こんにちは。
「本シェルジュ」の廣瀬達也です。
さて、みなさんは「このまま今の会社にいていいのか?」と思ったことはありますか?
私はもちろんあります。その「今の会社」でかれこれ30年以上働いています。
そんな私がたまたま都内のとある本と仕事に関するイベントに参加したところ、キレッ キレの若いコメンテーターさんがいらっしゃいました。それが北野唯我(きたのゆいが)さん。
本日ご紹介する本の著者さんです。
「これは転職のための本ではないのです」
と言われていたのが印象的でした。
今回ご紹介する本、
タイトルはオラオラと転職をあおっているようですが、実はそうではありません。 本の重心はあくまで「思考法」
ストーリー形式をとりながら読みやすく染み込んできます。
1)本日紹介する書籍
「このまま今の会社にいていいのか?
と一度でも思ったら読む 転職の思考法」
ダイヤモンド社 (2018/6/21) 260ページ
北野 唯我 (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4478105553/
2)どんな人が読むべき
・ 「このまま今の会社にいていいのか?」と一度でも思ったことがある
人。
・ 転職エージェントとのやりとりにスッキリしていない人
・ 現在の自分の所属している業界の将来に不安を感じる人。
・ 転職はいずれするつもり。そのために必要な「準備」はどんなことだろ
う? と考えている人。
・ 「このまま今の会社にいていい」とは思っているけど、「今のままの自
分でいい」と は思っていない人。
・ 周りに「転職」を考えている知人がいて、自分もなんとなくそわそわし
ている人。
3)付箋 ~本書からの内容抽出です
■ p.20
「意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う。これまでの人生で、
そんな決断をしたことがあるか?」
■ p.39
「つまり、専門性のある人間にこそ、『貴重な経験』が回ってくる。こういう 構造なんだ。そもそも『貴重な経験』は簡単に得られるわけではない」
■ p.41
「福利厚生は確かに大事だ。だが、長い目で見ると福利厚生よりも、専門性と 経験を考えてキャリアを選んだほうが絶対にいい。なぜなら、福利厚生は会社の 業績自体が悪くなったり、そもそも転職や転籍するとなくなる可能性がある。 言い換えれば、福利厚生とは『自分だけではコントロールできないもの』なんだ。 だが、知識と経験は自分のものだ。コントロールできる。」
■ p.76
「仮に君が社長になっても、もっと偉い人間がいる。銀行と株主、そしてクライ アントだ。君が『自分の人生を選ぶ力』を得るまでは、永久に自由などにはなれない」
■ p.100
「いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社。それが最強だ。そん な会社だけが今の時代を生き残れる」
■ p.126
「『会社としていいか』という軸と、『転職先としていいか』という軸は、必ずしも 一致しない。」
■ p.176
「・・・コンサルごときが。お前らは呑気だ。この案件が終わったら、自分たちの島 に帰る。だがな、俺たちは違うんだ。ここで働き、ここで稼ぎ、ここで生きていくし かないんだ。」
■ p.214
仕事を楽しむ人間が使う言葉は二種類に分けられる。
●to do(コト)に重きをおく人間・・・何をするのか、でものを考える。明
確な夢や目標を持っている
●being(状態)に重きをおく人間・・・どんな人でありたいか、どんな状
態でありたいかを重視する。
■ p.240
「なぜこの本を書いたのか?」と問われたら、私はこう答えます。
全ての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職 場も絶対によくなると確信しているから。
4)今日の気づき
私は古めの人間なので、その昔、自分の友人が「転職する」と初めて聞いたときは驚いた ものでした。そして、正直なところ「転職・独立がカッコいい(=残される側がカッコ悪 い)」という思いを持った時期があることも事実です。
「終身雇用は崩壊した」のかどうかは、どっちでもよいですね・・・。
必要なのは「自分の人生を選ぶ力」。その力に基づく判断としての就職であり、転職であり、 あるいは独立、さらには目の前の仕事の継続であると思います。
そして、おそらく私は「being(状態)に重きをおく人間」。どんな人でありたいか。どんな 状態でありたいかを重視しています。その再認識ができたことでなんだかスッキリしました。
5)本書の目次
はじめに 「いつでも転職できる」の確信を持った人だけが、自由になれる
プロローグ このままでいいわけがない。だけど・・・
―「漠然とした不安」の正体
第1章 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒(さら)せ
―「一生食える」を確保する4つのステップ
第2章 「転職は悪」は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない
―「組織の論理」が人の心を殺すとき
第3章 あなたがいなくなっても、確実に会社は回る
―残される社員、ついてくるパートナーとどう向き合うか
第4章 仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか?
―心から納得のいく仕事を見つけるために必用なこと
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「このまま今の会社にいていいのか?
と一度でも思ったら読む 転職の思考法」
ダイヤモンド社 (2018/6/21) 260ページ
北野 唯我 (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4478105553/
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