皆さまこんにちは。「本シェルジュ」の設楽英彦です。
残念ながら、緊急事態宣言はまたしても延長となってしまいました。
こればかりは「継続」してほしくないものですが、連日のように「過去最多」という単語が全国各地を飛び交う現状では仕方ありません。ワクチン接種が進んで収束する日が来るのが待ち遠しいです。
さて今回の本シェルジュでは、「継続」に関する本を紹介したいと思います。夏が過ぎればもうすぐ秋。「スポーツの秋」「芸術の秋」「読書の秋」「食欲の秋」など、秋を連想させる言葉はたくさんありますが、これらは年中継続できるようにしたいものです。(食欲は別?!)
さあ、この本を読んでこの秋、新しい何かを「継続」しませんか?
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1)本日紹介する書籍
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人生を変える「続ける」技術
ナツメ社 (2020/9/16) 240ページ
坂本 勝俊 (著), 船橋 由紀子 (著)
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2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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・何かをやろうとしても、長続きしなかった方
・継続できなかったことに対して、自分を責めてしまっている方
・これから何か始めたいと思ってるが、継続できるかどうか不安に思っている方
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.18
この本で定義する「継続力」とは、「継続率を高める力」のことです。そして、「継続力が高い人」とは「継続率を上げたり、離脱量を抑えたりする術を知っている人」のことです。(中略)
そうすると、
・継続できるか、出来ないか
(中略)といった二元論で考えてしまいがちです。
そして、これこそ「自分には継続力がない」とあきらめてしまう人たちの最大の勘違いではないかと思うのです。
■P.21
しかし、そうやって「0か100か」で解釈すると、「100」に到達するハードルがものすごく高いものになってしまいます。また、「本当に0だった(まったく何も出来なかった)のか?といえば、ほとんどの場合、そんなことはありません。
■P.23
何かを続けたいと思ったら、「継続力を身につけないといけない!」と、なんだか得体の知れない、とてつもなく高そうな壁をイメージするのではなく、「どうやったら継続率を少しでも上げられるかな? 離脱率を低く抑えられれるかな?」と課題をとらえ直してはいかがでしょうか。
■P.24
三日坊主が癖になっている人の多くは、何かを途中で投げ出したときに、「自分にはやっぱり無理だった・・・」「自分にはどうせ続けられない」とついつい自分を責めてしまいがちです。(中略)
自己否定に入った人は、自分に対する自信がなくなっていきます。
責任転嫁に入った人は、課題に直面すると出来ない理由を探し始めます。(中略)
この状態を抜け出す第一歩は、継続に失敗した時に自分を責めないことです。
■P.46
何らかのストレスを抱えた結果、行動が途切れた経験はありませんか。例えば、「仕事が忙しすぎて英語学習やランニングが続かない」といった現象は、一見「時間がない」という物理的なプレッシャーのように思えます。
ですが、実はそうではないかもしれません。これは前頭前野の機能が落ちた結果、時間の有無に関わらず、よいパフォーマンスが出せる状態ではなかったことが大きな要因とも考えられるのです。
■P.52
あなたは何かを続けようと思い立ちました。やる気もあります。もしかすると、「今回こそは続きそうだ」という根拠のない自信もあるかもしれません。
そんなときに大切にしていただきたい問いかけは、
「(それを)続けることでどんなよいことがありますか?」
です。この問いのねらいは、自分の中での目的意識を明確にして、自分の中にある「やりたい」のエネルギーをわき起こすことです。
■P.54
(前略)ここでポイントなのは、目的がはっきりしていれば目標達成に向かって動き出すことです。人は作業や練習に没頭していると、ついうち目的意識が薄れていくものなので、この問いかけは定期的に行っていくことで効果を発揮します。
■P.67
ちょっとでも「やりたい」という気持ちが生まれているでしょうか? そして24時間以内にあなたの行動に何かしらの変化が出ると自信を持って言えるでしょうか?
■P.95
「have to(~せねば)」は一時的に動機づけを高める効果がありますが、そのエネルギーでがんばり続けても、精神的には消耗してしまいます。だからこそ、「続けることでどんなよいことがありそうか?」の問いかけをして、自分の感情を「want to(~したい)」に変えていきましょう。
■P.190
仕組みというものは強力なので、3章で紹介いたようなさまざまな継続の仕組みを自分なりに選んで実践していけば、継続率は確実に上がっていくはずです。なかには、いままで2日くらいで投げ出していたことが1か月くらい続いて、自分に驚くという人もいるはずです。
■P.193
何かを続けられなかったっとしても「感情的な反省」をしてはいけません。ここは大事なポイントです。実は続けられなかったときに感情的な反省をしてしまうと、(中略)
すでに書きましたが、失敗したときに自分を責めてしまうと、自己否定、自信の喪失につながりますし、継続しようとすることに対してネガティブな印象が植え付けられてしまいます。
■P.221
(中略)これらのことを踏まえて、ぜひおすすめしたいのは、「どれくらいの時間をかけると、何が起きるのか?(どうなれるのか?)」を知っておくということ。(中略)大切なのは、どの程度の時間がかかるのかを見積もることで、心に不安を抱かない、地に足のついた取り組みにすることです。
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4)今日の気づき
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本書で最も重要なのは第3章「仕組みを取り入れる」です。しかし、3)では第3章からの内容抽出は行いませんでした。仕組みが知りたい方はぜひ書店に足を運んで本著を読んでください。
ただ、仕組みはあくまでも目標達成のための手段でしかなく、その前段、つまり序章で書かれているような「考え方」のほうがより重要だと感じています。考え方というより「目的」と言い換えた方がいいかもしれません。
あとはこちらも省きましたが、共著の船橋由紀子さんのコラムは面白いです。自分の中での、心技体の変化がわかりやすく書かれており、「継続」のお手本のような話にただただ驚くばかりです。
なお、LINEでの案内文でも触れましたが、お二人は共にプロコーチとして目覚ましい活躍をされています。
私自身もこの春から「継続して」コーチングを学んでいます。つまり、これからの季節、私にとっては「コーチングの秋」ですね(笑) これを継続できるよう、精一杯やっていくつもりです。
この本自体にもコーチングのエッセンスがたくさん入っていますが、それと「継続すること」に直接の関係はありません。あくまでもコーチングのエッセンスを取り入れているだけです。
ですので、何かを継続して行いたい多くの社会人、学生、主婦におススメの一冊です。
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5)本書の目次
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■目次
序章 継続力ってなんだろう
1章 目的を明確にする
2章 できそうなことからはじめる
3章 仕組みを取り入れる
4章 改善していく
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人生を変える「続ける」技術
ナツメ社 (2020/9/16) 240ページ
坂本 勝俊 (著), 船橋 由紀子 (著)
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