みなさん、こんにちは。本シェルジュの岩永です。

関東地方では、7月に入ってから毎日のように雨が降っていましたが、
土日でやっと晴れました。いよいよ夏本番でしょうか。

私ごとではありますが、今回でちょうど本シェルジュ10回目の担当となりま
す。また、誕生日が間近であるため、何か記念になるような本がないか探し
ていたところ、尊敬する先輩が以前、紹介してくれた本を思い出しました。

本日、ご紹介するのは、2001年12月に初版が出ました『仕事は楽しいかね?』
です。14年も前に日本語訳版が出版されたにも関わらず、現在で、30刷とな
っているロングセラーです。

恥ずかしながら、私は存在を知りませんでした。

通常の自己啓発本とは一線を画す内容です。
なんと、「目標設定・計画立てを否定」しています。

では、この本ではどうすればいいと説いているかというと…
「付箋」にエッセンスを書きました。是非、お読みください。

志が高いんだけど、満たされない毎日を送っている方向けの本かなぁと感じ
ました。
私個人としては、確かに、計画を立てるのが好きな方だし(笑)、だいたい
の計画はその通りにいかないし(苦笑)、再度計画や目標設定をし直すし(
苦笑)、とても、参考になりました。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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仕事は楽しいかね?
デイル ドーテン (著), Dale Dauten (原著), 野津 智子 (翻訳)
きこ書房 (2001/12)181ページ
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今回の登場人物紹介

営業部の先輩・後輩
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第一4半期が終わっての7月初旬のとある営業部

先輩:
また、なんか計画立てている?

後輩:
そうなんす。4-6月が、目標達成できなかったから、年度初めに立てた計画を
作りなおして、リベンジ計画を立案中なんです…

先輩:
うーん。おまえのそういうところ、真面目でいいと思うんだけど、でも、
計画を立てることに満足しているところない?

後輩:
たしかに…。そうなんですけど。でも立てないよりかはマシでしょ?

先輩:
そうだけどさ。でも、計画はあくまで計画。日々、状況は変化するわけだから
修正しながら、頑張っていた方が、得意先に対してもいい提案ができるかもし
れないし、売上だって、あがるかもよ。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です 〓
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■P.34より
(中略)そういう人は、計画を立てることに依存しすぎている。僕が<目標の
弊害>と呼んでいる状態に陥ってるんだ

■P.38より
目標を設定すると、自己管理ができているような気がするものだ

■P.39より
今日の目標は明日のマンネリ。
”明日は今日と違う自分になる”だよ。

■P.80より
彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じよ
うな人間になることで達成しようとしているんだ。

■P.129~131より
どんなふうに僕がアイデアを生み出しているか、教えてあげよう。
(中略)リストを三つ、つくるだ。
まず、仕事上でやったミスを全部書き出すこと。
(中略)次は、問題点を書きだすこと。
(中略)最後に、仕事に関してやっているすべてのことをリストアップするこ
と。
(中略)そして、三つのリストを目につきやすいところに置いて、毎日読むこ
と。このリストがあれば、きみは新しいアイデアを次から次へと生み出すこと
がでいるだろう

肝に銘じておいてくれ。
売れ残ったテント用の帆布を使って
何をすべきか考え続けてこそ、
リーバイスのジーンズを思いつくことができるんだってことを。

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〓 3)今日の気づき 〓
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本書は、立てた計画や目標を、その通りに実行実現していくことは、そもそも
無理であり、失敗前提で試してみることの重要性を説いています。
共感を持てたのは、「リストアップ」することです。
本書で書いている「リストアップ」作業は、アイデアを出すためですが、
頭の中で整理できないことを、紙に書きだしてみることはとても重要だと思っ
ています。
それが、日々を楽しく生きることにも、ビジネスのヒントにもつながるだろう
と思っています。

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〓 4)本書の目次 〓
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第1章 仕事は楽しいかね?
第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。
一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだよ。
第3章 試してみることに失敗はない
第4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。
第5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、
成り行きを見守る」というのがね。
第6章 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
第7章 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、
じーっと待っていたりしないということだよ。
第8章 きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。
試すこと自体が欠落してたんだ。
第9章 あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう
一度変えること」なんだよ。
第10章 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
第11章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、
きみはそれにふさわしいかね?
第12章 覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」
ということを。
第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
第14章 きみが「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな。
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仕事は楽しいかね?
デイル ドーテン (著), Dale Dauten (原著), 野津 智子 (翻訳)
きこ書房 (2001/12)181ページ
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