本シェルジュの村上です。

男子はみんななぜ軍師が好きなんでしょうね。
日本で最強の軍師は誰か?と話しあえばいつまでも話せそうな気がします。
山本勘助 直江兼続 竹中半兵衛 太原雪斎 本田正信・・・

そして、その中で異彩を放っているのが黒田官兵衛。
なんだろう、こう主君に忠義一筋とかではなく、
ちょっと怪しい光を放っているところが魅力的なんでしょうか。

そして、今年のNHK大河ドラマは黒田官兵衛です。
そのため、書店では黒田官兵衛コーナーができているため、
本書も思わず手にとってしまいました。

歴史から学んで経営つなげるのは鉄則ですから
ありがちな本ではありますが、一足先に黒田官兵衛の人物像と功績を
再確認するには良い本だと思います。

NHKの大河ドラマのホームページでは黒田官兵衛を以下のように紹介しています。
「秀吉の天下取りを演出した天才軍師。
 兄弟で殺し合うこともあった戦国時代にありながら、
 命の大切さを説いた官兵衛。
 生涯、側室をもたず妻だけを愛しつづけた官兵衛。」

まあ、恋愛ネタはドラマでしょうが(^^;

黒田官兵衛を本書では、「義理」の人としています。

義:人として守るべき正しい道
理:物事の筋道

私の考えていた黒田官兵衛像とは違いました。
どのあたりが、義理の人なのか、本書に進んでいきましょう。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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「軍師・黒田官兵衛に学ぶ、絶対に負けない経営学」
横山 茂彦 (著)
宝島社 (2013/11/7)222ページ
AmazonURL:http://goo.gl/6QOf69

今回の登場人物
◆S子さん
◆村上
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村上:今年も大河ドラマが始まりますね!

S子:黒田官兵衛には興味はないけど、岡田准一には興味あるわよ。

村上:秀吉に天下を取らせた名軍師ですよ!

S子:軍師とか目立たないし、つまんないじゃないの。

村上:じゃあ、S子さんは戦国時代ではどんな人が好きなんですか?

S子:そりゃあ、もちろん、織田信長よ!

村上:やっぱり・・・ ドS大名が好きなんですね・・・

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です 〓
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・P17
 備中高松城攻めの本陣で本能寺の変を聞き、動揺する秀吉を
 「天下をとれる好機が到来した」と励ました官兵衛である。
 急遽毛利との講和をまとめて、秀吉のいわゆる「中国大返し」を実現させた官兵衛である。

・P34
 愚かな主人に仕えあたら才能を浪費することはない、という藤堂高虎の教えは、
 今日でも十分通用するものだ。だがそう言い切るには、己の才能に対する自負と自信が
 必要なのは言うまでもない。藤堂高虎にも官兵衛にもそれがあった。
 官兵衛が藤堂高虎と違うのは「義」と「理」に重きをおいたことであろう。
 これから見ていくとおり、官兵衛は最後まで小寺家を見捨てることはなかった。

・P51
 宇喜多直家の調略は秀吉軍の窮地を救うばかりか、対毛利戦の将来を左右するほどの大功績であった。
 これを官兵衛は、持ち前の情報集力と分析力をフル活動させて成し遂げたのである。
 まさに戦わずして勝つの典型である。
 
・P115
 官兵衛は上司・秀吉の”疑惑”を、仕事で結果を出すことでかわしたのであった。
 艱難辛苦に耐え、捲土重来を期す精神力で乗り切ることが必要であることを教えてくれる。
 
・P210
 主君絶対の戦国時代では命令違反、独断専行は重罪であった。
 織田信長などはそうした武将を決して許さなかったし、秀吉も彼の言いつけを守らず
 一揆を招いた佐々成政に詰め腹を切らした。 (中略)
 しかし官兵衛はけっして家臣を、信長や、秀吉のようには扱わなかった。

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〓 3)今日の気づき 〓
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 ベースとなる知力・能力があり、その上博打がうてて、
 組織の運営も優れている。このような多才は正直目指せない。
 自分が真似できるところはどこなのか考えてやっていかないとですね。

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〓 4)本書の目次 〓
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幕の序 黒田官兵衛はビジネスの先生である
幕の一 良き職場・良き上司を探せ
幕の二 官兵衛の情報力に学べ
幕の三 よき同僚を探す~竹中半兵衛&小早川隆景
幕の四 よき部下を育てる~黒田二十四騎
幕の五 官兵衛が打った大博打に学べ
幕の六 官兵衛が若くして家督を譲った本当の理由とは?
幕の七 官兵衛の外部プロジェクトチーム
幕の八 町づくりの名プランナーとして
幕の九 官兵衛の家訓
幕の十 巨星亡きあと

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黒田官兵衛は晩年、如水と名乗った。その由来について、ルイス・フロイスは次のように記している。
「官兵衛は剃髪し、予の権力、武勲、領地、および多年にわたって戦争で獲得した功績、
それらすべては今や水泡が消え去るように去って行ったと言いながら、ジョスイ、
すなわち水の如し、と自ら名乗った。」