こんにちは。
本シェルジュ・イレギュラーズの村木です。

今日から7月、暑い夏がもうそこまでやってきていますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、キャリアに焦点を当てた本をご紹介します。

「自分のキャリアを考える」といった時に、どんな風に考えるべきか、
ヒントを与えてくれる一冊です。

10年以上前の本になりますが、最近、知り合いに薦められ読んでみました。
自分の働き方を見つめ直す上で、役立つ内容の多い本です。
ぜひお手に取ってみてください。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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働くひとのためのキャリア・デザイン
金井壽宏(著)
PHP研究所(2002/1/29)305ページ
amazonURL http://goo.gl/WmRda

今回の登場人物紹介
◆A子:キャリアに悩む若手社員
◆B子:頼れる先輩
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B子:最近、元気ないように見えるけど、どうしたの?
   何か悩みでもあるなら、聞くよ?

A子:キャリアについて、毎日悩んでいて疲れてきました。
   そもそも、キャリアってどんな風に考えればよいのでしょうか。

B子:毎日毎日キャリアについて考えていたら、疲れてしまうわよ。
   キャリアは、節目でデザインすることがポイントよ。
   それ以外は、流れに任せてもいいの。

A子:節目でキャリアをデザイン?それってどういうことなのでしょうか。

B子:ぜひこの本を読んでみて。読み終わった後、きっと晴れやかな
気持ちになるから。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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注)ページ数は、2004/8/9、第一版第九刷のものです。

■P.120より
われわれがデザインできるのは、せいぜい節目や大きな選択のポイント
である。しかし、その節目さえデザインすれば、そのときに立ち止まって、
轍の来し方を振り返り、これからを長期に展望することになる。節目だけ
デザインすれば十分どころか、節目以外には、本来デザインなどしなくて
いい。ふだんはドリフトしていてもいい。そのほうが、むしろ伸びやかに
過ごせる。方向感覚だけは、節目でチェックしているからだ。

■P.149より
(1)キャリアの節目のデザインは、自分で選び取るということ。
(2)節目にさしかかるとき、あるいは、人生そのものが、他のひとたち
   とのつながり、相互依存のなかに自分がいるということ。
このふたつは、両立可能なのである。

■P.247,248より
「いくつになっても夢をもつこと」もまたとても重要なことだ。実現しない
夢に馴れ合うのではなく、現実の前で吟味しながら、この夢だったら実際に
追求できるという夢をもつことだ。

■P.253より
アクションを起こすことが、実現可能な夢を抱くことと同じくらい大事だ。
キャリアの節目では大きく迷ってもいいが、これでいくと決めたら、
ちょっとやそっとではひるまないぐらいのアクションをしっかりと
取りたいものだ。

■P.265より
トランジションのサイクルで、まず大きな方向、自分の夢を現実の前で
再チェックし(第一ステップ)、岐路で道を選び取り(第二ステップ)、
その道をひたすらに走っている限り(第三ステップ)、つぎの段階では、
周りの景色、出会い、いろんな偶然(とくによい偶然、僥倖)を大事に
してほしいと思う。それが、第四ステップだ。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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キャリアは常にデザインするのではなく、節目でデザインする。
大きな方向性は節目でチェックしているため、普段は流れに身を任せていて
よい。その中で、偶然の出会いなどを取り込み、生かしていく。

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〓 4)本書の目次                        〓
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まえがき
第1章 キャリアは働くみんなの問題
第2章 揺れ動くキャリア観―なぜ移行期、節目に注目するのか
第3章 キャリアをデザインするという発想―ただ流されるのとどう違うのか
第4章 最初の大きな節目―就職時と入社直後の適応
第5章 節目ごとの生涯キャリア発達課題
第6章 元気よくキャリアを歩むために

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働くひとのためのキャリア・デザイン
金井壽宏(著)
PHP研究所(2002/1/29)305ページ
amazonURL http://goo.gl/WmRda