こんにちは、本シェルジュの野口栄美です。

 お正月気分も抜け、本格的に仕事モードとなっている方も多いのではないでしょうか?
また残業の日々かと憂鬱になっている、部下や後輩をお持ちの方にオススメの一冊を
ご紹介いたします。

 仕事を部下に任せるのは不安で、自分でやってしまったほうが早いし、間違いないと
思って仕事を抱え込んでいるあなた。
仕事を部下に任せることには勇気がいります。しかし、任せることにより、
部下もチームも、そして自らも成長できるかもしれません。

 この本は、著者の小室淑恵さんが、入社させたのは間違いだったかと思うほどの部下
(共同著者である工藤真由美さん)を、メインコンサルタントとして大手企業から
数千万を超える案件を受注し成功へと導くほどになるよう、次々と仕事を任せてきた
実績を元に書かれています。

 また、自分の思いも寄らない仕事を任せられた、部下であり共同著者である工藤真由美さんが
その時実際に感じた「工藤ポイント」も書かれており、読み手の腑に落ちる1冊です。

 是非一緒に読んでみましょう。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール
著者:小室 淑恵 + 工藤 真由美
株式会社かんき出版(2014/7/14)221頁
http://www.kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761270162


今回の登場人物紹介

■栄美:マネージャーになりたて。部下に仕事を割り振るのに不安を感じ、
    難しそうな仕事は全部自分でやる。
■Y先輩:常にチームの成績を上げている他部署のマネージャー。
     自分磨きも惜しまない。

栄美:Y先輩、お疲れ様です。もうお帰りですか?
      先輩の部署、今期の成績も良さそうですね。羨ましいです。
Y先輩:いやいや、ありがとう。好業績はうちのメンバーのお陰なんだよ。
栄美:いいですね~。うちのメンバーは難しい仕事は無理なので、
      結局私がやってしまっています。今日もこれから残業です。
Y先輩:そうなの?なんで難しい仕事は無理なの?
栄美:前に難しい仕事を頼んだことがあるのですが、期日までに
      出てこなかったし、出てきたのも全く期待外れのものでしたので。
      それからは難易度の高いものは私がやるようにしています。
Y先輩:そうなんだ。その難しい仕事の際、期日前までに細かく進み具合を
       チェックしたり、アドバイスしてあげたりしたのかな?
栄美:それは、あまりしなかったかもしれません。。
Y先輩:今日は早めに仕事を切り上げて、この本を読んでみてはどうかな?
       本を読んだりすると、いい気分転換になるよ!

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です          〓
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注)ページ数は、2014/7/14、第1刷のものです。

■「上司の過小評価は部下をクサらせる
わたしもかつては「自分でやってしまう」上司だった
本書のまえがきでも告白しましたが、実意は何を隠そう、わたしも創業当初は、なんでもかんでも自分で抱えてしまう上司でした。」(18頁)

■「部下を動かす即効フレーズ15
上司のちょっとした一言が、部下の心に染み入って、モチベーションの源泉となることは多いものです。…中略…フレーズは延べ15個ありますが、次の3種類に大別されます。1.「部下に気づきを与える」ひと言 2.「部下のやる気を引き出す」ひと言 3.「チーム力を高める」ひと言」(73,74頁)

■「面談の成否は事前準備で決まる
仕事を任せていく上で重要なことは、「本人のなりたい姿とリンクしているか?」です。つまり、なりたい姿をヒアリングできていないと、上手な任せ方はできません。」(135頁)

■「部下のこれからのキャリアと向き合う
「ライフ」を話し合って信頼関係をつくる …中略… 私は、面談をとおして、「会社はあなたの人生を本気で考えている」と伝えるようにしています。組織の歯車としてみていないことをわかってもらいたいのです。」(137,138頁)

■「部下の成長欲求スイッチを押す
「もう一段上に上がりたい」と思わせる どんな才能の持ち主も、意欲がなければそれを存分に発揮することはできません。意欲さえあれば、結果はたいていついてきます。そのために、仕事を任せるときは部下のことをよく知り、成長欲求スイッチがどこにあるかを探り出して、ポンと押してあげてください。」(148頁)

■「個人の責任追及しないのが小室流 
…中略… 私たちが組織として謝る姿と見たときに、「その原因は自分にある」と感じた本人が一番反省をしてくれます。…中略…このように個人の責任追及はしないという社風をもつことで、社員はミスを犯しても隠し立てしないようになっていきます。」(212,213頁)

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〓 3)今日の気づき                       〓
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 著者小室さんの上司の目線だけでなく、実際に仕事を任された部下(共同著者の工藤さん)も登場し、双方の視点から書かれているこの本。部下の気持ちがわかるヒントがちりばめられていました。部下に仕事を任せられず抱え込んでいたり、部下の気持ちがわからずチームをまとめられずにいる上司に役立つ1冊です。
 「任せる覚悟」を持ち、部下も自らも成長していけるといいですね。

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〓 4)本書の目次                        〓
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もくじ 

まえがき
序章 今、「任せる」ことが求められている理由
第1章 これからは、チームの総力戦
第2章 部下を動かす即効フレーズ
第3章 任せ上手は、部下を深く知っている
第4章 やる気を引き出して任せる
第5章 どんな社員も戦力に変える任せ方
第6章 任せたあとのフォローのしかた
あとがき


残業ゼロで好業績のチームに変わる 仕事を任せる新しいルール
著者:小室 淑恵 + 工藤 真由美
株式会社かんき出版(2014/7/14)221頁
http://www.amazon.co.jp/dp/B00PY6XWYQ?tag=london3-22