皆さま、おはようございます。本シェルジュの赤塚です。
先週は、天候が不安定な日がありました。これから梅雨入りするため肌寒い日があるでしょうし、雷雨や竜巻になることもあるかもしれません。天気予報をしっかりチェックして、体調を崩すことのないようにしましょう。

さて、今回ご紹介するのは、プレゼンに関する本です。プレゼンテーションのノウハウ本は多く出版されておりますが、
それらの本をどんなにたくさん読んでも、プレゼンはやっぱり苦手!という方もいらっしゃるかと思います(私もそのひとりです)。
そんな方に読んで頂きたいのが、今回ご紹介する本。「すべてのプレゼンは、エンタテイメントであるべき」
これは、小さな会社のブランド戦略を手掛けるコンサルタントで、書籍やセミナーなどで、パーソナルブランドの大切さを訴え続けている著者の信条だそうです。

「人前で話すことだけがプレゼンではない、見せ方すべてがプレゼンである」
という発想でプレゼンに取り組むことをベースとしています。
そのため、資料の作り方にとどまらず、日々業務に取り組む中で留意すべきことや
持つべきマインドにも言及されています。
「エンタテイメント」の言葉の通り、聞き手に楽しんでもらえるようにするための
ノウハウがたくさん詰まった一冊です。
また、本書は著者が「プレゼンをしているように書いたプレゼン本」と言うように
「読む時間を楽しんでもらおう」としているのが伝わる、大変読みやすい本でもあります。
「提案書に書いた内容をきちんと伝なければ」
「セミナー受講者が理解できるように話さないと」
と考えると、気持ちも硬くなり緊張してしまいますが、
「このプレゼンの時間を楽しんでもらおう」と考えてみると、ちょっとワクワクしてきませんか?
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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ビジネスは、毎日がプレゼン。
村尾 隆介 (著)
同文館出版 (2011/2/26) 232ページ
amazonURL http://amzn.to/hC9KoW
今回の登場人物紹介
◆赤塚:本シェルジュ
◆O村:赤塚が勤める会社の後輩
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赤塚:O村くん、明日のA社へのプレゼン資料できた?
O村:はい!バッチリです!
赤塚:どれどれ・・・うん、構成も内容もよさそうだね。
O村:ええ!スライドのカラーやフォントサイズもこだわりました!
   アニメーションも効果的だと思います。
赤塚:よしよし。あとは発表するのみだね。
   ・・・それにしても、O村くん顔色悪いけど大丈夫?
   髪もボサボサだし、シャツもヨレヨレ・・・。
O村:その・・・資料づくりで徹夜しまして・・・。
赤塚:そうなの~!?
   プレゼンを聞いてくれるお客様は、発表者の「見た目」だって良く見てるんだよ~!
   服装や髪型、手元・・・。
   今日は早く帰って、この本読んで身だしなみを整えてきなさーい!
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■P.24より
最後まで飽きずに、あたかもエンタテイメントを観ているような感覚で聞き手に楽しんでもらえるようにする。
これは、人前で話す機会があるすべての人に持ってもらいたい意識です。
■P.27より
「すべてのプレゼンは、エンタテイメントであるべき」を難しく考える必要はありません。
「まずは、自分が楽しそうに人前で話すこと」、これだけでも、十分にプレゼンテーションの
エンタテイメント性は上がります。
■P.36より
大切なのは、いつでもどこでも、きちんと「自分自身を世間や周囲にプレゼンテーションできる」という能力です。
(中略)「自分が、どう見られているか?」「自分を、どう見せていきたいか?」
こういったことに日ごろから興味を持っている人は、もちろん“自分自身のプレゼンテーション”も上手ですが、
いわゆる“普通のプレゼン”も、やっぱりうまい場合が多いです。
それはきっと見せ方全般に、普段から強い関心を持っているからです。
■P.40より
服装もまた、話し手からの大事なメッセージです。
(中略)ポイントは、「好きだから、これを着る」ではなく、「よりメッセージを強く、正確に伝えることを考えて、
これを着る」です。
もちろん、「普段のままのほうが自然」という考え方もあるかもしれません。
でも、伝えたいメッセージと普段の格好にギャップがあれば、プレゼン自体を失敗するリスクは高まります。
■P.54より
自分に自信が持てれば、話し手としてもしゃべりやすいですし、聞き手も聞きやすいです。
自信は、互いに良い効果をもたらします。
その中でも、まず着手すべきは、プレゼンに向けて、自分の「見た目」を整えること、そこに自信を深めることです。
見た目への自信と、プレゼンの自信。ここには密接な関係があります。
■P.59より
大切なことを伝えるのに、その労を惜しんではいけません。その伝える側の情熱は、必ず聞き手の心を揺さぶります。
「どうしても伝えたい」というエネルギーが、プレゼンを成功に導きます。
■P.83より
自分なりの「プレゼン前に必ず行うこと」を、早い段階で確立することをおすすめします。
スポーツの世界では、これを「ルーティン」といい、ある種の儀式のように行われています。
(中略)ルーティンは、強いメンタルを維持するために大変じゅうような役割を果たします。
プレゼンにも強いメンタルが必要です。となると、プレゼンを行う私たち社会人にも、
ルーティンがあってしかるべきです。
■P.122より
企業のプレゼンが担っているのは、単に「情報を伝える」ということだけではなく、
「相手の心を揺さぶり、実際に何かしらのアクションをしてもらう」といった、
より高いレベルのミッションだと思います。
もしも、それがミッションだとすれば、プレゼンの中には「指示」「命令」のみならず、
それを超越した「共感」や「感動」が不可欠になってきます。
(中略)「相手の思っていることをわかりやすく、あなたがプレゼンで代弁する」、これが共感への近道です。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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業務の中の、プレゼンテーションツールを使ったプレゼンは、ほんの一部。
服装、髪型といった見た目、日ごろの自分自身の振る舞いなど、
仕事での行いはすべてプレゼンテーションと言える。
「自分をどう見せていきたいか?」を考えることから、プレゼン力向上のトレーニングは始まるのだろう。
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〓 4)本書の目次                        〓
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PART1 プレゼンにまつわる、新しい発想
PART2 「見た目」そのものがメッセージ
PART3 プレゼン力は、準備次第でまだまだ伸びる
PART4 大切なのは、最初の5分
PART5 トークの技術を磨く、ちょっとしたアイデア
PART6 スライドづくりを研ぎ澄ます
PART7 プレゼン上手になるための、毎日の練習
PART8 プレゼン終了間際と、その後
ビジネスは、毎日がプレゼン。
村尾 隆介 (著)
同文館出版 (2011/2/26) 232ページ
amazonURL http://amzn.to/hC9KoW