こんにちは、「本シェルジュ」の冬野です。
新しいことをはじめようとすると勇気がいりますね。本当にこれでいいのかな?どこまでやったら良いのかな?
その答えの多くは、最新の学問の中にあるというお話です。今、感じているお悩みのヒントが見つかるかもしれませんよ。

本日紹介する書籍

そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。
株式会社日経BP(2022年4月25日)
今井誠、坂井豊貴 編著
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本書を選んだ理由 どんなひとが読むべき?

新しいことに実際に挑戦しようとしている経営者、二代目社長
新しいことに挑戦するために社内の説得が必要な中堅社員
経験に基づく自らの提案に確信を持ちたいコンサルタント

付箋 ~本書からの内容抽出です

1章 ビジネスパーソンの「武器」としての経済学

時代の変化が激しく先を見通しづらい時代には、観で動くだけでなく、大局観をつかむために理論の助けを借りるのも便利ですP31

仮に値あげを行ったとしても売上が下がらないような価格水準というのは、利益を最大にする価格と比べて例外なく低すぎる、つまり決して最適にならない。43P

3章 利益を最大化するツール=「FSP-D」モデルの基礎知識

「フリー戦略をとるなら、出し惜しみしないこと」です。p89

「ユーザーが無料版でいい体験をする場合のみ、有料版の売上が増加する」ということが、実証実験であきらかにされています。p90

問題は、フリーによる赤字をどこまで許容するか。言い換えれば、何年くらいで黒字転化することを想定するか、です。p94

価格差別は一物一価(値段が一律であること)よりも数10%多い収益をもたらすこと、さらに多段階価格差別は、一物一価の5~10倍もの収益をもたらすことが実証されているのです。P110

終章 ビジネスに経済学の視点を加えるだけで、新しいチャンスが加速度的に広がっていく

経済学者は、天啓を与えるかのように、鮮やかにビジネス課題を解決してくれる存在ではありません。だから学知を使ってビジネス課題を解決するためには、まず、ビジネス側からドメイン知識を提供する必要があります。p228
「良い課程・良い結果の再現性を持って進めていく」意識を持つことで、あなたの携わる業界での経済学の活用の仕方が見えてくると思います。

4)今日の気づき

経済学の知見を活用して解決できるビジネス上の課題は多い
アカデミアは再現性を重視するので、ビジネスに活かしやすい
研究成果をビジネスに活かすためには、ビジネスに適応させる工夫が必要
適応させる工夫は研究成果を知る人とビジネスを行う人の二人三脚で進める

本書の目次

1章 ビジネスパーソンの「武器」としての経済学
2章 オンライン上に新しい市場を作る
3章 利益を最大化するツール=「FSP-D」モデルの基礎知識
4章 世界標準の学知に基づく新しい顧客管理
5章 会計とESG 価値観とルールの大きな変化をざっくつかむ
6章 ダメな会議はなぜダメで、どうすれば改善できるか
終章 ビジネスに経済学の視点を加えるだけで、新しいチャンスが加速度的に広がっていく

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