こんにちは。本シェルジュの三上友美恵です。

コロナで仕事が思うように進まず、ちょっと自棄になっていた日。偶然手にしたこの本にガツンと目を覚まさせられました。
昨年の8月に亡くなられた瀧本哲史准教授が、2012年6月30日に東大で29歳以下に限定して行った講義録。若者に向けての強いメッセージ性がある講義内容ですが、講義の中身は何歳でも深く身にしみる内容。
友人や診断士の読書会で紹介すると、ほぼ必ず読んだ人がほかの人にこの本を紹介しています。この本を読まないなんてもったいなさすぎる!絶対すぐ読むべき!

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1)本日紹介する書籍
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2020年6月30日にまたここで会おう
星海社(2020/4/24) 219ページ
瀧本 哲史
https://amzn.to/2SuNQAO

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2)本書を選んだ理由  どんな人が読むべき?
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・上司や会社に不満がある人
・努力したって無駄じゃないかなって思い始めている人
・変わるために何をしたらいいかわからない人
・世界を征服したい人

⇒自分の力で自分の人生を切り開いていきたいと思うすべての人に

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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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P23

かつてアリストテレスは「奴隷とは何か?という問いに、「ものを言う道具」と答えました。僕がいまの世の中を見ても、けっこうな数の「ものを言う道具」の人がいます。一応ものは言って人間のかたちはしているんですけど、自分の頭で考えていない人があまりに多いので、そういう人を人間にしなきゃいけないという問題意識というか、使命感もあります。

P23

あと大事なのは、本を読むだけではあんまり意味がないということです。
よく本を読んで「感動した!」とか言って、明日になると完全に忘れて元の生活のままって人、すごく多いじゃないですか。それはぜんぜん意味がないと思うので、実際に本を読んでどれぐらいの人が行動を起こしたかということを、常にベンチマークとしています。

P252

結局、2時間以上も話してきましたけど、「君はどうするの?」って話です。主人公は誰か本気で他の人なんかじゃなくてあなた自身なんだよ、って話です。

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4)今日の気づき
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うちの会社はさあ、ここがダメなんだよ。安倍内閣は全然だめだった。日本ももう終わりだね。そんな批評家周りにいませんか?
瀧本さんは「今いる場所で、ちょっとだけでも変えることがあるんじゃないか。それを広げていけば社会は変えていけるんじゃないか」と若者たちに伝えています。
講義があった2012年に宿題を出し、その答え合わせを8年後の2020年6月30日にする予定でした。でも不幸にも病で、瀧本さんは約束を果たせないまま亡くなりました。
でもきっと講義を聞いた生徒たちは誰もが自分の宿題の答え合わせをしたはず。
悲しいけれど、人は必ず死ぬ。だからこそ私も目標を掲げて精いっぱい自分のやるべきことをやって、若い人に未来のバトンを渡したいです。

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5)本書の目次
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第1檄 人のふりした猿にはなるな
第2檄 最重要の学問は「言葉」である
第3檄 世界を変える「学派」をつくれ
第4檄 交渉は「情報戦」
第5檄 人生は「3勝97敗」のゲームだ
第6檄 よき航海をゆけ

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2020年6月30日にまたここで会おう
星海社(2020/4/24) 219ページ
瀧本 哲史
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