おはようございます。

本シェルジュの丸山祐哉です。

 

突然ですが、北海道にあるいわた書店が提供しているサービス、「一万円選書」をご存知でしょうか?

当選者に、店主の岩田さんがお勧めの書籍を一万円分選んでくれるサービスで、最近はテレビでも取り上げられているそうです。

それに、、、に当選しました。

3,000通の応募の中から当たったのでちょっとした自慢話ができました。

 

一万円分の書籍なので大量に本が届いたのですが、その中には私がここ数年読んでいない小説も含まれていました。

私が普段小説を読まないことは、当選後に提出するプロフィールに記載していたので、

これは小説を読まない人にもお勧めするくらい素敵な本なのだ!と思い、一番初めに読みました。

 

結果、素敵な本だったので、今日はその一冊を紹介します。

 

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1)本日紹介する書籍

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聖の青春

講談社 (2002/5/7)424ページ

大崎 善生 (著)

AmazonURL:https://amzn.to/2O6zS4r

 

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?

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冒頭の繰り返しになりますが、私はいわた書店の一万円選書でこの本と出合いました。

一万円選書に当選後、私がこれまで読んできた本のリストやプロフィールを提出して選んでいただいたので、

仕事ばかりしている社会人にお勧めなのだと思います。推測ですが。

私は読んでみて、さらに仕事に対するモチベーションがあがったので、ギアをもう一段階上げて頑張りたい人にお勧めです!

 

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3)本書の要約

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29歳の若さでなくなった棋士、村山聖さんの人生を語った一冊です。

腎臓病を抱えながらも、正直に、ストレートに「名人になる」という目標に向かって突き進んでいく姿が描かれています。

村山さんの生き方は力強く、何度も目頭が熱くなりました。

 

小説なので、あまり本書の中身を書きすぎてしまうと、読む方の楽しみを奪ってしまうので、響いた部分を少しだけ紹介します。

 

・明確な目標があり、そのための努力があった。そんな単純な図式が心地よく、聖の心は充たされていた。

今の自分の努力は、自分の夢に直結している、やればやるほど確実に名人に近づいていく、その現実が聖のやる気をますます募らせるのだった。

 

・シンプルでしかし精神的には豊かな生活基盤を築き、村山はその線路上をぐるぐると回りながら、実力を養っていった。

 

・将棋の世界に入って僕の考え方は変わった。すべての考えは勝負に直結し、負けるくらいなら死を選ぶ、それが僕の世界だった。

 

など、目標に向かって最短距離で進もうとする姿に心を打たれました。

改めて自分のやるべきことをやろうと思える一冊です。

 

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4)今日の気づき

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  • シンプルな生活基盤の上で習慣化した行為によって人は成長できること(情報やツールに翻弄され、生活基盤を複雑にしない。)
  • どの職業であっても対価をもらっている以上、プロであるため、プロ意識をもって生活すべきであること

 

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5)本書の目次

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■目次

プロローグ

第一章 折れない翼

発病

不思議なゲーム

腕だめし

親族会議

第二章 心の風景

師匠

奇妙な生活

奨励会

前田アパート

終盤伝説

第三章 彼の見ている海

デビュー

天才と怪童

一夜の奇跡

殴り合い

初挑戦

第四章 夢の隣に

自立のとき

よみがえる悪夢

強行退院

ライバルと友情と

第五章 魂の棋譜

帰郷

手術

鬼手

宇宙以前へ

エピローグ

公式戦全記録

聖のこと 村山伸一

 

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聖の青春

講談社 (2002/5/7)424ページ

大崎 善生 (著)

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