こんにちは。本シェルジュの安藤準です。

秋晴れが清々しい季節。
少しずつ年末の足音も聞こえてまいりましたね。

先日、家電屋さんで「OK!Google!と試してみませんか?!」と店員さんに誘われました。「おお!?」と思ったものの、急いでいたので素通りしてしまったが残念。AIスピーカー分野は各社競っており私も購入に興味を示す今日この頃です。

AI、自動運転、IoT、ビックデータなど様々な技術革新がありますが、最近の技術は世の中を一変させる可能性を持つものが増えた印象があります。
ぼんやりしていると、すぐに時代に乗り遅れて淘汰されるかもしれません。

日頃、色々な企業さんと一緒にしていると、最新情報を常に把握しておく重要性を実感します。未来を少しでも予想して日々考えていきたいものです。
とはいえ、多くのテクノロジーにアンテナをはるのはなかなか難しいものです。

さて、そこで今回ご紹介するのは私も毎年参考にしている、10月に発売された日経テクノロジー展望2018年「世界を動かす100の技術2018」です。AIや自動運転の他にも医療分野、金融、バイオ、発電など、様々な最新テクノロジーがざっと把握することができます。

最新のテクノロジーをざっと押さえたい方。必見です。一緒にこの本を題材に未来を考えていきませんか?

 

1)本日紹介する書籍

「日経テクノロジー展望2018 世界を動かす100の技術 」
日経BP (2017/10/19) 344ページ
日経BP社 (編者)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4822255476

 

2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?

テクノロジーや技術に関心のあるビジネスパーソンが対象です。幅広い分野をまんべんなく知見を広げたい人におススメですが、特にITや工業、金融など特定の分野で関連する分野だけ読んでも良いでしょう。
なお、kindle版と書籍の両方があります。

 

3)付箋 ~本書からの内容抽出です

■はじめに「機械との共存」が世界を救うより

技術の進歩が私たちの生活を豊かにする文明の真かにそのまま結びついている。そう素直に信じられなくなってきたのは、いつ頃からでしょうか。
~(略)~
新しい術がいかに私たちの生活や産業をより良い方向に変えてくれるのか。私たちの日常生活がいかに技術に支えられていて、機械との競争ではなく機械との共存がどのように私たちにより良い未来をもたらしてくれるのか。こうした問題意識を持ち、日経BP社の技術専門誌の編集長たちが総勢二百名近い専門記者と議論を重ねた上でまとめあげたのが本書です。

 

■VR教材

「VR教材」を学校で使うことにより、歴史上の出来事があった場所に仮想的に行くことができたり、本来なら体験できないことを疑似的に体験できたりする。例えば、日本の小学生がエジプトのピラミッドに行ったり、宇宙旅行を体験したりすることが可能である。

 

■IoT工場

トヨタ自動車は、愛知県豊田市の高岡工場で〝IoT工場〟の実証を進めている。一例がボディー部品をプレス成形する工程で、一枚割れと呼ぶ不良品を作らないようにする取り組みだ。
(略)
計測したデータを解析し、その結果を基に素材やプレス成形の設備を改善していく。

 

■空間ディスプレー

筑波大学デジタルネイチャー研究室主宰の落合陽一助教が開発した「フェアリー・ライツ・イン・フェムトセコンズ(FairlyLightsinFemtoseconds)」はその一例だ。空中に輝点を生み出し、光で三次元の像を描く。発振時間が十のマイナス十五乗秒と短いフェムト秒レーザーで空中にプラズマを発生させ、このときに生じた光子が目に飛び込んでくる仕組みだ。

 

■体内病院

人体内の必要な場所で必要な時に、診断と治療を行う機能を人体そのものに持たせること。スマートナノマシンと呼ばれるナノサイズの分子が体内をくまなく巡り、癌などの疾患をその場で診断し、治療できるようにする。

 

■グリーンインフラ

自然環境の幅広い機能を活用した、社会資本(インフラストラクチャー)の整備や土地利用の在り方を表す概念。二〇一五年八月に閣議決定した国土形成計画に「グリーンインフラ」という言葉が初めて使われて以降国内の公共事業で無視できない事項になっている。

 

■量子コンピュータ

山本氏のプロジェクトとNTT、国立情報学研究所などからなる研究グループは二〇一六年一〇月、二千個の量子ビットを持つ新型の量子コンピュータ「量子ニューラルネットワーク」を実現したと発表した。

 

4)今日の気づき

紹介されている技術には今すぐ影響を及ぼすものもあれば、将来に向かって「小さな芽が出た」というレベルのものもあります。しかし、いずれも小さくても具体的な変化が出たという点では無視できず、「ということはどうなるか?」と考えると非常に大きな社会変化をもたらします。

例えば量子コンピュータ。私自身、コンピュータ業界に長く携わっていますが、計算スピードが桁違いになることで想像もできない活用方法があります。それは、ワクワクすると同時に背筋冷たくなる想いもします。

社会はどう変わっていくのか。さまざまな分野に目を向けながら時代を生きたいものです。

 

5)本書の目次

第1章 テクノロジーが融合し、すべてを再生する
第2章 世界を動かす十一のテクノロジートレンド
・止まらない心臓――心不全を防ぐ医療デバイス
・ビッグデータが値段を決める――一人ひとりに合わせたプライシング
・ぶつからないクルマ――高速道路や駐車場まで自動運転はこう進む
・デジタル化でお金が変わる――現金大国日本の行方
・生物を利用した物質生産――「バイオエコノミー」時代の到来
・発電を極め、温暖化を止める――CO2の排出を抑え、回収・貯蓄へ
・老いる社会インフラを丸裸に――内部の損傷も可視化
・もはや仮想じゃない――他分野の問題解決に挑むVR・AR
・「つながる」ものづくり――ITとFAの融合で「賢い工場」を実現
・異分野と連携、変貌する建築技術――世界で進む技術革新を日本が追う
・人の五感を超える機械――新世代センサーやAIプロセッサー

第3章 これだけは知っておきたいテクノロジー
・人の再生
・車の再生
・現場の再生
・建設の再生
・ITの再生
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「日経テクノロジー展望2018 世界を動かす100の技術 」
日経BP (2017/10/19) 344ページ
日経BP社 (編者)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4822255476