初めて投稿させていただきます。本シェルジュの氏家と申します。

最近、生産性という言葉を、よく耳にしますね。

ただ、この「生産性」という言葉、難しいですよね。
セールストークで使わたり、スローガン的に使われることはおおいですが、あまり、その言葉の持つ意味などに立ち返るチャンスは少ないため、生産性について深く考える機会は少ないかもしれません。
また、世の中では生産性に関する様々な取り組みが行われており、中には、生産性向上のためのプロジェクトのために、仕事が増え、残業時間が増え、「もう生産性なんてうんざりだよ!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
そういった方に、おすすめしたいのが、元マッキンゼーの人材育成マネジャーの伊賀 泰代さんの「生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの」です。

生産性の基本的な考え方や仕事の生産性を上げるための取り組み、考え方をわかりやすく示しており、生産性という言葉にいまいちピンときていない方はもちろんのこと、生産性という言葉を聞き飽きてしまった方でも、「あれ、生産性って、大切なんだ…」「私も、生産性をあげなきゃ」と内省の機会を与えてくれ、また「生産性疲れ」をおこし、「生産性なんて言葉聞きたくない!」という人の心を癒してくれる名著です。

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1)本日紹介する書籍
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生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
ダイヤモンド社 (2016/11/26) 248ページ
伊賀 泰代(著)
AmazonURL:http://amzn.asia/d/101S9kH

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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みんなが生産性という言葉を使っているけどいまいちピンとこない方、生産性というスローガンのせいで仕事が増え、結果として「生産性疲れ」を起こしている方などが、ふと「あれっそもそも、生産性ってなんだっけ」と不安になったときにぜひ読んでいただきたいです。また、マッキンゼーの人事出身の方がかかれた本ですので、人事に携わる方にも是非読んでいただきたい本です。
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.32より
生産性が正確に理解できていない組織では、
・成果を増やすために安易な資源の追加投入が行われ、生産性が低下する。
・コスト削減以外の手を打たないため生産性の向上はごくわずか
といった状況に陥りがちです。

■P.43より
日本では、製造現場における改善運動から生産性という概念が普及したため、「生産性を上げる手段=改善的な手法によるコスト削減」という感覚が定着してしまっています。
このため企画部門や開発部門など「自由に発想することが重要な仕事に従事している」(と自負している)人たちは、生産性の向上が自分たちの仕事にも極めて重要であると、長らく認識できないままになってしまっていました。

■P.76より
そもそも「成長する」とは「生産性が上がる」ということ他なりません。

■P.78より
そうではなく、仕事の生産性を上げ、目の前の仕事だけではなく今後の成長のための投資や新しいチャレンジもすべて労働時間何でやり切れるようになる、そうなることを目指す――そういう意識に変えていかないと、プロフェッショナルとしての成長には常に個人の生活の犠牲がセットでついてきてしまいます。

■P.144より
生産性向上というとすぐ話題になるIT化ですが、どんな仕事もまずは、「そもそもどれほどの価値を生んでいる仕事なのか」ということを吟味したうえでの自動化が必要です。それなしに「とりあえずIT化」を進めても、派遣社員や新人に仕事を回すのと同様、仕事をブラックボックス化し、問題を先送りするだけに終わってしまいます。

■P.231、P.232より
現在、長時間労働は、企業にとっても社会にとっても大きな問題だと認識されています。たしかにそれは、「よいことではない」という意味では問題です。しかし、解くべき課題(イシュー)が長時間労働なのかといえば、そうではありません。解くべき課題は長時間労働ではなく、働いている人の生産性が低いまま放置されていることです。

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4)今日の気づき
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本書では、日中を仕事に費やし、夜は勉強をするといった働き方をする方を手放しでは評価していません。こうした方々は、プライベートを犠牲にする、「昭和型の男性社員」しか成長ができないからです。しかし、こういう働き方をしていた方が「仕事している感」があるのも事実。私も生産性の低い働き方をしていたのだな、と大変反省をさせられました。
また、今回触れることはありませんでしたが、「組織のトップパフォーマー」についての考え方は、人事部の方、また会社のエースとして期待されている方にぜひ読んでいただきたいと思います。

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5)本書の目次
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序 軽視される「生産性」
第1章 生産性向上のための四つのアプローチ
第2章 ビジネスイノベーションに必要不可欠な生産性の意識
第3章 量から質の評価へ
第4章 トップパフォーマーの潜在力を引き出す
第5章 人材を諦めない組織へ
第6章 管理職の使命はチームの生産性向上
第7章 業務の生産性向上に直結する研修
第8章 マッキンゼー流 資料の作り方
第9章 マッキンゼー流 会議の進め方
終章 マクロな視点から

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生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
ダイヤモンド社 (2016/11/26) 248ページ
伊賀 泰代(著)
AmazonURL:http://amzn.asia/d/101S9kH

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