は、経営者の頭の中です。組織や文書
に戦略が宿ることなど、あり得ません。

■P.138より
事業を取り囲む今という時代をどう読むのか、それさえ定めれば、為すべきこと
は自ずと決まります。(中略)その意味で、戦略の本質は「為す」ではなく、
「読む」にあります。経営者が持つ時代認識こそ、戦略の根源を成すのです。

■P.140より
人選が戦略の選択肢につながるという認識は、あるようで意外とありません。
そのせいか、人選を構造的に間違えることで戦略不全に陥っている企業が
目につきます。

■P.157より
人選を、パーソナリティに基づいて決めると間違えます。人と対峙して、凝視
して、そのキャラクターとテンパラメントを見極めて、その上で人選はするもの
です。ただし、キャラクターで選んでもいけません。(中略)最後はテンパラ
メント、すなわち気質で選ぶものだと私は考えます。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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戦略は人に宿る。経営者には、観と経験と度胸が必要となる。
経営者を目指すなら、30代で自ら新規事業を牽引するといった、未開の荒野に
突き進む試練が必要。そうすることで、中堅社員の時期に精神の自立を遂げる
ことができる。私視点ではそんな気づきがありました。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
第一章 誤信
第二章 核心
第三章 所在
第四章 人材
第五章 修練
あとがき