皆さまこんにちは。「本シェルジュ」の設楽英彦です。
さて、本日紹介する本は「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」です。
そしてなんと、この本は8/14に全文公開されました!
https://note.mu/age/m/m60673eb8aa3f
既に終わったイベントを書くことにあまり意味はないのかもしれませんが、引き続き、 「はじめに」「おわりに」がこちらで公開されています。今回の私の感想を読んで気になった方は、立ち読み感覚でお読みいただけるかと思います。
(正直、「おわりに」はグッとくるものがあります。この本に限らず、多くの書籍で 「あとがき」に筆者の本音が書かれていることが多いです。この本も例外ではありません。「おわりに」を読んでから本文を読んだ方が理解が進むくらいです。)
著者の山口揚平氏はWikipediaでは「日本のコンサルタント、思想家、投資家、作家、 企業家。」と紹介されていますが、この本には「思想家」としての氏の考えが数多く散りばめられており、真実をついていながらも情緒あふれる1冊というのが、 私の感想です。
さて、前置きはこのくらいにして、「1日3時間だけ働いておだやかに暮らす」旅に出てみませんか。そんな思考法は本当にある・・・のでしょうか?!
(とりあえず表紙はおだやかさを象徴するようなブルーです(笑))
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1)本日紹介する書籍
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1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法
プレジデント社 (2019/2/28) 240ページ
山口揚平(やまぐち・ようへい) (著)
AmazonURL:https://amzn.to/2Z94rv3
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2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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・東京オリンピック後の日本の未来をちょっとだけ覗いてみたい方
・AI脅威論に興味があり、AIが人間の仕事を奪うことに危機感を感じている方
・日々の生活と「お金」との関連性を深く知りたい方
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■Reader P.14
本書の役割は、思考の技術を伝授することではなく、読むプロセスを通して読者の意識を上下左右、様々な方向に誘うことにある。本書を通じて読者の個人的な問題を解決可能な課題へと導いていければ幸いである。
■Reader P.16
「なぜ、大半の高層ビルはガラス張りなのか?」(中略)
コンクリートでビルを建設するとビル全体が重くなり、それを支えるために
膨大なコストがかかる。ガラスを用いればビルを軽くできる。
ただ毎日をなんとなく暮らしている都会人は、この素朴な疑問に答えられ
ないだろう。
■Reader P.17
日本全体の問題は、少子化でも高齢化でもない。私たち現役世代の、正しく問いを立てる力の低下にある。
「解を問う」のが20世紀の教育だったならば、「問いを問う」のが21世紀の
教育であろう。
■Reader P.23
(ヘンリー・フォード氏の逸話を例にあげ)つまりフォード氏の本当の
メッセージは「考えることは過酷な仕事だ。だからそれをやろうとする人が
こんなにも少ない」ということだ。
■Reader P.24
20世紀にお金を生むのは知識だった。そう指摘したのは経営学者のピーター ・ドラッカー氏だ。21世紀では知識はお金を生まないだろう。(中略)ただ 21世紀、知識はあらゆるコストを下げるために使われる。
■Reader P.51
(AI脅威論に対し)AIは計算を行うことは出来るが、思考はしないからだ。
思考とは意識的な仕事であり、意識は次元を超えて漂う。何かアイデアを
考えるときも、人間であれば次元の異なることを組み合わせることができる。
■Reader P.64
考える目的を端的に言えば、「代替案を出すこと」「具体案を出すこと」
「全体像を明らかにすること」「本質を見抜くこと」の4つである。
■Reader P.91
では、思考力を鍛えるために何が必要かと言うと、「考える」「書く」
「話す」の3つのサイクルの確立である。
(注:ここから先の3つについてはぜひ本書で!)
■Reader P.134
(第3章に入り)ここまで「考える」ということについて論じてきた。
本章では具体的なテーマに焦点を当てて、その変化の本質を考えてみたい。 テーマとするのは、読者の生活やキャリアに直接関わる2020年以降の社会・ お金・仕事・個人の意識変化の本質である。
(注:すみません、ここから先の意識変化についても本書で!)
■Reader P.289
今は、努力して成果を挙げる能力より、最小限の力で効率的に成果を
成し遂げられる「コスパ力」が求められている時代である。(中略)
そのためにも、SNSをやめることだ。人間の不幸には2種類あると誰かが 言っている。一つは「自分に降りかかる不幸」で、「もう一つは他人に
降りかかる幸福」である。SNSはこの2番目の不幸を誘う。(中略)
未来をどうデザインするかは、あなた次第だ。
※ 「Reader」はソニーの電子書籍リーダーです。
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4)今日の気づき
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本を読む際、当然第1章から順に読んでいくわけですが、2章、3章と進むにつれ、「あー、これはまとめきれないな。。。」と感じたものでした。
図表が多く入っているため、文章で説明するのが難しいという点はあります。 ただ、「私が間接的に伝えるのでは意味がなく、本当にこの本読んでもらわないと山口氏の言いたいことは伝わらない」と感じたのも事実です。
なお、本書で驚いたのは「おわりに」の出だしにある「本書は私が22歳のときに書き始めた「本質思考論」という原稿を現代に合わせて書き直したものである」という一節でした。もちろん、当時(20世紀)と比べて時代背景も異なり、本書がより洗練されたものになっていることは疑う余地がないでしょう。
それでも、自分が22歳のとき、社会や仕事そして個人の未来について、何か自分なりの思考を持っていたかというと・・・。ただ、逆に言うと少し前はそういったことを考えなくてもよかったということでもあるのでしょう。その当時にこの本を出しても受け入れられなかった可能性が高いと感じました。今、山口氏の本が世に受け入れられ、全文公開まで至ったということは、「未来をデザインする力」が求められる社会になった(厳密にはその必要性が今後いっそう加速する)のでしょう。それが本書を手にした私の気付きです。
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5)本書の目次
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はじめに
第1章 思考力はAIを凌ぐ武器になる
第2章 短時間で成果を出す思考の技法
第3章 2020年から先の世界を生き抜く方法を考える
おわりに
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1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法
プレジデント社 (2019/2/28) 240ページ
山口揚平(やまぐち・ようへい) (著)
AmazonURL:https://amzn.to/2Z94rv3
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