本シェルジュの村上です。まだメタバースを体験したことはありません。
そしてゲームは全然やらないので、メタバースがなにかよくわかっていないため、本書を手に取りました。セカンドライフが流行ったこと少し覗きましたが、何が楽しいのかよくわかりませんでした。
最近も、ザッカーバーグ氏がメタバースの自撮り写真をアップしたところあまりにもダサい世界だったのでまた流行らないまま終わる可能性もあるのでしょうか。
メタバースで友達に会うより、リアルであってご飯を食べたほうが楽しいかなあ・・・
メタバース内で中小企業診断士の仕事はあるのかなあ、クリエイティブな仕事はあまりできないし、失業しちゃうかなあ・・・
なんて、ちょっと後ろ向けな気持ちのまま、本日紹介する、岡崎さんの「メタバースとは何か」を読みました。
その結果、メタバースで暮らしたくなりました。
(本書より引用)
「メタバースは現実の模倣ではない。つらくてつまらない現実から、いいところだけを抜き出した、もう一つの世界である。」
そんな都合の良い、甘えた世界が実際にできるのでしょうか?果たしてそんな世界ができたとして、実際にその中で暮らしていたら、だんだんおかしくなってしまうんじゃないか・・・と思ったところで、再び本書からの引用。
「それでいいじゃない、もう一つの世界で生きて、死のうよ」
なるほど。現実世界は楽しいことが無いわけじゃないけど、つらいことも多い。メタバースの中で都合よく生きられるなら、そこに埋もれる方が良いのかもしれません。ちょっと心が動かされました。
本書内で紹介されていましたが、たとえば体が動かせなくなった人が、メタバース内で運動して生活できるような世界であれば、ベッドの上で暮らすより生きがいを得られるのかもしれないな、と思います。
「ソードアート・オンライン」というアニメは見ました。仮想現実の世界にゲームでログインした主人公たちは、ログアウトできなくなり、ゲームで死んだら、現実世界でも死んでしまうというものでした。普通に考えると恐怖な世界でしかないです。しかし主人公は楽しそうでした。冴えない現実社会で暮らすより、不思議な力も使え、現実より冒険ができ恋愛もできてしまう。たとえゲーム内で死んでしまっても満足だったのかもしれません。
そんな世界なら、私もメタバースにに暮らしたくなりました。
そんな本書です。
1)本日紹介する書籍
メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」
岡嶋 裕史 著 (光文社新書) 2021/12/24
2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
現実世界でつらいことが多い人に
3)付箋 本書からの内容抽出です
「現実とは少し異なる 理 で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」――本書ではこれをメタバースと呼ぶ」
メタバースは現実の模倣ではない。つらくてつまらない現実から、いいところだけを抜き出した、もう一つの世界である。
「それでいいじゃない、もう一つの世界で生きて、死のうよ」
アパレルに従事する人は職を失ってしまうかもしれませんが、デジタルツインで仮想衣服をデザインする仕事は新しく創出されます。
これは、「職はなくならないが、別のスキルが必要になる」AI・データサイエンス時代の職能事情にもリンクする話です。
メタバースは「自分に優しい世界」「都合のよい世界」を提供するサービスです。
そんなにそれを欲している人がいるのか? と疑問に思われる方は、きっとリアルで活躍されている方でしょう
井の中の蛙ですが、蛙はけっこう幸せでしょう。蛙を批判することはたやすいですが、むしろ世界を知り尽くしている人よりも、楽しそうにしています。蛙である状況を飲み込んだ上で、井戸の中に入っていく人は増えるかもしれません。
4)今日の気づき
AIが進展して、仕事をしだすと、我々はAIにできない仕事をしないといけない。そのためにはどんな力を身につけないといけないのだろう・・・と悩んでいました。
メタバースも同じで、もしメタバース内でみんなが暮らすようになったら、そこで何をしないといけないのだろう・・・と考えていました。メタバースの世界でコンサルティングをするのか。メタバース用の新しいスキルを身に着けないといけないのか。
たしかにそういった準備は少しは必要なのかもしれません。
ただ、もっと気楽に都合の良い世界ができること待っていればいいのかな、なんて感じました。
5)本書の目次
プロローグ メタバースとは何か?
第1章 フォーナイトの衝撃
第2章 仮想現実の歴史
第3章 なぜ今メタバースなのか?
第4章 GAFAMのメタバースへの取組
エピローグ
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メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」
岡嶋 裕史 著 (光文社新書) 2021/12/24
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