本シェルジュの村上知也です。
まどかさんが、直木賞作品の下町ロケットを紹介されていました。
ハードカバーの本をなるべく買いたくないため、池井戸さんの別作品を購入してみました。
池井戸作品は初読。
空飛ぶタイヤって、なんのファンタジーだと思いながら読み始めると、
三菱自動車の脱輪のリコール隠しが題材であった。
大会社を守ろうとする役員。
企業内での立ち位置を守りたい課長。
PTAで実権を握りたい母親。
中小企業を守ろうとする主人公の社長。
何かを守ろうという立場では、みんな同じなのかもしれない。
その中で自分を守るのではなく、
会社、社員、妻、息子・・守るべきものをが一番多かった者が勝利を収めたのか?
そして、それを勝利と呼んでもいいのか?
もしくは、
大企業のえらいさんは、会社を守っているつもりで自分を守っていたのか。
中小企業の社長は、会社を守っているつもりで、社員や家族を守っていたのか。
いずれにせよ、ページの厚さを忘れてイッキ読み。
そして号泣。
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