こんにちは。本シェルジュの安藤準です。

だんだん暑くなってきましたね。皆さんは最新のテクノロジーの話は好きでしょうか?
人によって夢の未来を描く人もいれば、最近はAIに仕事が奪われる!などと暗い社会をイメージする人もいるかもしれませんね。実は私は、、

「テクノロジーの理解はエンジニアや専門家だけがすれば良いのか?」

ということを最近よく考えます。私の仕事はITを専門に色々な経営者の方やビジネスマンを話をするのですが、どうしても
「これは知っておいたほう良い」「知らなくて良い」と、ある程度選別することが仕事になります。しかし、最近思うことはどのような分野の話でも

「ある程度は分からなければならない」

ということがホンネなのです。なぜなら、様々なビジネス環境がテクノロジーによって急変することがあるからです。AIや自動運転など社会環境をガラリと変えてしまうテクノロジーが、今でも発展する今、すると常に2~3年後の世の中を想像するスキルは必須といえるでしょう。
ではどの程度理解すべきなのでしょうか?そんな気持ちでいるときにこの本に出いました。

著者はMITで有名な伊藤穣一さん。私は昔TEDというプレゼンテーション番組で見たのが最初でしたが。単なる研究者に留まらず様々な知見で情報を発信しています。

この本、テクノロジーを教養として見るにはどうるか?という軽い期待で買ったのですが良い意味で裏切られました。内容は技術の説明ではなく「その先」を語っています。

つまり、テクノロジーの教養とは技術的な理解の先にある、社会で善悪、倫理、人間、さまざまなことを考えざるを得ない時代になっているというのです。テクノロジーの進化で考えなければならないことは何なのか。
深く考えさせられるお勧めの一冊です。

1)本日紹介する書籍

「教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン」
NHK出版新書 (2018/3/10)
伊藤 穰一 (著), アンドレー・ウール (著)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4140885459

2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?

幅広い分野の方にお勧めします。特に社会的な問題や世の中の流れ、哲学などを考えたいかたにおススメです。技術的な内容はありませんので文系の方でも大丈夫です。

ただし、AI、仮想通過、ブロックチェーンの技術内容について学びたい方にはお勧めしません。技術解説を期待している方は、入門書などで理解したうえで、読むことをお勧めいたします。

 

3)付箋 ~本書からの内容抽出です

■はじめに より

「テクノロジー」は現代社会の基盤です。(略)
もちろん、「多くの人々が技術的な仕組みを理解すべきだ」というわけではありません。
むしろ、その背景にある考え方、すなわち「フィロソフィー(哲学)」として理解をすることが不可欠になってきました。

■第1章 「AI」は「労働」をどう変えるのか? より

○社会の問題に対して、あまり深く考えず「アルゴリズムさえ良くなれば、
コンピュータが全部やってくれるだろう」というのは、とても危険が考えではないかと感じます。

 

○これまでの時代では、企業という単位で富や資源を分配するために、「経済学」は機能してきました。
規模の拡大もビジネスを効率化するうえでは役立ちます。しかし、いまの社会にとって何が重要かは、経済学の観点だけでは測れません。

■第2章 「仮想通貨」は「国家」をどう変えるのか?

○「暗号化」は、コンピュータやネットワークのなかに広がる仮想空間(サイバースペース)に理想的な世界を創ろうとする人たちにとって、重要な課題でした。
そのなかで登場したのがデジタル・キャッシュです。

■第3章 「ブロックチェーン」は「資本主義」をどう変えるのか? より

○ブロックチェーンという新たなテクノロジーを考えるための視点として、いちばん大切なのは、効率化によりコストが安くなることではなく、インターネットのように「ディセントラリゼーション」に向かうことです。

■第5章 「教育」はどう変わるか?
○教育システムはいまだに「ロボットのような人間」を一生懸命、育てようとしているように見えます。
現在の教育は、将来の就職やキャリアのためだけに、子どもを勉強させるシステムになっています。

 

■第6章 「日本人」はどう変わるべきか?

○京都の旅館の女将やレストランの料理人のように、日本にはどこか非経済的な「こだわり」を持っている国民性があり、そうした文化を伝統的に持ってきた国だと僕は思います。

4)今日の気づき

テクノロジーは一部の人だけでなくすべての人が「教養」として考えなければならないというメッセージです。
そして、その教養とは単なる技術的な理解ではなく、テクノロジーの背景にある社会的な倫理や哲学について考えること他なりません。
今まさにこれらを考える時代にあるのではないでしょうか。

5)本書の目次

はじめに
第1章「AI」は「労働」をどう変えるのか?
第2章「仮想通貨」は「国家」をどう変えるのか?
第3章「ブロックチェーン」は「資本主義」をどう変えるのか?
第4章「人間」はどう変わるか?
第5章「教育」はどう変わるか?
第6章「日本人」はどう変わるべきか?
第7章「日本」はムーブメントを起こせるのか?
あとがき

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「教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン」
NHK出版新書 (2018/3/10)
伊藤 穰一 (著), アンドレー・ウール (著)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4140885459