こんにちは。
本シェルジュの夏原 馨です。
ひさしぶりに制限なしのGW、みなさま楽しまれましたか。
安近短派のうちでは、断捨離大会のほかは家や地元でのんびり過ごしました。スマホでマンガをだらだらと読みつつ、「5月5日に帰省ラッシュがピーク」と伝えるニュースを見て、日常が戻ってきたなあと実感しています。
今日ご紹介する本は「図解!業界地図2022年版」。
いつもなら、就活中/転職活動中の方におすすめしている本です。
(日経版や東洋経済版の業界地図もありますが、2022はこれに軍配をあげたい)
フィルターバブルという言葉があるように、日常決まった生活していると、別の業界の情報は意識しないと結構アップデートできないもの。
かくいう私は、ペラペラと斜め読みしただけでも仕事の専門分野以外の知識が古いままであることに気づき、愕然としました。グリコやキューピーが化粧品を作ってるとか知らなかった!
時間があるお休みの間に、ざっと世の中の基本情報をうすくひろくアップデートしたい方におすすめします。
1)今日のオススメの一冊
図解!業界地図2022年版
著者:ビジネスリサーチ・ジャパン
出版社:プレジデント社 (2021/8/12)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/B09C19CF6N/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_PN6V82XRPHA7M4ZTFXCQ
2)付箋
P6 本書の見方 より
社名の上の数字は、基本的に2020年度の売上高(一部は純利益)です。
P10 特集 二極化時代の勝ち組企業を探す より
世界的な流れである「脱炭素」は、究極的には石油会社が石油会社でなくなることを意味する。(中略)
原油取引の役割が低下すれば、米ドルの価格急落もあり得る。米国は金と交換できる金本位制を停止後、原油取引の決済通過を米ドルにすることで、世界的ポジションを維持してきた。(中略)そうした構図が崩れたらどうなるのか。脱炭素の流れと原油における米ドル決済の動きは、”要注目”である。
3)今日の気づき
国内の事業者だけでなく、グローバル企業と比較できている分野と、そうでない分野の差がみられたのが個人的には面白く。
たとえば、自動車の欄はトヨタとVW・テスラの比較(?)がざっくり自動車業界を理解するのにありがたかったです。
P12-13では、「優良企業は営業CFは黒字で投資CFは赤字がパターン」と触れてAmazon,アルファベット、Appleについて説明した後に「日本企業は利益剰余金、いわゆる内部留保を積み増すのが基本」と、さりげなく国内企業の姿勢をぶった斬る感も好き。
一方で、キャッシュレスについては1/2ページしか割かれておらず、著者の得意/不得意なのか業界によって情報の偏りがあるのだろうな、とも。自分が専門にしている領域では物足りなく感じるので、「全く接点のない業界をざっと見るための資料」という位置づけで割り切って活用するのがよさそうです。
特に就活生には「これが業界のすべて」と思われると恐ろしい。著者のバイアスも多少あるでしょうし。
全体像をざっくり捉えるための資料として活用しつつ、興味のある業界は掘り下げる必要があるのだろうなと。
また、付箋にも抜粋した通り、コロナ禍真っ只中・2020年度決算を受けての情報であることも注意が必要かも。
コロナ後と比較して、どの業界のどの企業が伸びたのか、どこかで検証したいところ。
諸々の注意事項を踏まえても、近年全く触れていないなら、ざっと見て損はない一冊かと。
4)本書の目次
特集 二極化時代の勝ち組企業を探す
Part 1 通信・ネット・コンテンツ・広告
Part 2 サービス
Part 3 社会インフラ・エネルギー
Part 4 健康・美・食
Part 5 素材・半導体・部品
Part 6 電機・機械
Part 7 金融
Part 8 流通・商社
企業等索引
図解!業界地図2022年版
著者:ビジネスリサーチ・ジャパン
出版社:プレジデント社 (2021/8/12)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/B09C19CF6N/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_PN6V82XRPHA7M4ZTFXCQ
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