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ビジネス書書評の本シェルジュ

AIに振り回される社長 したたかに使う社長

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□■本シェルジュがオススメする今日の一冊■□ Vol.403 2018年7月20日
~本シェルジュ達から、頑張るビジネスパーソンへの贈り物~
本シェルジュ=本のコンシェルジュのことです。
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こんにちは。本シェルジュの川原茂樹です。

みなさんは「AI」と聞いて、どんなことをイメージするでしょうか?
人の仕事が奪われるといった悲観的なイメージから、何でもできるバラ色の未来といった明るいイメージまで、人によってかなりイメージが異なるかもしれません。

AIはよく分からないと避けていたのでは、この本のタイトルのような「AIに振り回される社長」になってしまうかもしれません。AIの中身までは理解しなくていいので、AIを使いこなせるようになってほしい、という願いを込めてこの本は書かれました。そして、AIを使いこなすことは、大企業だけでなく、中小企業でも避けては通れないというのです。

この本を読むにあたり、AIに関する知識はまったく不要です。「AIに振り回される社長」と「AIをしたたかに使う社長」を対比しながら、あくまでもビジネスの観点で優位に立つための考え方を学ぶことができます。

また、この本の最後の章では、セコム、コマツ、QBハウス、セブン・イレブン、といった会社のビジネスモデルをAIの観点で解説しています。なるほどそんな見方もあったかと、AIに詳しい人にも新たな気づきがあるのではないでしょうか。

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1)本日紹介する書籍
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AIに振り回される社長 したたかに使う社長
長尾一洋 (著) 日経BP社 (2018/5/14) 239ページ
AmazonURL: https://www.amazon.co.jp/dp/B07BXT9T7S/

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2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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・AIについて悲観的で、よくわからないと思っている人
・AIを活用したビジネスモデルと言われても、想像できない人
・AIは分かっているが、ビジネスへの応用面でヒントが欲しい人
など

AIについて詳しくない人にとっては、身近なたとえ話がとても読みやすく、AIや新技術への苦手意識が解消されることでしょう。

AIについて詳しい人にとっては、改めてビジネスへの活用方法や考え方を整理でき、人にAIを説明するときのヒントが得られることでしょう。

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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■ テクノロジーは必ずわかりやすく、低価格になる(P3)
IoT → ビッグデータ → AIという波は必ず来るので、必ず標準化されてわかりやすくなり、低価格化が進みます。
(中略)
一般の企業が注力すべきなのは、テクノロジーそのものではなく、(中略)テクノロジーを活かしたビジネスモデルを構築することです。

■ フィードバックは済んだことの反省(P26)
テクノロジーに振り回される社長は、フィードバック(=結果に基づいた改善)をしていました。つまり、前月の業績に基づいて、次の会議で改善案を出していく方法です。
(中略)
フィードバックのスピードをいくら上げても、過去に対する働きかけであることは変わらず、(中略)どうしても後手に回るのです。

■ フィードフォワードは今期の改善(P27)
テクノロジーを使いこなす社長は、フィードフォワード(=未来の結果に影響を与える改善)に取り組んでいました。
(中略)
日々の業績がわかるようになれば、それを基に次にどうすべきか、どういう手を打てばいいかを指示できます。

■ フィードフォワードは多くの情報が必要(p31)
フィードバックは少ない情報でも可能ですが、フィードフォワードには多くの情報が必要です。だからアナログの時代にはフィードバックしかできなかったのです。
(中略)
IoTが普及するということは、多くのセンサーからインターネット経由で情報がもたらされ、「フィードフォワード」の環境が整うわけです。

■ IoTでデータ収集すればAIは必然に(P92)
ビッグデータであれ、それより少ないデータであれ、それを読み込み、解析し、活用しなければ意味がありません。(中略)ビッグデータが中堅・中小企業にももたらされるようになり、人間では処理できなくなりますから、AIを活用することを考えなければなりません。
(中略)
AIはそうした大量のデータがあってこそ学習し賢くなるものですから、IoT → ビッグデータ → AIという流れが企業規模を問わずやってくることになるのです。

■ 先考管理が簡単にできるPSDSサイクル(P96-99)
PDCAではなく、PSDS(Plan – See – Do – See)へ。1つ目のSeeは「考え(Plan)を見える化する」ことです。実行前の考えは本人の頭の中にあって他人には見えません。それを意識的に「見せる」、言い換えると「共有」します。これを「先考管理」と言います。
(中略)
さらに、上司が部下のPlanを見て事前にアドバイスしようと思った時、そのアドバイスが部下のDoの前に本人に届く必要があります。
(中略)
テクノロジーを導入していても、Doの前にフィード(アドバイス)する運用をしなければ、テクノロジーの価値を十分に引き出しているとは言えないのです。

■ 良いアドバイスがもらえるから正しい情報が蓄積される(P176)
顧客や現物に接している現場の社員の思考内容は、今のところテクノロジーで自動的に取り出すことはできません。引き出してテクノロジーに載せてあげることが大切です。
(中略)
テクノロジーだけでは実現できないことを実現してこそ価値があるのです。
(中略)
良いアドバイスが事前にもらえて役に立つと思うから、現場の状況を正しく伝え、自分の考えもオープンに見える化するわけです。

■ IoTを行動管理に使って失敗する企業が増えるだろう(P150)
テクノロジーがフィードバックだけに使われて、管理強化してしまってはまずいのです。人間は理屈ではなく、心で動きますから、フィードバックが中心になると、テクノロジーが自分を締め付け、テクノロジーを活用する前に、どうやってそれを無力化するかに知恵を巡らせることになりかねません。

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4)今日の気づき
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大量にデータを集めて、AIで自動分析する。
加えて、現場の生の声を聞いて、実行前に先手を打つ。

自動化する部分と、人が智恵を使う部分を組み合わせること、さらに社員のやる気を引き出すためにテクノロジーを活用する、という考え方に「なるほど!」と納得しました。

AIは未来の話ではなく、今まさに活用すべきテクノロジーなのです!

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5)本書の目次
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■第1章 テクノロジーの大波■
振り回されてしまう企業と、したたかに使いこなす企業
IoT→ビッグデータ→ AIという大波は必ずやって来る
日本は人口減少による深刻な人手不足
フィードバックとフィードフォワード

■第2章 「振り回され社長」と「したたか社長」の行動学■
1.結果管理ばかりの社長?先考管理ができる社長
2.前月の業績を追求する社長?来月・再来月を追う社長
3.顧客の声が聞こえない社長?顧客の声を超える社長
4.過去の延長で経営する社長?未来から逆算する社長
5.戦略は絶対だと考える社長?戦略は仮説にすぎないと考える社長
6.はやりのフレームワークに踊らされる社長
フレームワークを使いこなす社長
7.働き方改革で早帰りを叫ぶ社長
業務改革で早く帰れるようにする社長
8.紙と手書きから離れられない社長 ペーパーレスで効率を上げる社長
9.介護が必要になる社長?介護離職に備える社長
10.個人の財布と混同する社長?稟議制度でオープンにする社長

■第3章 AI・IoTの見方・使い方■
一般企業がグーグルやアマゾンと戦う必要はない
自動運転のフェラーリに乗りたいか?
AIを組み込んで未来に向けた戦略を練る
テクノロジーがビジネスモデルや戦略を変える
社員がインターネットにつながるとIoTになる
IoTがあるからビッグデータが集まる

■第4章 テクノロジーを使いこなすフレームワーク■
先考管理が簡単にできるPSDSサイクル
業績先行管理は観覧車を回すようにせよ
顧客の声はダイレクトに見える化し、声にならない声に対応する
デイリー仮説検証
フィードフォワードで有効なBSC(バランス・スコアカード)

■第5章 働き方改革を実現するテクノロジー■
IT化して組織的にCMCAMを実現する
ペーパーレスにすると決めたら次のボトルネックが見えてくる
ワークフローは業務処理を自動化し生産性をアップさせる
テレワークは介護離職・育児離職対策の切り札
個別企業では少し古いAIでちょうどいい

■第6章 テクノロジーを活かす経営メソッド「フィードフォワード」■
TARPサイクルと管理視点
フィードフォワードは組織のマネジメントにも有効
業績指標・結果指標から先行指標へ
問題解決から問題予防へ
フィードフォワードで会議が変わる
デイリー・フィードフォワードのすすめ
フィードバックとフィードフォワードのダブルフィード
フィードフォワードは孫子の兵法

■第7章 先行事例に学ぶフィードフォワード経営実践法■
AIやIoTがなくてもフィードフォワードを実践していた企業に学ぶ
・セコム株式会社 必要な時だけ現場に来てくれたら安くできる
・株式会社小松製作所(コマツ) 稼働状況をつかんでメンテナンスコストを下げる
・キュービーネットホールディングス株式会社(QBハウス) 混み具合を事前に知らせて顧客行動をコントロール
・株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 事前情報で仮説を立て発注精度を上げる
・株式会社NIコンサルティング システムの稼働状況で問題を早期発見

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AIに振り回される社長 したたかに使う社長
長尾一洋 (著) 日経BP社 (2018/5/14) 239ページ
AmazonURL: https://www.amazon.co.jp/dp/B07BXT9T7S/
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