おはようございます。
本シェルジュの藤井無限です。

本日は、私の新年初の投稿です。
今年もよろしくお願いします。
さて、今回取り上げる本は、
正月休みに実家で読みました。
「君に友だちはいらない」という本です。
逆説的なタイトルがついていますが、
著者がアーリーステージ専門の投資家という、
本業での経験をもとに、競争に勝ち抜いていくための、
チームや仲間について書いたものです。
SNSの普及によりデフレしてしまった「繋がり」について
考えさせてくれる本です。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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君に友だちはいらない

瀧本哲史
講談社 (2013/11/15 初版 P324)
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無限 :2011年から始めたフェイスブックもついに、
友達の数が400人を超えたよ。
やっぱり、人脈は大切だよね。
同僚A:(心の中で)
そういう人には、一回この本を読んでもらいたいんだけどな。。。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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「第1章 秘密結社をつくれ」より
人類の歴史上、自然価格において
もっとも劇的なパラダイム・シフトといえば、
天動説から地動説への転換であったことは間違いない。
(中略)
では、いったいいつ、誰によって、
どんなふうに天動説が放逐され、
地動説が天文学の根本概念として人々に
受け入れられるようになったのだろうか?
何か決定的な出来事があったのだろうか?
(中略)
主流をなしていた天動説支持者のほとんどは、
「地球が世界の中心である」ということを
最期まで心の底から信じて、この世をさっていったのだ。
それならばどうして、天動説はあるとき見捨てられたのか。
クーンは研究の結果、その理由を
「世代が入れ替わったこと」だと喝破した。
天動説の支持者のほとんどが死に絶えて、
新しい世代のほとんどの人が
「天動説なんて非科学的な考え方をするヤツは、頭がおかしいんじゃね?」と
思うようになったからなのだ。
(中略)
自分たちの信じる新しいパラダイムの信奉者を、
少しずつ増やしていくこと。
そうやって「仲間」をつくっていくうちに、
いずれ旧世代は死に絶えて、
新たなパラダイムの時代となるのである。
(中略)
だからこそ、新しいことを始めようとする人、
そして若い人たちに必要なのが、
「チームをつくることなのだ」
(中略)
本書ではどうすればそのような仲間と出会い、
チームをつくれるのか、
数々の実例をまじえて筆を進めていく。
読み終えたあなたが、
仲間を見つけ出し、日本を変えるチームを結成するための
キッカケになればと願っている。

「第2章 本当の「良いチーム」とは何か」より
カッツェンバックらは、
さまざまなプロジェクトの
ケーススタディを通じて、
「まあまあ」の良い成果ではなく、
「抜きんでた」成果を上げたチームには、
共通の特徴があることを発見した。
「よいチーム」とはたいていの場合、
1.少人数である
2.メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3.共通の目的とその達成に責任をもつ
4.問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5.メンバーの相互責任がある

[ネットワークの「棚卸し」]
ネットーワークを構築する前には、
まず今の自分が持っているネットワークの「棚卸し」
をする必要があるだろう。
・自分が頻繁に会っているのはどういう人か。
・たまにしか会わないけれど、自分にとって重要な人物は誰か。
・どれほど多様なコミュニティに属しているか。
・自分の近くにいる人で、別のコミュニティのハブと
なってくれそうな人はいるか。

「第3章 ビジョンをぶち上げろ、ストーリーを語れ」より
ヒーローズ・ジャーニーの主人公は、
たいてい最初は何もできない。
彼にあるのは冒険に乗り出す「意思」と、
波乱万丈の「運命」だけだ。
だが、旅を続けるなかで、
同行する仲間とともに困難に立ち向かううちに、
それぞれの「立ち位置」が決まり、
試練や困難を乗り越えることで新たな
スキルを得て、勇者としてのポジションを確立していくのである。

「第4章 よき仲間との出会いのために」より
少人数精鋭のチームを作る上で最低限必要と思われるメンバーの
タイプについて言及しておきたい。(中略)

魔法使い:
勇者にとっての「メンター」や「支援者」
「アドバイザー」的な存在である。

エルフ:
エルフはリーダーがぶち上げた
「ビジョン」に対して、それを現実のものとするために
何が必要で、いつまでにどんなことを達成しなければならないか、
クールに計算する。

ドワーフ:
傷ついた仲間を癒し、チームを俯瞰的に把握して、
組織の秩序を自らが率先して作り上げる。

トリックスター:
「既存の秩序」にとらわれず、
時にはそれを壊して新たな気づきをチームにもたらし、
外部の「自分たちと異なるもの」とつながりを作る。

「第5章 チームアプローチはあなたと世界をどう変えるか」より
友達も仲間も他人から「配られる」ものではなく、
自分自身の生き方を追求することで、
自然にできあがっていくのだ、
だから、究極的に必要なのは、
他人から与えられたフィクションを
楽しむだけの人生を歩むのではなく、
自分自身が主人公となって世の中を動かしていく、
「脚本」を描くことなのだ。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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仲間づくり、チームづくりは、同質的な集団による効率化と、
非同質的な集団による柔軟さや変化対応力をバランスをとるために、
なんだか似ているが、違う!という、
ギリギリのところを選択するのがよいのかもしれない。

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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章 秘密結社をつくれ
「七人の侍」という奇跡を成し遂げたチーム
天動説が消えたのはなぜか
世の中を変えるのは「世代交代」
青年よ、小さなゲリラ的チームをつくれ
傍流の記者たちが成し遂げた報道の金字塔、「プロメテウスの罠」チーム
「脱ポチ宣言」
「最高の授業」を貧困地域の子どもたちにーバングラディシュの「ドラゴン桜」
世界でいちばん大切なものは「相棒」
なぜ私が仲間づくりについて書くのか
エンジェル投資は「人への投資」
私はまったく社交的ではなかった
やりたい仕事、属したい組織がなければ自らつくるしかない
今いる場所で「秘密結社をつくれ」
人が目的をもって集まればそれは秘密結社となる
秘密結社の代表格、フリーメイソン
「慶応は秘密結社」
「ワンピース」ルフィの幻影
本物の海賊の行動理論

第2章 本当の「よいチーム」とはなにか
マッキンゼーの「チームアプローチ」
「王様のレストラン」に見るチームアプローチ
SNSでつながることの無意味さ
ロックフェラーのブラックブック
つながりの「場」はここだ
肥満は伝染する
東京大学の合格上位校が決まっている理由
教養とは「自分と違う世界に生きている人と会話ができる」こと
学歴でなく「地頭」のよい人物に声をかけてみる
見晴らしがよい場所にいけ
ブートキャンプで自分を鍛えろ
バイトで滑り込むのもひとつの手段
人間の「交差点」がイノベーションを生む
多様なメンバーがいることがよいチームの必要条件
会社はなぜ存在するのか
弱いつながりー人脈が重ならないネットワーク
私の成功は、私のまわりの成功で決まるーネットワークの効用
東日本大震災で生命の危機584人の透析患者を緊急搬送せよ
ネットワークの「棚卸し」
第3章 ビジョンをぶちあげろ、ストーリーを語れ
成功するチームに必要な「冒険者=ヒーローの神話スキーム」
最初のビジョンは大きいほどよい
劉備玄徳は「一匹目のペンギン」
教育改革で日本を変えるTFJの取り組み
グーグル、アップル、ディズニーを抑えて人気第1位の就職先
ビジョン策定のポイント
「ぶちあげる」ことの持つ力

第4章 よき仲間との出会いのために
倒産寸前のタクシー会社・運転手の言葉に感動した
「ゲーム」が変われば「働き方」も変わる
アルマゲドン・メソッド
全員が未経験のなかで自分のポジションを見出す
クレーマーをも仲間に引き込む
味方につけると心強い「大部長」
「私は○○な人間です」ラベリングから仲間づくりがはじまる
「業界軸」、「会社軸」、「競合軸」、「自分軸」でラベリングする
共感をよぶストーリー
ロマンとソロバンはあるか
自己開示がもたらすもの
メガバンクに20年以上勤めた男の独白
社内に向いた目を外に向ける
大企業の中で変革をおこすチーム
「なぜあなたと仕事したいのか」を明確に説明できるか
グーグルの採用方法
波紋が生じた岩波書店の「採用条件」
ひとりの失敗が、即、全員の失敗
チームのなかでポジションを変える
勇者が「冒険」で出会うべき人々
チームの解散、またはメンバーを辞めさせるとき

第5章 チームアプローチはあなたと世界をどう変えるか
アメリカの強さの秘密
「一緒に世界を変えないか」
バクチを厭わないアメリカの企業
非公式な組織に所属せよ
東京大学で始まる「Lobby」活動
ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへの社会へ
いじめがおこる社会の特性
カリスマから群雄へ
なぜナショナリストには貧しい人が多いのか
「三丁目の夕日」の世界に戻ってはいけない
世界から人々がやってくる国に
アジアでもっともリスクをとる国になろう
君に友だちはいらない。必要なのは・・・・

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君に友だちはいらない。

瀧本哲史

講談社 (2013/11/15 初版 P324)
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君に友だちはいらない