こんにちは!本シェルジュ渡辺まどかです。
今回は、本シェルジュ史上初めてのジャンルではありますが、ある小説をオススメしたいと思います。
強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志と弟・直貴の間で交わされる手紙。そのやりとりにおいては、お互いの様々な思いが錯綜しています。人生の節目節目で、「強盗殺人犯の弟」という現実が、幸せをつかむことを邪魔するため苦しむ直貴。獄中から、我が弟の幸せを祈り続ける剛志。犯罪加害者の家族の心情を見事に描いた名作です。最後のクライマックスシーンは、涙なしには読み進められません。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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「手紙」東野圭吾著
文春文庫 (2006/10/10)
今回の登場人物紹介
■ティアラ
最近、異常に涙もろい。
■姫
最近、感動したくて仕方ない。
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姫: ここ最近仕事が忙しすぎて、心がドライになってるなぁ。深く考えさせられるような、オススメの本ない?
ティアラ: だいぶ前の本で映画化もしてるから読んだことあるかもしれないけど、最近、東野圭吾さんの「手紙」を読んで号泣したよ。
姫: 感動するんだ?
ティアラ: それもそうだし、「自分にとっての家族とは」とか「自分のせいで自分の思いもよらないかたちで、他人を苦しめてたらどうしよう」とか、「自ら切り捨てた人が、あたしのことを思って苦しんでたらどうしよう」とか、色々考えてしまう。
姫: そっか。人間関係について、新たな気づきが得られるかもしれないね。早速買って、読もう。そして、おもいっきり泣こう。
ティアラ: あ、思い出すだけで、泣けてきた…
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〓 2)付箋 〓
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■『おれのせいでおまえがつらい思いとかしてるんじゃないかと思う。アパートもおいだされて、たぶんすごくこまったんだろうな。おれはバカだ。死んだほうがましなぐらいバカだ。なんべんいってもたりないよ。おれはバカだ。』
■「おまえ、ジョン・レノンの『イマジン』を歌っただろ。ちゃんと想像してみろよ。差別や偏見のない世界をさ」
■「俺はこれまでおまえの兄貴を憎んだことがない。だけど今は心の底から腹が立つ。目の前にいたらぶん殴ってやりてえよ」
■諦めることにはもう慣れっこになっていた。これからもきっと続く。こんなことの繰り返しが自分の人生なのだ―。
■『私はこれまで強盗殺人犯の弟というレッテルを背負って生きてきました。由美子は強盗殺人犯の義妹です。そして実紀は強盗殺人犯の姪というレッテルを貼られようとしています。』
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〓 3)今日の気づき 〓
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自分のことよりも家族のことを思えるのは、強い証拠だ。
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〓 4)本書の目次 〓
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序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
終章
「手紙」東野圭吾著
文春文庫 (2006/10/10)
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