みなさんこんにちは、本シェルジュの浅葉です。

私は中小企業診断士以外に、産業カウンセラーという資格も所有しています。
産業カウンセラーは働く人を支援するカウンセラー。
メンタルヘルスも支援領域にはいるため、心理学も少し勉強しています。
人の心って深いですよね。少し勉強したくらいでは「わかった」とはいえません。

いっぽうで、ビジネスにおいては人の心を理解することが不可欠です。
購入心理がわからないと、本当に顧客が必要とする製品やサービスを生み出すことはできないですよね。
人の心ってどういうふうに動いているのでしょうか??

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1)本日紹介する書籍
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予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」(早川書房)
(2013/8/23)496ページ
ダン・アリエリー(著)、熊谷 淳子 (翻訳)
https://amzn.to/2NaxXdP

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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経済学を勉強しているときに、「理論的にはそうかもしれないけど実際はね・・・」と思ったことありませんか?
中小企業診断士試験にも「経済学・経済政策」の科目がありますが、
受験生の中には「とっつきにくい」「理解できない」と考え、苦手とする方も多いようです。

古くからの経済学では、「人間は自分が得するように判断し、行動する」とされています。
でも実際の行動では損するとわかっていても、ついついやってしまうことありますよね。
ダイエット中の私も、後悔するとわかっていてもお菓子を食べたりすることが(よく)あります。

本書のタイトルにある「行動経済学」は、経済学に心理学の要素を多く加えたものです。
2017年には、行動経済学を専門としているリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞しています。
このニュースで「行動経済学」を知ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。

伝統的な「経済学」は机上の空論だと思う方、マーケティング部門や販売担当の方、
心理学に興味のある方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
著者のお人柄が表れる語り口も本書の魅力です。

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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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47ページ
幹部の報酬が一般に公表されるようになると、マスコミが定期的に最高経営責任者の
報酬ランキング特集を組むようになった。公になったことで幹部の報酬が
抑えられるどころか、アメリカの最高経営責任者たちは自分の収入をよその最高経営責任者の
収入と比べるようになり、その結果、幹部の報酬はうなぎのぼりに上昇した。

205ページ
検査の予約をすっぽかしたり、運動をしなかったりすることで、健康はどれくらい
悪影響を受けるだろう。もっとお金をためて消費は抑えるという誓いを忘れると、
財産はどれくらい減るだろう。わたしたちはなぜ先延ばしとの戦いに
こうもしょっちゅう敗れてしまうのだろう。

308ページ
ドライブインでこのようなフランスのグルメに遭遇した場合、
あなたなら思い切って食べてみる度胸があるだろうか。

435ページ
しかし、本書(や類書)の実験結果が示すように、わたしたちがくだす決断は、
従来の経済理論が仮定するほど合理的ではないどころか、はるかに不合理だ。

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4)今日の気づき
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本書に掲載されているたくさんの実験結果は、読者自らも
「自分だったらどういうふうに行動するか」を考えるきっかけとなります。

もし自分がサービス・商品を売るならどういうマーケティング戦略をとるか?
売り手が買い手を誘導できてしまうのが「行動経済学」ともいえます。

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5)本書の目次
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はじめに

1章 相対性の真相
   なぜあらゆるものは―そうであってはならないものまで―相対的なのか
2章 需要と供給の誤謬
   なぜ真珠の値段は―そしてあらゆるものの値段は―定まっていないのか
3章 ゼロコストのコスト
   なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか
4章 社会規範のコスト
   なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか
5章 無料のクッキーの力
   無料!はいかにわたしたちの利己心に歯止めをかけるか
6章 性的興奮の影響
   なぜ情熱はわたしたちが思っている以上に熱いのか
7章 先延ばしの問題と自制心
   なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか
8章 高価な所有意識
   なぜ自分の持っているものを過大評価するのか
9章 扉をあけておく
   なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか
10章 予測の効果
   なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか
11章 価格の力
   なぜ1セントのアスピリンにできないことが50セントのアスピリンならできるのか
12章 不信の輪
   なぜわたしたちはマーケティング担当者の話を信じないのか
13章 わたしたちの品性について その1
   なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについて何ができるか
14章 わたしたちの品性について その2
   なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか
15章 ビールと無料のランチ
   行動経済学とは何か、そして、無料のランチはどこにあるのか

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予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」(早川書房)
(2013/8/23)496ページ
ダン・アリエリー(著)、熊谷 淳子 (翻訳)
https://amzn.to/2NaxXdP

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