みなさん、こんにちは。本シェルジュの園田泰造です。
私は50歳になってから、中小企業診断士をはじめ、統計関連や情報処理関連の資格試験を受けまくって取得してきました。

そのおかげで、それまでとは全く違う新しい視界が開けてきたのは事実です。 人脈や仕事そのもの含めて驚くほど全く様変わりしています。自分はこんなも んだと決めつけて、何もしなかったら、今頃どうなっていたのか、想像したく もないほどです。

著者の堀江氏、西野氏はタレント的にも有名人で、この本も話題になっていま すが、単なる話題性を超えて、このお二人のぶれない主張には、耳を傾ける価 値がありそうです。

人間的な好き嫌いはあるかもしれませんが、そのメッセージはシンプルです。

「自分の時間を自由に生きていますか?」

もしそれができてないとすれば、「バカ」と関わったり、自分が「バカ」にな ってしまっているかのどちらかです。

それではここでいう「バカ」とは、いったいどんな人間なのでしょうか。山ほ ど例が出てきますので、実生活を振り返りながら、読み進めていきましょう。

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 1)本日紹介する書籍
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バカとつき合うな
徳間書店(2018/10/26) 256ページ
堀江貴文 (著), 西野亮廣 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198647054/

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 2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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学生でも、社会人でも、年齢を問わず、人生に不自由さを感じている方。自分 の人生を決めつけ、希望が見いだせなくなってしまっている方。著者の堀江貴文や西野亮廣が好きな方、もしくは大嫌いな方。自分が変わりたいと思ってい る方、今の自分に満足してしまっている方。今を生きるすべての方へ、お勧めし ます。

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 3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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P20  情報を取りにいくということは、運任せにしないということです。 成功している人って、運がいい人ではなく、運任せにせずに勝つための情報を集め にいった人なんです。

P50  無根拠な勘でブレーキばかり踏む人とは仕事できないですね。(中略)なにが問題かというと、経験が溜まっていかないんです。(中略)経験の積み重ねだけが、勘の鋭さを磨きます。

P57  本当に必要な知識がなにかなんて、実際に行動してみないと見えてこないものです。(中略)我慢せず行動する友人たちに囲まれたら、抑えつけられた「欲望する能力」もだんだん復活しています。(中略)いまあなたが何歳だとしても、それは必ず取り戻せます。あなたさえ本気になれば。

P83  ひとつのことに1万時間をかければ、「100人にひとり」くらいの能力は得られる。(中略)能力Aを得たあと、次に、能力Bに1万時間をかけて、その能力を得る。そうして能力Aと能力Bを同時に持つ人物となれば、「100人にひとり」×「100人にひとり」で、「1万人にひとり」の人材になれる。さらに能力Cを得れば、「100万人にひとり」の人材。立派なレアカード人材のできあがりです。

P90  極端な才能も、極端な環境によって、もたらされたものなんです。環境が先。そこに帳尻を合わせるように、才能が出てくる。天才になる必要
がある環境に人を追い込めば、その人は天才になるんです。

P120 三国志の故事に、「三顧の礼」ってあるじゃないですか。(中略)現代では、反面教師にすべき故事成語です。(中略)俺が欲しければ同じこ
とを言いに三度訪ねて来いなんてやつ、名軍師じゃない。バカです。相手が上司でも、あなたの時間を差し出せと言ってくるやつは無視していい。

P161 本来、「空気を読む」というのは、「大局を見て、意思を決定する」という意味で、(中略)ただただ多数派側について「俺は空気が読める!」
「アイツは空気が読めない!」(中略)を続けていると信用が落ちて、自
分の力でお金を作れない身体になって、自由が遠退いてしまいますよ。

P173 世の中には、いいバカと悪いバカがいます。(中略)つまりいいバカ、そうなるべきバカもいる。(中略)小利口がちょっと考えて、結局足踏
みしているあいだ、バカはもう行動しています。(中略)そうやってバカは人よりも多くバッターボックスに立つ。バットを振らなきゃヒットを打てないんだから、バットを振った回数が多い人ほど成功する。これだって、論理的に考えれば、ごく当然のことです。

P213 小利口だったぼくは、バカになった。(中略)人は変われる。それを身をもって知ったからこそ、繰り返しになろうとも、メッセージを発信し続けています。悪いバカであることをやめて、いいバカになってください。

P216 プライドや社会に刷り込まれた通念を捨てていけば、個性なんて自然と出てくるものです。個性とは、あなたがなにかやりたいと思う気持ちです。そして、あなたのやりたいという気持ちに、理由なんて必要ありません。あなたが存在することに理由なんて必要ないのと同じです。

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 4)今日の気づき
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この世で、一番大切で貴重なリソースが、「時間」であることは、それこそ議 論するだけ時間の無駄なくらいですが、それを徹底的に自分のために使おうとしているのが、この著者の二人なんだと思います。得てして誤解を生んだり、好き嫌いが分かれるキャラではありますが、その主張が「ぶれていない」という点では、認めざるを得ないと感じています。

「バカ」に時間を使わずに「自分」のために今を生きよ、と言われても、普通人は、いわゆる「普通」の勉強も仕事もあるし、彼らのような特殊なタレントでもない限り、具体的な方法を見出すのは難しいと考えてしまいますが、そもそも、これは「悪いバカ」の行いだ、できるだけ「いいバカ」になろう、と思うだけでも、少しずつ自分を取り戻すことができるような気もします。

気づきとしては、とにかく、行動。まずはバットを振ることがいかに大事か。失敗を恐れて何もしない小利口は、何も生まないし、結局時間の無駄であると。いいバカになることで、道は開けるのだと。人生何事も経験というのは、いくつになっても生きている限り、人間を成長させてくれるということなんですね。

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 5)本書の目次
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はじめに
第1章 バカはもっともらしい顔でやってくる。気をつけろ!
第2章 バカになにを言ったところで無駄。ムキになるな!
第3章 ふたつの「バカ」
おわりに
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バカとつき合うな
徳間書店(2018/10/26) 256ページ
堀江貴文 (著), 西野亮廣 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198647054/