こんにちは。

「本シェルジュ」の廣瀬達也です。
なにやらいろいろ激しい今年の夏、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
夏は暑くて食欲がわかない・・という声がチラチラでる季節でもあります。
その食事。ほとんど自宅で家族と食べる派の方もいらっしゃると思いますが、
仕事関係とか友人との外食をするという方も少なくないですよね。

今日ご紹介するのは「外食の教科書」です。著者である本郷義浩(ほんごうよ
しひろ)さんは「水野真紀の魔法のレストラン」など関西の人気テレビ番組を
担当されている毎日放送のプロデューサー。会社員としての活動だけでなく、
個人として自ら「麻婆豆腐研究家」を名乗り、「麻婆十字団」なる組織?を立ち
上げる(私自身も会員です・・)など関西の飲食業界で有名な方。
「関西の外食を活性化させて、関西を盛り上げる」そんな志を持っての公私に
またがる活動により、ご自身のブランディングも実践されています。

単なるレストランガイド、グルメ本ではありません。本郷さんが自らの体験・活
動を通じて、自分自身をバージョンアップする「外食の魅力」、「外食の活用」に
ついて語られています。
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1)本日紹介する書籍
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「自分をバージョンアップする『外食の教科書』」
CCCメディアハウス (2016/2/27) 256ページ
本郷 義浩(ほんごう よしひろ)(著)
AmazonURL:http://amzn.asia/5lQ8419
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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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友人などと楽しく外食することが好き
・宴会幹事をする機会が多いのだが、その幹事役は苦痛
・いいお店を知っている友人がいる。自分もそんなふうになりたい
・食べ歩きはキライではないが、最近マンネリ化してきた
・自分で食関連イベント開催して、みんなを楽しませたい
と感じているみなさん
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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・P.6
人間関係が楽しい。
そう思える日々をいま僕は送ることができています。飲食店や、食事会、食の
イベントが、会社、自宅以外の自分の居場所、“サードプレイス”となってくれ
ているのです。

・P.22
自分を変えるには、いつも同僚とばかり安酒を飲んで、愚痴を言い合っている暇
はありません。ひとりコンビニ弁当を買って、テレビを見て、風呂に入って寝る
だけでは、何も始まりません。
悪しき習慣から今すぐ抜け出して「外食」を武器にしましょう。

・P.51
こういう落ち込んでいるときの「ひとりご飯」は「おひとり様ネガティブクルー
ジング」と名付けて、半ばイベント化しています。
逆に、仕事が順調なときにふと「ひとりご飯」の機会があったときや、あえてひ
とりで人生の作戦を練ったり、考えごとをしたりしたいときは「おひとり様ポジ
ティブクルージング」と名付けて、思い切り「ひとりご飯」を楽しんでいます。

・P.89
10数年前、僕がプロデューサーになる直前、先輩プロデューサー(プロジェクト
リーダー、以下P)に質問したことがあります。「Pの仕事では何か大切ですか?」
・・・先輩は続けました。
「まあ何だかんだ言っても、いかに『気持ちのいい打ち上げ』をできるかだよPは」

・P.167
逆に500回経験したからこそ感じている幹事のメリットとはなんでしょうか。
– 日時、店、料理、会費、参加者などすべて自分で決められる。
– 企画力が鍛えられる。
– 段取り力、仕切る力が鍛えられる。
– 出席者全員から認知され、初参加、初対面の人とも面識ができる。
– 飲食店、料理人との関係が蜜になる。

・P.206
食事をイベント化し、その時間をいかに楽しくするかという延長線上に人との結
びつきができ、その人的ネットワークのハブに自分がなることで、情報発信に影
響力ができ、行動が注目され、いわゆるインフルエンサーとして自分自身がメデ
ィアになれる可能性が高まっていくのです。
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4)今日の気づき
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「旨い料理を食べると心のエネルギーになる」「気持ちのいい打ち上げ」など頷く
フレーズ多数ありました。
「食を介したコミュニケーション」は私自身も興味を持っている領域であり、その
活動を通じて「自分をバージョンアップさせる」という考え方・手法はとても参考
になりました。こだわりの食事会企画、SNS活用など、なにやら私の身近にあるど
こかの団体がやっていることにとても近い感じがします。
変に高級店情報を集めたり、グルメになったりする必要はありません。
「『武器として外食』をどう上手く使うか」ということをちょっと意識するだけで、
人生が楽しくなったり、自分自身がバージョンできる。そんなことを気づかせてく
れる本でした。
私たちは「食事」から逃げることができません。その食事を大切にする。まずはそこ
から始めてみたいと思います。
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5)本書の目次
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はじめに 明日が待ち遠しくなる「外食のチカラ」
第1章  身近な秘境の扉を開ける「冒険外食術」
第2章  部下の心をぐっとつかむ「リーダーとしての外食術」
第3章  フェイスブックを使い倒して自分をバージョンアップする「SNS外食術」
第4章  パーソナル人脈がみるみる広がる「モテる外食術」
第5章  後半生の自分をバージョンアップする「50歳からの外食術」
おわりに いま、この一食を大切にする。

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CCCメディアハウス (2016/2/27) 256ページ
本郷 義浩(ほんごう よしひろ)(著)
AmazonURL:http://amzn.asia/5lQ8419
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