本シェルジュ
おはようございます。本シェルジュの村上です。
本日紹介するのはBPR、つまり業務改革の本です。
BPR ERP ・・・2000年代の流行り言葉でしたね。BPRはビジネスプロセス・
リエンジニアリングの略で、企業活動の目標を達成するために業務内容や業務の流れ、
組織構造を分析、最適化することといわれます。
ITベンダが提供するERPというパッケージソフトを導入することで、
BPRが実現でき業務改善することができる!という触れ込みでした。
しかしもちろん、ソフトウェアを導入するだけで、業務の流れを最適化できるわけもありません。
私自身も長らく、ERPでBPRしようぜ!という仕事をしていました。
うまく行ったこともあれば、途中で何のために導入してるんだっけ?と
なることもありました。
本書は書いてることはありきたりで、古い概念かもしれませんが、
現場感のあるリアルな業務改革とはどんなものか
体験することができるのではないでしょうか。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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「反常識の業務改革ドキュメント プロジェクトファシリテーション」
関 尚弘 (著), 白川克 (著)
日本経済新聞出版社; 増補新装版 (2013/10/22)
320ページ
AmazonURL : http://goo.gl/F85QCm
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村上:「プロジェクトの成功率ってどれくらいなんでしょうね?」
S子:「さあ、8割くらいなんじゃないの?」
村上:「IT関連のプロジェクトのデータですが3割程度しか成功しないらしいですよ。」
S子:「なんだ、失敗ばかりなのね。プロジェクトマネージャー(PM)が無能なのよ。
わたしみたいな優秀な人がやれば成功はまちがいなしよ!」
村上:「PM一人が優秀でも、業務改革のプロジェクトは大変ですよ!
業務を改革するってことは、現状を変更するってことだから、
抵抗勢力がたくさん出てきますよ」
S子:「そんなの全部私が踏み潰して進むわ!」
村上:「M男さんが多い会社なら成功しそうですね!」
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です 〓
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p68
最初だけ関わって、いいっぱなしでいなくなるようなコンサルタントと契約するな。
最後まで責任をもって付き合ってくれる会社と組め。
p221
実は、今日ココに来て少し安心したよ。ギリギリの状態ながらも、プロジェクト
の状態をよく把握出来てるようだ。Redが残っているのはたしかに問題だが、
裏を返せば、プロジェクト全体で大問題はそこだけなんだから、集中して
人を投入すればなんとかなるんだろう。
P.230
モグラたたき的なゴテゴテのプロジェクト運営で乗り切っている面も強かった。
はっきり言ってかっこ悪い。現実は「完璧じゃなくても破綻しないプロジェクト」
に近かった。
P.244
僕らがやったコトこそ、まさにBPRだった。きちんとやり通せば大きな効果が
出るのだから、「もう古いよ。はやらないよ」という理由で、BPRが行われ
なくなるのは残念だ。問題はコンセプトの優劣ではなく、やりぬくかどうかなのだ。
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〓 3)今日の気づき 〓
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コンサルタントの立場としても良い本だと思うけど、
むしろ、企業の中の人が業務改革を進めるときに読んで欲しい本だと思った。
どんな優れたコンサルタントがいても、業務改革の主人公は中の人。
中から何を変えられるのか?そっちが大事なんだろうな。
もちろん、コンサルタントとして、中の人のやる気を醸成することも
重要で、両面から楽しめる本です。
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〓 4)本書の目次 〓
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1.「工場主義」から「ハブ&スポーク」へ
2.Have Fun!! 楽しくやろうぜ
3.ブレない土台作り
4.関係者全員の合意で迷走を防ぐ
5.プロジェクトの頓挫と再挑戦
6.ファシリテーションの極意を学ぶ
7.課題解決の1000本ノック
8.最前線の修羅場を越えて、ついにGOサイン
9.トンネルの出口に光が見える
10. 勝手に育つプロジェクト
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「反常識の業務改革ドキュメント プロジェクトファシリテーション」
関 尚弘 (著), 白川克 (著)
日本経済新聞出版社; 増補新装版 (2013/10/22)
320ページ
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