皆さんこんにちは。本シュルジュ・イレギュラーズの安西です。
今回紹介するのは、「2022―― これから10年、活躍できる人の条件」です。
一見普通のキャリア本のように見えるタイトルですが、個人のキャリアを日本と未来と結びつけて考える点が興味深い一冊です。
今後の日本を予測する一書としても読むことができますが、本シェルジュとしては、大きな視点から自分なりの活躍を考えてみたい方、また未来を担うお子さんにこれからをどう生きるかを考えるきっかけを与えたい方に、気持ちを新たにする一冊としてこの本をおすすめしたいと思います。
 
新書で文体も読みやすいので、ゴールデンウィークのお休みの間、気軽に読める点でもおすすめです。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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2022―これから10年、活躍できる人の条件
神田 昌典 (著)
PHP研究所 (2012/1/19) 224ページ

今回の登場人物紹介
◆テルとアン:同い年の勤め人
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テル: ねえ、10年後の自分について考えたこと、ある?
アン:へ?いきなりどうしたの??うーん10年後って…ひゃーすごい歳とっちゃってるー怖い!!
テル:そうそう!確かにお肌とかもう。。。ってそういうことじゃなくて!
自分の仕事のこととか、この先のこと何か考えてる?
アン:うーん。最近はグローバル化が身近に感じられるようになって、今のままじゃだめかなっていう思いはあるかなあ。
テル:日本自体の位置づけも変わっているよね。最近アメリカから、アメリカの航空会社の運航する日本直行便に乗ったら、乗っているのは外国人ばかりだったんだけど、日本で降りた人はほぼゼロ。みんなシンガポールとかアジアへ乗り継いでいて。結構ショックだったなあ。日本の将来を考えちゃった。
アン:これからどうなるんだろうね。
テル:ね。どうなるんだろうを、どうしたいに変えていかなくちゃいけないのかもね。未来は人が動かしていくって考えると、日本の未来は私たちにかかってるんだもの!
アン:なんか言うこと大きい。。あ、本の影響?!でも私も、自分ならではの何ができたらいいって思うよ。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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※大局を読むことが本書には合うと思いながら、ほんの一部ですが見出しとその中のフレーズを記載します。
第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
・大地を耕し、苗を受ける地道な作業
“ワクワクしている限り、こぢんまりと固まることはない。”
第7章 二〇二二年――再びページを開くとき
・人生を七年の節目でとらえると
“これを知っておくと、多少の浮き沈みに、折れない強さを与えられることになる”
“組織が大きくなればなるほど、そこでは理不尽なことが多くなる。そりが合わない人もいれば、まったく役に立たない仕事もある。しかしあとから振り返ってみると、こうした理不尽な景観を乗り越えてきたことが、極めて大きな力になる”
・二〇二二年、未来の私たちへのギフト
“本当に成長できるのは、夢や希望が叶ったときではなく、それが打ち砕かれたときに、それでも新しい自分自身に向かおうとする力である。”
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〓 3)今日の気づき                       〓
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 この本の良さは、読み終えた後、自分自身や今後についてイメージさせる、考えさせるところにある。
思い描きそれに向かって行動することが、理想とする現実を創る。
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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
第1章 先が見えない世の中って言うけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
・偶然と必然の間にあるもの―時代の空気の読み方
・出来事そのものではなく、出来事が起こる背景を読む
・歴史は七〇年周期で巡っている
・サイクル論を知らない親の子どもは、戦犯に!?
・中学生に教えたい「誰が歴史を創るのか?」
・ダイアログの結果が、日本文明の存続を決める
第2章 平成「ええじゃないか」がなぜ必要か?
・終わりと考えるか、はじまりと考えるか
・年齢+三四の意味
・歴史サイクルの終わりでは、問題噴出。でも僕たちのせいじゃない。
・危機の時代の、乗り越え方―戦争か、祭りか
・なぜ一四〇年前の時代転換では、犠牲が少なかったのか?
・「平成ええじゃないか」プロジェクト
・祭りは、「やさしい情報インフラ」の構築を加速化させる
第3章 踊る中国 沈む日本
・年収一〇倍になった、意外な人物
・国の趨勢を決めるのは?
・これから二〇年間、日本と中国、そしてアジアの趨勢
・世界の成長エンジンとなる東アジア諸国の、共通点とは?
・生きる力を与えるために、あなたが子どもにできることは?
・人口減社会だからこそ、起こるイノベーション
・日本に引き籠もるか、アジア人として活躍するか?
第4章 二〇二四年 会社はなくなる!?
・高校二年生、男子との対話
・iPhoneの未来を予測する
・晩年に宿る、ふたつの可能性
・後継機種が発売されるタイミングの予想法
・そして……、二〇二四年に会社はなくなる!?
・会社の未来をはばむ三つの壁
・組織が変容し、経済を担うまでのシナリオは?
・父から子への、三つのキャリア・アドバイス
第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
・公認会計士事務所勤務 三五歳 女子との対話
・自分を超える決意が、あなたのキャリアを安定させる
・「現実を見ろ」というアドバイスは聞くな
・リーダーになるために必要なスキルを身につけるには?
・鍵はエクス・フォメーション
・世界中がひとつの教室になる――TED
・TED出演を目指すことは、最高の学習になる
・全国規模の読書会――学び、教え合うコミュニティ
・知識創造時代における、成長の四段階
・行動する読書がもたらす、突破口
第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
・ソフトウェア開発会社勤務 四五歳 企画部マネージャーとの対話
・独立企業から共立企業へ
・時代のギャップがもたらす、四〇代のビジネスチャンス
・神田昌典、「敗軍の将、兵を語る」
・月収一〇万円の生活
・組織を動かす三つの歯車
・噛み合わなくなった歯車
・会社で息苦しい人ほど、能力を発揮する
・四〇代のリスクを、チャンスに変える
・大地を耕し、苗を受ける地道な作業
第7章 二〇二二年――再びページを開くとき
・電機メーカー勤務 二五歳 サラリーマン三年生との対話
・時代の「空白」に描く夢
・人生を七年の節目でとらえると
・人間も脱皮することで成長する
・二〇二二年、未来の私たちへのギフト