こんにちは、本シェルジュの中島です。
関東は台風一過の快晴から、連日真夏日と一気に夏ですね。青空の気持ちいい季節に
なりました。夏ばてに気をつけつつ、この夏もアグレッシブに動きたいと思っています。

ところで、私、四十の手習い(本来は「六十の手習い」ですね)で、春から合気道を始めた
のですが、いくつになっても、新しい事を学ぶのは苦しさと楽しさ相半ば。
稽古中にギリギリまで自分を追い込むのが良い刺激になってます。
先生(師匠)の、稽古も仕事も常に”commit and overcome”していきましょう。
と言う言葉を噛みしめてます。

そんな私が、今回ご紹介するのは、新しいことを学ぶための方法論について書かれた
「才能を伸ばすシンプルな本」です。
練習するのであれば、できるだけ効果的な練習をしたいですよね。
さまざまな分野の一流の養成所の手法や、学術的な研究結果を元に、効果的な手法が紹介
されています。

○自分が相手の体の中に入り込んでいる様子をイメージして疑似体験する。
○一つ一つの動作を改善ではなく、完璧にしていく。
○超スローモーションで練習することで、ミスをハッキリ認識し、修正する。
○常に背伸びし、能力の限界周辺、成功率50~80%の「スイートスポット」で練習を続ける。

など、52個の手法が挙げられています。
また、「「才能のある人は『天賦の才』を発揮し高度なスキルを身につける」といわれる。
興味深い考え方だが、事実ではない。」と言う言葉にも勇気づけられました。

気になる順に気軽に読めますし、スポーツなど肉体的スキル(ハードスキル)を身につけたい
方にお勧めです。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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才能を伸ばすシンプルな本
ダニエル・コイル (著), 弓場 隆 (翻訳)
サンマーク出版 (2013/6/4) 173ページ
AmazonURL:http://goo.gl/x0Feh5

今回の登場人物
◆中学サッカーコーチ:田中さん
◆Jリーグユースコーチ:清水さん
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清水:このところスゴい成績じゃないですか。一気に注目のチームになりましたね。
田中:ありがとうございます!清水さんに教えて頂いた、あの本、ホントに参考に
なりました。
清水:いろんなスポーツや楽器なんかの例が出ていておもしろいですよね。どんな
ところを取り入れたんですか?
田中:まずは、上手な生徒のマネを皆でやることから始めたんです。そしたら、
上手な子のモチベーションもあがったし、教えられた子もスゴく伸びて。
清水:いいスパイラルに入ってますね。これからも注目してますよ。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です 〓
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Kindleの番号になります。
●No.202
肉体的なスキルの場合、自分が相手の体の中に入り込んでいる様子をイメージすると
いい。動きとリズムを 意識し、その動きの内側の形を感じとることに努めよう。
一方、知的なスキルの場合、達人の意思決定パターンを心の中で再現することによっ
て、そのスキルを疑似体験するといい。

●No.210
「才能のある人は『天賦の才』を発揮し高度なスキルを身につける」といわれる。
興味深い考え方だが、事実ではない。

●No.240
ただし、盗むときは、全体的な印象ではなく具体的な要素に集中しよう。たとえば、
ゴルファーのバックスイングの 頂点での左肘の角度、外科医の右手の動作、歌手が
高音を出すときの唇の形と張り、コメディアンがギャグを言うときの間、などなど。
その際、次の問いを自分に投げかけよう。
・ここでもっとも重要な動きは何か?
・その人は自分とどんな点で違う動きをしているか?

●No.483
もっともよく、もっとも素早く学ぶことができるゾーンは、能力の限界の周辺である。
それは「スイートスポット」と呼ばれる。
(中略)
2 スイートスポット
・イメージ 困難をともなうためにミスを連発してイライラする。かなりむずかしい
目標を達成するために精いっぱい背伸びをし、うまくいかなくても、ふ
たたび挑戦する。
・成功の確率 50~80パーセント

●No.550
ひとつの効果的な方法は、「局所的な完璧さ」を毎日めざすことである。つまり、ひ
とつの小さな部分を選び、それを単に改善するのではなく完璧にするのだ。完璧にす
るというのは、つねに100パーセント正しくできるまでスキルを磨き上げるという
意味である。

●No.671
超スローモーションの練習は拡大鏡のように作用する。つまり、ミスをはっきりと認
識し、それによって修正することができるのだ。

●No.786
練習の効率を測定するには次の4つの要素を検証すればよい。 1 背伸びと繰り返し
2 意識の集中 3 明確な目的意識 4 強力で迅速なフィードバック

●No.1066
根性とは、「熱意」と「粘り」と「規律」を合わせたものだ。根性があれば障害を乗り
越えて前進を続ける ことができる。それは表面だけのものではないから大きな意味を
もつ。派手なやり方でスキルを見せつけられて幻惑されがちな現代社会で、長い目で
見ると地味 な根性こそが成否を分ける。
(中略)
No.1077
根性は生まれつきではない。それは筋肉のように鍛えられるもので、自覚からはじまる。

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〓 3)今日の気づき 〓
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適切な練習を一つずつ積み重ねることで技術は上達して行きます。しかし、その積み重ねを
丁寧に、飽きずに長期間続けることは難しいでしょう。そこに古くさく見える「根性」が
必要になります。
自分の稽古、仕事はスイートスポットにあるか?そしてそれを毎日乗り越えているか?
いつもふり返りたいと思います。

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〓 4)本書の目次 〓
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はじめに
この本の使い方
第1章 はじめるー観察して、盗んで、バカになる
第2章 スキルを伸ばすースイートスポットを見つけて背伸びをする
第3章 上達を維持するー繰り返し、へこたれず、目標を秘密にする