こんにちは。本シェルジュの吉田です。
立春を迎え、春が待ち遠しいというより、暖冬で今一つ物足りぬ冬に気候変動の懸念を抱いてしまいます。
さる、2019年11月に元首相の中曽根康弘氏が死去されました。40代の私にとっては、幼少期に総理と言えば中曽根総理というくらいのイメージを持った人です。
タカ派のイメージがありながらも戦争経験もあり、国鉄民営化等、戦後の日本でインパクトのある改革を成し遂げた人物を今一度振り返ってみたいと取り上げました。
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1)本日紹介する書籍
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自省録 歴史法廷の被告として
新潮社(2017/5/1 ) 326ページ
中曽根 康弘 著
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4104687014
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2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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現状の民営化しきれない郵貯改革に比較しても国鉄や電電公社の徹底した民営化等、良し悪しはあるものの本当の意味での改革を成し遂げた数少ない首相であり、変革を求められるこれからの時代に今一度振り返ってみてもよいのかと思い取り上げました。
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.29より
その後、私に大きな影響を与えたのは海軍での体験でした~最初はフィリピンのミンダナオ島のダバオに敵前上陸です。上陸作戦は、獰猛なモロ族との戦いでした。それからアメリカ軍のB17から猛爆撃を受けました。
■P.206より
改革には「抵抗勢力」がつきものです。何時の時代のどの局面においても、抵抗勢力は存在しているのです。
当時の抵抗勢力、いわゆる「運輸族」の画策はたしかにありました。
■P.262より
まず第一は、海洋国家としての戦略を明確に持つことです。先にも述べたように日本は基本的に海洋国家であって、資源に乏しい貿易立国であり、常に水平線を見ていなければ生きていけない国家です。
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4)今日の気づき
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国鉄はなぜ本州三分割としたのか?改革は如何に成し遂げたのか?また、国際情勢の中での日本の位置取りは?等、ビジネスマンとしても興味深く、考え方として参考になり事例がふんだんにあると思います。よい評価、悪い評価と割れる人物像ですが、少なくとも政治の私物化等のスキャンダルもほとんどなく、戦争の現場体験もしている誠実な人柄は伺い知れ、一読の価値はあると思います。
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5)本書の目次
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文庫版刊行によせて
序章 総理大臣の資質
第一章 政治家が書き遺すことの意味
第二章 人物月旦 戦後日本の政治家たち
第三章 人物月旦(続) 海外の偉大な指導者たち
第四章 わが政権を回想する
第五章 これからの世界を読む
第六章 漂流国家、日本のゆくえ
あとがき
[特別収録]
ナショナリズムと政治の役割
国家を体現した「生涯一書生」 橋本五郎
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