はじめまして。
本シェルジュ・イレギュラーズの村木です。
今日は、最近、自身のキャリアを考える中で手に取った本をご紹介します。テーマは、グローバル時代におけるビジネスリーダーについてです。著者の米国留学・外資系企業における勤務経験をベースに、グローバル時代を生きるビジネスパーソンに、自らのキャリアを考えるヒントを与えてくれる1冊です。
グローバル関係の仕事に携わっていないビジネスパーソンも必見です。
自分を成長させるには何が必要か?
ビジネスリーダーを目指すには何が必要か?について
頭を整理することができます。
読み進めていくと
明日から何かに挑戦したい気持ちにさせてくれる
おススメの1冊です。ぜひ、お手に取ってみてください。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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世界で通用するリーダーシップ
三谷宏幸(著)
東洋経済新報社(2012/2/9)240ページ
今回の登場人物紹介
◆A子:キャリアに悩む若手社員
◆B子:頼れる先輩
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A子:グローバル化が本格化していく中で、
最近、今後の自分のキャリアについて悩んでいます…
B子:そうね。そんな時は誰にでもあるかもしれないわ。
でもね、悩んでいても結論は出ないかもしれないのよ。
A子:じゃあ、どうすればいいんでしょうか…
B子:自分を信じて挑戦することが重要よ。
挑戦しなければ、何も始まらないし、何も得られないわ。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です 〓
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■P.40より
米国は論理のブロックを自分で積み上げていく。事実をひとつずつ積み上げて
仮説を作る。その上に初めてその次の論理の展開を組み立てる。こうやって
ブロックを積み上げて、ようやく結論に結びつけていく。言ってみれば、
シナリオのない世界で、シナリオを作っていく強さが米国にはあるのだ。
時代が変化していく中で、新しい考え方が出てくる。こうした新しい変化に
追いつくための仮設構築力は、こうした作業の上に初めて成り立つ。
■P.60より
仕事は環境を変えて挑戦することで、経験の幅が加速度的に広がる。
つまり、仕事力は積み上がっていくのではない。掛け合わさっていくのだ。
仕事力やキャリアは「足し算」ではなく、「掛け算」だということである。
このときに、大きな意味を持つのが、挑戦なのである。
■P.81より
私は「感性×経験」がビジネスの成功を決めると考えている。
経験だけでは、世の中の変化に対応できない。一方「感性」だけでは、
習得したノウハウの蓄積を活かせない。それを継続的に繰り返して
学び続けていく。
■P.139より
自己のキャリアの開発もこれと同じことがいえる。連続的に進化して
いきながら、あるところでジャンプをして大きくキャリアアップを
図っていく。
私はこのプロセスを”進化”と”革新”と考えている(Evolution & Revolution)。
まずはある与えられた職務の中で段階的に成長していくのが進化となる。
しかしそれに加えて職務を変えることによって飛躍的な進化(革新)が
果たせることになる。つまりこのとき大きなジャンプが可能になる。
■P.182より
言葉を換えれば、管理職は、既存のフレームワークの中で
どうやって手堅く物事を推し進めていくかを考え、ブレーキをかけ、
言われたことを正しく行うということが行動の中心になる。一方、
リーダーは自分で正しいことを判断して率先垂範していく、つまり
道のないところに道を創っていくことがその役割となる。
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〓 3)今日の気づき 〓
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優れたビジネスリーダーを目指すのであれば
環境を変えることに躊躇していてはならない。
積極的に環境を変えて挑戦をし、同時に感性を磨くことで
自らを成長させていくことが重要。
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〓 4)本書の目次 〓
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はじめに
第1章 いつも何かを探していた―流れに逆らう人生を選ぶ
灘中・灘高から東大を目指す
東大受験失敗とモラトリアム
東京で受けたカルチャーショック
行きたかった商社をあきらめる
川崎製鉄に入社し、現場に入る
『アメリカのビジネス・エリート』との出会い
経営をやってみたい―米国への留学
第2章 日本と米国、考え方の違い―グローバルな視点が人生観を変える
自由だけれど自己責任が問われる
「予定調和」と「ビルディングブロック」
できることの幅が米国は広い
UCバークレーからスタンフォード大学へ
退社を決断―自分が燃えることをしたい
ポジティブな発想で答えを出そうと努力する
人生やキャリアは「足し算」ではなく「掛け算」
第3章 経営の理論を学ぶことから実践へ―「感性×経験」がビジネスの成功につながる
経験だけで経営者になれるのか
やはり実践でなければわからない
GEで学んだ本当の経営とリーダーシップ
経営に大きな力を及ぼすのが「感性」
「感性×経験」がビジネスの成否を決める
破壊がないと創造がない
社長は守りと攻めの要
悲壮感を持っている会社にはチャンスがある
事業の持続性
第4章 企業の成長をドライブする―落ちた業績をどう立て直すか
GEの変化のまっただ中に飛び込む
いかにして部下を巻き込むか
「プレイ・インジャード(Play injured)」
敗因の”三大理由”は正しいのか
顧客との接点は”点”ではなく”面”で考える
「三つのことだけ守ってほしい」と伝える
効率改善の落とし穴
「効率」と「効果」
第5章 外資系に勤めるということ―ロジックと情熱
社員のリーダー養成法
内資と外資のキャリア比較
外資におけるリスクと、どう付き合うか
GEで学んだ「ストレッチ」という発想
中途半端に優秀な人たちばかりいる会社が危ない
プライオリティづけがない分析は意味がない
日本法人の社長は単なる「支社のトップ」なのか
将来のリーダーは5分以内に判断されている
ダイバーシティは目的ではなく、ビジネスの手段である
トップが現場に行く
第6章 ジャック・ウェルチに学んだリーダーシップ―Lead by example
幹部候補生の研修で垣間見たウェルチのすごさ
パートナーの日本人100人以上の名前を覚えている
信賞必罰、強烈な厳しさで人をマネージしていく
人を育てることで、会社が良くなっていくという信念
ウェルチを本気で怒らせたことも
「プロセス」と「文化」
「リーダー」と「管理職」は違う
第7章 製薬業界とノバルティス―変化の中での新たな挑戦
変化の中に身を置けば、面白い仕事ができる
本社CEOダニエル・バセラとの出会い
まずは現場に行って、1400人以上に会う
会社の意識を変える
誰にとっても正しいこと
コンプライアンス
外資の良さと内資の良さのハイブリッド
第8章 これからの日本の役割―イノベーションが日本を変える
失われた10年
日本の医療の改革の必要性
大きな視野で日本を考える
問われているのは、イノベーションの気概
おわりに
リーダーシップが学べる推薦図書
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