みなさん、こんにちは。本シェルジュの岩永です。

流行語大賞に「お・も・て・な・し」が選ばれることを予測した上で、
本シェルジュ12月のテーマに「おもてなし」を選んだのですが、
結果的には、「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ!」と
4つも選ばれることになりました。確かにどれも印象深い言葉でしたね。

本日、ご紹介したいのは、中村文昭さんの
「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!」です。

本業は三重県伊勢市でブライダルレストランを経営している事業家です。

本も何冊も書かれていますが、この方の醍醐味はなんといっても「講演」です。
口コミで学校や商工会議所、一般企業などから依頼が殺到し、年に300件以上も
講演で全国を飛び回っている方です。

私自身もまだ生で拝聴したことはないのですが、「しゃべくり」という講演CDが
販売されておりますので、是非、ご興味ある方は聞いてみてください。
後悔はしないはずです♪

中村文昭さんは、高校卒業後に上京し、そこで、「師匠」の厳しい指導のもと
4つの鉄板ルールという概念を実践してきた人です。

4つの鉄板ルールとは、
1.返事は0.2秒!
2.頼まれごとは試されごと!
3.出来ない理由は言わない!
4.今出来ることをやる!

文字だけですと伝わらないと思いますが、この4つに深い意味がこめられて
います。それぞれを説明すると長くなってしまうので、割愛しますが、
ご紹介する本も「おもてなし」のテーマにも通じる内容となっています♪

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
中村 文昭 (著)
サンマーク出版 (2003/06) 222ページ
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お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

今回の登場人物紹介
◆先輩:20代後半
◆後輩:入社1年目
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(飲み会の席で…)

後輩:ちっくしょー。なんで、俺ばっか雑用やらされてんすかねぇ。
コピーとか、印刷とか、買い出しとか、飲み会の場所取りとか、
俺ばっか頼まれている気がするんですけど。
俺、自分で言うのもなんなんですけど、学歴は悪くないし、もっとちゃんと
した仕事を早くしたいんすよ。

先輩:うーん。言いたいことはわかるけど、雑用にチャンスありだよ。

後輩:なんですか、それ!?

先輩:どんなに簡単な仕事でも、頼まれたことを予想を上回る速さとかでやる
とか、質を高めてやるってことかな。要は予測を上回るってことだね。
昔の人は、どんな職業でも雑用を喜んでやって、それで少しずつ認められるよう
になってるから、雑用を「雑」にやるとすぐばれるんだよ。ホッチキスの留め方
一つでもわかるよ。

後輩:なるほど。雑用にチャンスあり、予測を上回る、ですね。。

先輩:ま、言うは易しで、俺もきちんとできていないけどね(笑)

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■「自動販売機は、人との出会いを遠ざける」P.19
人間というのは、年齢を重ねていくうちにいろいろな人に出会って、
いろいろな人の「いいとこ取り」をしながらつくられていく生き物だと思って
いるからです。

■「頼まれごとはチャンスと思え!」P.43
キャベツが足りなくなって、料理長が「だれか手の空いているやつ、買って
こい!」と二千円を放ったのです。チャンス到来でした。とっさにそれを
拾った僕は、駆け出しました。
走って走って、大汗をかきながら、あっというまに戻ってきたので、料理長
はびっくりしました。

■「二十七回野宿しても、一泊二十八万のホテルに一回泊まる」P.50
一万円のホテルに二十八回泊まっても、記憶には何も残りません。僕は、
二十七回、公園のベンチで寝ても、一回の宿泊に投資したほうがいい勉強に
なると知ったのです。

■「ガソリンスタンドの浮気はしない」P.83
僕が人から言われて忘れられない言葉は、「おれはおまえから物が買いたい
ねん」というお客様の言葉なので、「もう、あなたからしか買わない」と
言ってもらえることのうれしさを、よく知っています。うれしがってもらえれ
ば、人を喜ばせることが好きな僕も、嬉しい気持ちになります。

■「花嫁さんが働きに来たくなる披露宴会場」P.119~120
「私ね、今、お皿を配ってるけど、じつは二か月前はあそこに座っている
花嫁だったんですよ。ここのスタッフじゃないけど、いい結婚式ができた
から、手伝わせてもらってるんです」
派手な広告を出すより、目の前のお客さんにできるかぎり喜んでもらうほう
が、次のお客さんを呼ぶ効果抜群だと、僕は思うのです。

■「ボンネットの温かさで、お客様を見抜く」P.129~130
彼女がトイレに立ったタイミングなどをねらって、男性のほうにたずねます。
「もしも、もうそろそろお帰りになるのでしたら、今日は外がすごく寒い
ですから、僕が車を正面まで回して、暖房をガンガンかけておきます」
何かお客様の役に立っていると感じるのは、とても楽しいことです。
サービス業はこんなにも楽しい、それをスタッフにも気づいてほしくて、
どんどん僕はこういうことを率先してやっているのです。
こういうことは「店員の心得」といったマニュアルにはできません。

■「ほかの店を紹介してリピータをつかむ」P.132
しかも男性は、たっぷり自分がしゃべった満足感のあと、次回のデートの
誘いをどのタイミングで切り出そうか迷ったりしますから、まさにジャスト
タイミングの助け舟にもなります。彼氏はごく自然に、「じゃあ来週はBの店
に行こうよ」と彼女を誘えるのです。彼女も僕の手前、「うん、行ってみよう
か」と気軽に返事をします。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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「期待に応えて、予想を裏切る」というのは、すごく難しいことですよね。
頼んだ人の期待の最低水準すら満たせないことも多いと思います。
中村さんの講演(しゃべくり)を何十回と聞いていますが、サービス業だから
できることじゃないか!?と正直思えることも多々あります。
でも、本質はどんな仕事でも同じだと思います。「雑用にチャンスあり」、
「頼まれごとは試されごと」を心に刻み、頑張ろうと思います。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに

第1章 人の心は、足で歩いて手でつかめ

第2章 尊敬する人のご縁で、人生が濃くなる

第3章 「人たらし」の本質は、人を喜ばせること

第4章 頭も資格も、お金もいらない

第5章 人を育てるとは自分が育つこと

おわりに

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お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
中村 文昭 (著)
サンマーク出版 (2003/06) 222ページ
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お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!