みなさん、こんにちは。本シェルジュの岩永です。
11月に入りましたね。今年も残すところ、あと2か月です。
私は今年40歳になったのですが、”1年”の経過スピードが年々早まっているよ
うな気がします。このままだと40代もあっという間なのかなぁという気もします。
いつでも、昨日より今日、今日より明日がさらに良くなるように、楽しく、日々
を生きたいですよね。
さて、「働き方改革」と「生産性向上」といったキーワードを見聞きしない日は
ないくらい各方面で声高に叫ばれています。
趣旨はわかりますし、重要だと思いますが、私のように、中小企業経営者の支援
をしている立場からするとどうにも違和感を覚えてしまいます。
サイボウズが、”表面的な”働き方に対して異議を唱えている話題の動画、通称
「アリキリ」、みなさんご覧になりましたでしょうか?
https://cybozu.co.jp/20th/
個人的には、その通り!と思う反面、我が国の圧倒的多数である中小企業には
サイボウズの主張ですら、大企業目線だなぁと感じてしまいます。
個人事業主を含む、我が国の企業381万者のうち、年商10億円未満は、約93%です。
多くの中小企業では、業種によって違いはあるものの、労働集約型でが残業を抑制
したら、会社の売上が下がってしまう現実があり、結果、社員の賃金も下がります。
個人と会社全体の努力により、インプット量を少なくして、以前と同等のアウトプット
を創出できても、浮いた分を残業代ではなく、ボーナス等で社員に還元しない限り
社員のやる気は高まりません。
中小企業で、表面的な働き方改革が実行できるのは、「独立性基準が高い」一部に
限定されます。
セミナー等でいつもお話しさせていただいていることですが、「付加価値を高める
生産性向上」を実現しない限り、”真の”働き方改革も実現できません。
私は、普段、主に会社としての「付加価値」を高める支援を行っておりますが、
並行して、社員一人ひとりの生産性向上努力もしていかなければなりません。
確かに、例えば、メールの送り方、Excelのスキル等も重要ですが、それだけでは、
アウトプット量は変わらない生産性向上にとどまってしまう可能性があります。
「付加価値も高める生産性向上」を個人レベルで実践するためには、何が必要か。
これは、とても難しいんですよね。
その解の一つは、本日ご紹介する「まんがでわかる 地頭力を鍛える 」に書かれて
いると思います。
本書は、私が、本シェルジュメンバーになって、最初の投稿で書いた、
「地頭力のココロ 本質を見る思考力を育てる物語」と同じ著者、細谷功さんが書かれた
20万部を超すベストセラー「地頭力を鍛える」を漫画化したものです。
「地頭力のココロ 本質を見る思考力を育てる物語」のご紹介は、こちら。
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1)本日紹介する書籍
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まんがでわかる 地頭力を鍛える
東洋経済新報社 (2017/6/30) 161ページ
細谷 功 (著), 星井 博文 (著), 汐田 まくら (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4492557784
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2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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学生にも読んでほしい本ですし、社会人成り立てのフレッシュな方にも読んで
もらいたいですが、一番のお勧めは、後輩や部下の育成に悩んでいる方々でしょ
うか。自分自身が、同じことを実践できているかの自問自答と振り返りも兼ねて
読んでいただくといいと思います。
また、経営者はもちろんのこと、経営者を支援するコンサルタントも読むべきと
思います。
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.5より
”AI時代に汎用的に役立つ大きな武器の一つが、本書で紹介する「地頭力」です。”
■P.41~42より
”旧来の日本の教育や企業で求められてきたのは、「知識力」でした。(中略)
ところが、21世紀に入ってからは、日本は「良い製品」を生み出すだけではなく、
潜在的な顧客ニーズに合った付加価値を提案・提供する必要性が高まってきました。
このような環境下では、自ら考える力がより重要になります。”
■P.47より
”本書で言う「地頭力」というのは、どんな分野にも応用できる、知識力とは対極
の「自分の頭で考える力」のことを指します。”
■P.50より
”ビジネスの場面では、まずは完成度が低くても、限られた時間と情報で仕上げて
みることが大切”
■P.86より
”仮説を立てる目的は、答えを出すことではなく、「課題や疑問を抽出する」こと”
”仮説はファイナルアンサーではないので、つねにアップデートし修正していく”
■P.115より
”フレームワーク思考は全体を俯瞰し、客観的に見ることである”
”フレームワークを用いると全体の中で優先順位が明確になり、それを他者と共有
することが簡単になる”
■P.156より
”単純化することで課題の本質が見える”
”抽象化によって応用が利くようになり、一見異なるものの間に共通点を見つける
ことで、アイデアを広げることができる”
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4)今日の気づき
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私自身、最近は、継続支援をさせていただいている企業の社員研修の依頼をされる
ことが増えてきたのですが、本書に書かれているエッセンスは利用させてもらって
います。
とはいえ、自分自身ができているかというのは、本当に難しい。日々トレーニング
ですね。
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5)本書の目次
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はじめに
プロローグ 地頭力で君の人生は変わる!
01 優等生だから、思考停止になる?
02 なぜ、地頭力の重要性が高まっているのか
03 「正解病」から脱却しよう
04 地頭力は鍛えられるのか?
コラム フェルミ推定は「外資系コンサル」だけのものではない
思考停止から抜け出そう まとめ
PART1 結論から考えよう
01 完璧主義者はなぜ仕事ができないのか?
02 「20点でOK」だからうまくいく
03 とりあえずの答えを出す方法
結論から考えよう まとめ
PART2 全体から考えよう
01 フレームワークで「思い込み」から解放される
02 思考のクセがわかれば、問題は半分解決している
03 優先順位をつけるたった1つのポイント
全体から考えよう まとめ
PART3 単純に考えよう
01 ダラダラ話す人に足りないもの
02 「エレベーターテスト」は格好のトレーニングツール
03 「単純に考える」ことは新しいアイデアの源
コラム 流れ星はなぜ願いごとを叶えてくれるのか?
単純に考えよう まとめ
おわりに
「地頭力を鍛える」BOOK LIST
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まんがでわかる 地頭力を鍛える
東洋経済新報社 (2017/6/30) 161ページ
細谷 功 (著), 星井 博文 (著), 汐田 まくら (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4492557784
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