こんにちは。本シェルジュの安藤準です。
いよいよですね。2020年。 なんとなくゴロやキリの良い数字。
色々と考えたくなるタイミングです。
さて皆さんは「未来」ってどうなると思いますか?
例えば、AIやIoTなど考えれば考えるほど変化の激しい未来を予想し、 頭が混乱しそうになりますが、それは楽しみでもあります。
一方、ビジネス的な観点では常に変化に対応するため、 常にマクロ動向は気する必要はあります。
そんな意識を日々持っている中で年末にふとこの本をとりました。
落合陽一さんは様々なメディアにも出ており非常に有名になっています。
若手でちょっと個性的なキャラクターにストレートな物言いのため、 なのであまり馴染まない方もいるかもしれません。
しかし、その頭脳と視野の広さ、見識の深さはまさに天才。 単なる専門のメディア・IT分野に留まらず政治、経済、技術、芸術、国際問題、 様々な観点で非常に深い見識を持ち合わせており、その考え方は非常に勉強になります。
そんな落合さんが、現在のSDGsをはじめ、 現代社会を分析・解説しながら2030年の予想をまとめています。
ここで重要なのは、さすが学者でもあることから、 単なる個人的な予想ではなく、多くの学術的、政治的・経済的動向や統計データから、 「予想」「予定」「目標」を整理し極めて理論的に整理している点が見ものです。
正確性を記するため、注釈も非常に多い一方、 イラストや図も多く分かりやすいのが特徴です。
これだけの資料をまとめるのは非常に労力がかかっていると思いますし、 ちょっとした論文・経済レポートの域を超える出来ですので、 それが1冊の本で読めるのは感謝としか言いようがありません。
区切りのよい2020年。10年後へのグローバル社会の動きを、 をきちんと把握しておくことはすべてのビジネスマンにとって 重要といえそうです。
2030年、あなたはどうなっているでしょうか?
1)本日紹介する書籍
「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」
SBクリエイティブ (2019/11/14)
落合 陽一 (著)
AmazonURL:https://amzn.to/2TS460O
2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
すべてのビジネスマンが対象です。
さらにビジネスマンに限らずぜひ、 大学生や高校生など学生さんにも読んで欲しい本です。 また、SDGsを主軸に置いていることから、 SDGsについて理解したい方にもお勧めです。
すべて読むのが難しい人は図や年表だけでも見てみると良いですよ。
3)付箋 ~本書からの内容抽出です
はじめに
2019年のインターネット情報空間を眺めていると、 センセーショナルな話題に一喜一憂する人々で溢れていて、 その中で立ち止まって未来について考えたり、 自分の将来の計画をじっくり練るのは、難しいことのように思えます。 (略)どうやったら様々な正義が乱立し、多くの人の思惑が行き交う現代で、 じっくり考えることができるのか。本書の執筆にあたり想いを巡らせました。
第1章 2030年の未来と4つのデジタル・イデオロギー
2020-2050年のテクノロジーの未来年表
(年表から一部抜粋)
2023年 準天頂衛星システム「みちびき」7機体制の確立と農業機械のロボット化[目標]
2024年 この頃同時通訳可能なAIの登場[予想] さらなるグローバリズムへ
2025年 自動運転による運送業の代替[予想]
2028年 培養肉の商用化開始[予想]
2030年 初の月面基地が完成[予想]
2035年 バイオプリンティングによる再生臓器の製造[予想]
第2章 「貧困」「格差」は解決できるのか
○近年、新たに問題になってきているのが「ギグ・エコノミー」、 インターネットを通じた単発や短期の仕事による貧困です。
第3章 地球と人間の関係が変わる時代の「環境」問題
○なぜGAFAMは環境問題に関心が高いのか
アメリカン・デジタルの主役である米国西海岸のIT企業の、 環境保護に向けた積極的な動きは注目に値すると思われます。 産業としてのテクノロジーと環境保護は、一見、相反するように考えられるかもしれません。
第4章 SDGsとヨーロッパの時代
○「SDGs」というヨーロッパ式ゲーム
前章まではSDGsの17の目標から現在の世界が直面している課題を洗い出し、 その対策について検討してきましたが、この章では少し視点を変えて、 SDGsがどのような思想的背景によって成立しているかについて、改めて考えていたいと思います。
4)今日の気づき
世界や世の中を考えるときに我々は常に「日本はどうなるのか」とか、 「日本は競争できるのか」などを考えがちです。
しかし、日本の動きはあくまでも大きな流れの結果であり、 これだけテクノロジーや経済がグローバルに動く中では、 まずは世界の潮流を捉えることが重要ですね。
そこには、現時点の経済だけでなく、歴史的背景や文化・芸術、価値観、 思想の違い、地政学など多くの要素でとらえる必要があります。
改めて、様々な教養を学ぶことが未来を考えていくうえで 大切であることを実感しました。
5)本書の目次
はじめに
第1章 2030年の未来と4つのデジタル・イデオロギー
第2章 「貧困」「格差」は解決できるのか
第3章 地球と人間の関係が変わる時代の「環境」問題
第4章 SDGsとヨーロッパの時代
「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」
SBクリエイティブ (2019/11/14)
落合 陽一 (著)
AmazonURL:https://amzn.to/2TS460O
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