こんにちは、本シェルジュの堀江賢一です。100年と言われる人生を楽しく生き抜くための書籍をご紹介しています。
みなさんは、今の世の中を動かしているのはどのような企業だとお考えでしょうか?もちろんGAFAのような巨大企業もあれば、日本の99.7%を占める中小企業でもあります。
しかし、私自身40歳を越えた今、世の中を動かしている企業というか「人」がどんどん若返りをしているように感じるのです。特に20代後半から30代前半に世界を動かす仕掛けをしている人たちが多い印象です。
なぜそのように感じるのか?単に年令を重ねて自分の感覚が劣っただけではないか?そう考えたりもしましたが、どうもそうではないようです。
この書籍を読んで納得がいきました。
1)本日紹介する書籍
「ニューエリート~グーグル流~・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」
大和書房(2018/2/23)
296ページ
ピョートル・フェリクス・グジバチ(著)
前田 久(訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4479796347
2)本書を選んだ理由〜どんな人が読むべき?
特に日系大企業に勤務している方々に読んでいただきたい一冊です。
日本人にとってエリートとは、「有名大学を卒業し、一部上場の大手企業に就職し、順調に出世コースに乗っている人」というイメージがあるでしょう。
しかし、大手企業に就職しても、入社5年目ぐらいに(知らない間に)ふるいにかけられ、エリート/ノンエリートの選別がされてしまうのが現実なのです。
じゃぁいわゆる日本人にとってのエリートから外れた人はどのような社会人人生を歩めばいいのか?そのまま係長クラスあるいは課長クラスで定年まで勤め上げるのか?
そのような固定観念を全部取り払ってくれる一冊です。
3)付箋 本書からの内容抽出です
■もはやお金は人々が価値をやり取りする手段の一つに過ぎません。お金を持っていなくても、SNSで多くの人とつながれば、そのつながりをもとにビジネスを起こすことも可能です。
■つまり、すでに資本主義社会は終焉を迎え、ポスト資本主義社会が到来しつつあるということ。これからの時代をリードする人は、ポスト資本主義の世界の仕組みを作る人達です。
■僕の会社では、接しているビジネスパーソンを5つの層に分類しています。①変革層(社会に魔法をかけ、変革を起こす影響力を実際に持っている)②実践層(「こうしたら変わるかな」「やっぱりこうしよう」という実験と工夫を繰り返し実践している)③変えたい層(「変えなきゃ」「どうしたら変えられるのかな?」と思いつつも実行力と勇気が足りない)④気づいた層(「このままじゃダメだ」「でもグーグルみたいにはなれないし」などと、課題を自覚しつつも、半ばあきらめていて行動力も低い)⑤ゆでガエル層(現状で満足していて、変化の必要性に気がついていない)
可能性があるのは「③変えたい層」から上の層です。「①変革層」の人こそがニューエリートです。
■これからの働き方のステージは、クリエイティブエコノミーです。 そしてこの時代に生き残る人材や企業は、ゼロから新しい価値を生み出す人々であり、彼らに求められるのは、情熱、創造性、率先です。
■旧来型の企業で新しい波に翻弄され続けるのか。既存のコースを外れて新しい波を作るのか。それを自分で選ばなくてはなりません。
■会社が決めた出世コースから外れたからといって、まだ他にいくらでも道はあります。第一、20代後半から30代前半で将来を諦めるなんて、なんともったいないことでしょう。要は、会社が決めた企画に合わなかっただけ。会社に合わせて生きるくらいなら、自分で新しい道を切り開くべきです。
■これからの時代をリードする人材は、確かなビジョンを持っています。ビジョンとは、「こういう世界を描きたい」「こういう世界を見たい」というイメージのこと。その「見たい世界」を作るために、自分がやるべきこと=ミッションを探し出し、そのミッションを果たしていきます。
■あなたは、いったいどんなミッションを持っていますか? それは、世界をどのように変えていけるでしょうか?
■仕事の中に、もっと「学び」の要素を取り込むといいです。自分の仕事を、インパクトと学びの高低でマトリクスにしてみましょう。「インパクトが高く、学びも多い仕事」「インパクトが高く、学びが少ない仕事」「インパクトが低く、学びが多い仕事」「インパクトが低く、学びも少ない仕事」に分類されますね。 因みにインパクトが高いとは、同じ時間で生み出す価値が多いこと。日本のことわざでいえば「一石二鳥」に近いイメージです。
■「インパクトが低く、学びが多い仕事」は、投資として行う余地があります。僕の場合、自分の仕事の3〜4割はマネタイズして、6〜7割は近い将来の土台を作るための投資にあてるのが理想的な配分です。
■日頃から成功者と接していると、自分が成功する確率も高くなります。 ですから、成功者と会うチャンスをもっと大切にしてほしいのです。 成功者と会ったときには、その人の価値観や、これまでの人生の歩み、成功した理由(その自分なりの解釈)、成功しそうで失敗した理由などをとにかく聞く。 これが基本中の基本です。ただし、人から学ぶ際にはちょっとしたマナーがあります。 ・自分と会うことが相手の学びになるように努力すること ・学んだ情報を一人で抱えずにシェアすること ・自分からも人を紹介することです。
■変化の激しい時代にあっては、いかに速く決断できるかが結果を大きく左右します。何かを決断してすぐに動く心がけは、非常に重要です。決断しない人・動かない人は、何も生み出しません。
■直感による失敗を反省しないから「見切り発車」。反省すれば、それは「迅速な判断」です。 両者は紙一重のようでいて、まったく別物です。すぐに行動して、間違っていたら方針を転換する。それしかありません。直感のセンスを磨くには、 とにかく小さな失敗をたくさんして経験を積むのが一番です。
4)今日の気づき
日本的経営の良さはもうすでに終りを迎えたと確信をしました。これからは、出来るだけ早く意思決定をしてできるだけ早く失敗をして失敗から学び、自分自身に対してカイゼンを繰り返すことができる人。そして、それに加えて、ゼロからイチを生み出すことができる人が勝ち残ります。
みなさん(私も含め)は生き残ることができるでしょうか?
5)本書の目次
はじめに
第一章 2020年台の「成功者」とは?
第二章 つねに学び、自分をアップデートする
第三章 決断は直感で。早く動いて結果を出す
第四章 会議・チーム作りはアウトプットから逆算する
第五章 スプリントのリズムで体調を管理する
第六章 人材をめいっぱい活かす企業のやり方━━━━━━━━━━━━━━━
「ニューエリート~グーグル流~・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」
大和書房(2018/2/23)
296ページ
ピョートル・フェリクス・グジバチ(著)
前田 久(訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4479796347
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