こんにちは、
お盆そして、猛暑ですね。いかがお過ごしでしょうか。
本シェルジュデビューの中島学と申します。

今回はイギリス発の多国籍企業、ヴァージン・グループを立ち上げ、
現在も会長を務めているリチャード・ブランソンの「ライク・ア・ヴ
ァージン」をご紹介します。

私が「ヴァージン(グループ)」と聞いて思いつくのは、「ヴァージ
ンレコード(EMIに売却)」「ヴァージン・アトランティック(航空会
社)」くらいだったのですが、国外ではグループ全体で400社以上!の
会社を立ち上げ、従業員は5万人以上が働く巨大企業です。

本書では、ヴァージン・グループのブランドバリューは、
 ・価格以上の価値
 ・最高のカスタマーサービス
を提供することだと言っています。

起業の考え方のほか、複数の視点から「コミュニケーション」の大切さ
を説く姿勢と、ヴァージン・グループの根っこにある明るさ、やんちゃ
な雰囲気から、グループ内でのブランソンの大きさが感じられました。

本書は、トピックが適度に分割されていて読みやすく、軽妙な語り口で
スッと入ってきます。会社員、起業家だけでなく、学生の方にも読んで
いただきたい一冊です。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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ライク・ア・ヴァージン ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学
リチャード・ブランソン (著), 土方奈美(翻訳)
日経BP社(2013/6/20)408ページ
AmazonURL: http://goo.gl/k1zp8l
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中小企業経営者A:最近、忙しくて人が増えてるんだけど、みんなと
  距離ができてきた気がするんだよね。
B:成長の痛みの一つかな。会社の業績伸びてるんだろ?いい話じゃ
  ないか。
A:そうなんだけど、このままだと皆の考えていることがわからなく
  なりそうな気がしてて。
B:この本読んでみたら?数人から数万人まで会社を広げた経験のエ
  ッセンスがまとまってるよ。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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P.027
[その4]経営とは話を聞くこと
優れたリーダーになるには、飛び切り優れた聞き手にならなければなら
ない。

P.132
あなたはほかの人の最良の部分を引き出せるタイプの人間だろうか?本
当にすばらしい経営者というものは、めったに仲間を批判することがな
い。植物が水を必要とするのと同じように、人間も成長し、花を咲かせ
るには励ましが必要だ。

P.168
だが技術の進歩にもかかわらず、ビジネスの世界では近年コミュニケー
ションの質がとみに低下している。それが仕事の効率化につながると勘
違いしているのか、電話で話すことや、直接会って話をすることを避け
る人が増えてきたためだ。

P.242
実際、ぼくは40年以上にわたって、自分の最も大切な任務は、「おカネ
より仕事そのものが大切」と心から思っている優秀な人材を引きつけ、
やる気を引き出すことだと考えてきた。

P.311
だが最高のカスタマーサービスを提供する、最高の人材を集める、一切
の制約を排してイノベーションを起こすと言うブランドのコアバリュー
を守っていれば、接点を見いだせない業界、知識を応用できない業界な
どほとんどないことがわかってきた。

P.333
ヴァージンはこれまで業界のチップ企業の業績が振るわず、顧客がまっ
とうな扱いを受けていない業界で参入機会を狙ってきた。

P.353
ヴァージンのブランドバリューには「価格以上の価値」と「最高のカス
タマーサービス」が含まれている。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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・自分たちのコアバリュー、コアコンピタンスを極め、顧客が不満を持つ
 業界に適用していくことで成功に近づく。
・企業を「今やっている仕事自体が好き」と言う人材で作る。
・自分たちの価値観を伝えるために、とことんコミュニケーションをとる。
・人生、全てを楽しむ、そのために仕事も楽しんでいく。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
PART1 リスクという名のチャンス
PART2 CEOだって間違えることがある
PART3 パワー・トゥ・ザ・ピープル
謝辞
解説 人生を楽しむ達人ブランソンは時空を超える