本シェルジュの村上です。
単に、私が好きな伊坂幸太郎作品のランキングです。

 

1位:アヒルと鴨のコインロッカー
2位:死神の精度
3位:終末のフール
4位:砂漠
5位:ゴールデンスランバー
6位:オーデュボンの祈り
7位:バイバイブラックバード
8位:マリアビートル+グラスホッパー
9位:ラッシュライフ
10位:陽気なギャングが地球を回す+陽気なギャングの日常と襲撃

11位:チルドレン
12位:フィッシュストーリー
13位:あるキング
14位:SOSの猿
15位:魔王
16位:重力ピエロ

 

●アヒルと鴨のコインロッカー

やられました。伊坂さんの他の作品では、かっこつけすぎで、心に響かないことがおおかったですが、これはかっこええ。さらにだまされました。

あとがきに書いてましたが、春樹の”パン屋襲撃”と同じにおい。なぜ襲撃するのか理由がわからない。最初は全然わからない。最後にはわかるんだけどね。

アヒルと 鴨   の コインロッカー
部屋 と Yシャツ と 私 みたいだ。
目的語+目的語+主語だけど。

アヒルと 鴨   の コインロッカー
主語 と 主語  と 目的語
この違いは大きい!

二つの主語が 最後は一緒にコインロッカーに存在したのだと思う。

残念なのは帯!
「一緒に本屋を襲わないか?」 「神様をとじこめてみないか?」
この重要なせりふを先に書いちゃあいかんだろ。まあそのせいで買ったのかもしれんが。

どちらにしても淡々と衝撃をあたえてくれる。この本は読んで損はないと思う。

 

死神の精度

仕事をするのはいつも雨。
音楽を聴くのが好きな死神。
複数の話が別個かと思えば、最後につながったり。
眩しいのとウレシイの・・・

雰囲気では、この本が一番好きかも。 退廃なやさしさ。

終末のフール


終りが来るとき、そこで人間の器量がきまる?
まあ、終末を迎えるとき、ヒトは自暴自棄になり、そして悟るのかな。
一緒にいたいって。

 

砂漠


しかし、これは素敵だ。 このグダグダ感。
あったあったという大学生活、いたいたという大学同期。
しかしその中で、些細な事件が、重大な展開をもたらす。

ストーリーは確かになんてないかもしれない。でも魅力的な登場人物の色どりが鮮やかすぎる。
相変わらずの”僕”は、影の薄い、影が薄い主人公って、自分をどんどん投影できちゃいますね。
春樹風な感じではありますが・・・

作品としては大したことないかもしれないと思いながらも、
伊坂っぽい作品なんだろう。いつのまにかのテンポアップ!
なんてことない作品だ。でもなぜか心にしみます。

この社会は、砂漠か・・・
確かに乾燥して、カサカサですな。オアシス探さなければ!

 

ゴールデンスランバー


お前、オズワルドにされるぞ!

 

オーデュボンの祈り

基本的にわかりにくそうでわかりやすい小説だろう。ファンタジーでありミステリーであり、歴史物であり?。。
案山子がしゃべる時点でミステリーではないかな。

なんと表現するのがいいかわからなかったけど、あとがきに”シュール”という表現があった。それが一番ぴったりかな。

すごく現実的そうな僕が非現実を生きている。いやホントに生きてるのだろうか。

もう1回読んでみてもいいかなとは思った。
今ね。後ろから読み直してる。その方がぴったりはまってきそう。

 

フィッシュストーリー

「権力者に許された言葉を知っているか?」
「お礼ならその人のお父さんに」
かっこよくて、笑いながら鳥肌が立つキメゼリフ達。

4編の短編集だが、どれもすばらしい。
でも、やっぱり表題のが一番かなあ。
今までに出てきた魅力あるキャラクターがたくさん出てきます。
黒澤さんとか。

そして最後の「ポテチ」ではしんみり じわっと終わらせてくれる。
今村さんのお母さんは、全てをわかっての行動??? どうなんだろう。

 

バイ・バイ・ブラックバード

この伏線拾わない一気の流れは大好きです。 どうするんだよ。 走って追いかけたい・・・

この物足りない感が絶妙だわ。

映画になったら 繭美は誰がやるんだろう
マツコ・デラックスしか浮かばないけど、あんまり、走れなさそうだしなあ。

ドナドナのように売られていくとしたら、
自分は最後にどんなお願いをスレばいいのだろう。
満足するため?
それとも、生き残るため?

はじめてのKindle伊坂本

 

マリアビートル+グラスホッパー

◯マリアビートル
 これはグラスホッパ-読んでからじゃないと、読んじゃだめ。
 王子に木村、檸檬に蜜柑、そして、まりあに、七尾
 おいおい、この東北新幹線どこに行くんだよ!みたいな先行き不透明感が素敵です。
 ついてない男が弱すぎて、強すぎる!
 グラスホッパーの立ち上がりの重さに比べて続編としてはノリノリで読めました。

◯グラスホッパー
蝉 鯨 鈴木 の3人のキャラが 押し屋 を追う。
蝉は  殺し屋
鯨は  自殺屋
鈴木は 妻を殺された一般人

押し屋は 気づかれぬよう、線路や、道路に人を押し出し、やっちまう。
設定とキャラが面白くてかっこよさすぎる。
蝉が蜂の巣になったら面白い。

 

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングの日常と襲撃

チルドレン

5つの短編集といいつつ、ひとつの長編になってしまった著者も言ってますが、
陣内さんを中心に、周りの人たちの物語。

時間軸が混在するのは、他にもよくありますが、10年以上の軸で行ったりきたりする。
小説で泣くことはよくあるが、これは笑ってしまった。(ちょっとほろっともした)

家裁の人 みたいな設定だけど、 重い話はなく、明るく、はちゃめちゃ で でも、真剣。
ええ話や。

●ラッシュライフ
ラッシュライフも3回目くらいのチャレンジ。ややこしい話だけに、やはり何回か読むことで、明らかに自身の感受性が高まっていく。

見えなさそうで見えるつながり。みんなどこかでつながっている。世界はきっとそうに違いない。
ほとんどの登場人物の未来は暗い。でも、みんなが、何らかの”光”を見つける

自分にとって、今一番大事なもの、喪いたくないモノはなんだろう。

2~3年前のはじめて読んだ時の感想文。
いくつかの物語が時間も場所も交錯させながら、最後につながるってのは、よくあるけど、これはすごい。10人くらいの登場人物のストーリーをすべて絡めながら、さわやかに完結する。
まあ、ちょっと技巧に、こりすぎだが。。

色んなキャラクターはみんな、濃厚であり、悩みも深く、出口もないようだが、
実はみんなあまり悩んでないのではという、あっけなさもある。

泥棒/自殺/名探偵/神?/サッカー選手/新人画家/拳銃/老犬・・・

主人公は老犬かも。

●SOSの猿
なんか、すべてが遠い気がする。
しっくりこなかった

●魔王

もやっとおわる。

●重力ピエロ

なぜ、この作品が早い段階に映画化されたのか
あんまり理解出来ない。