こんにちは。本シェルジュの川原茂樹です。

一気に涼しくなり、肌寒さも感じる、読書の秋
いかがお過ごしでしょうか?

次は何読もうかな~と、本屋さんに立ち寄ってみたものの
最近の本は、似たような本ばかり

ベストセラー本に飽きたら、ちょっと古い本もいいですね
今日ご紹介するのは、2009年、もう11年くらい前の本
しかし、今でも、色褪せない異才を放っています!

テーマは「質問力

ビジネスを進める上で基本的かつ重要なスキルの1つ。現在も「質問力」に関するの本はたくさん出ていますが、この本はちょっと違います。いわゆるノウハウ本ではありません。

・なぜ、あなたの話は、ちゃんと聞いてもらえないのか?
・相手に興味を持ってもらうためには、何をすればいいのか?
・質問力によってビジネスの成果はどう変わるのか?

そんな深い問いかけが、グイグイ迫ってきます。

いつもは1冊30分の速読で済ませてしまう私ですが、この本には、心をグッと掴まれて、何度も読み返してしまいました。

秋の夜長に、ビジネススキルを本格的にパワーアップしたい人にオススメです。

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 1)本日紹介する書籍
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「質問力」で稼げ!
濱田昇 (著)(アスコム 2009/11/16)239ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4776205688

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 2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
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私は表面的な会話で終わってしまうことが多く、もっと深く入り込んで、相手のニーズを知りたいと思っているのに、なかなか聞き出せない。とモヤモヤしていたんです。そんなとき、ある方から「この本メッチャいいよ!」と紹介されたのです。

残念ながら、新品は売り切れ(絶版?)状態。中古本をさがして、ようやく入手。

最初は、ノウハウ本だと思っていたので、いい意味で期待を裏切られました!

・部下やクライアントとの会話で、どうも話がかみ合っていないと感じる方
・頑張っているのに、成果が思うようにでないと感じる方
・良かれと思って言ったのに、なぜか相手を怒らせてしまった経験のある方

多くのビジネスパーソンは持てる力をフルに発揮できず、モヤモヤしていると思うのですが、いかがでしょうか? お悩みの方に、ぜひ読んで欲しい1冊です!

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 3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■ 相手の真の需要を引き出す! (p6)
あなたが営業先との交渉がうまくいかないのは、自分が売り込みたいものと相手のニーズが噛み合っていないから。つまり相手が何を欲しがっているのかが分かっていないのです。

■ 質問力の重要性に気づく (p13)
コンサルタントの仕事のキモは、一瞬にして複数の仮説を立て、クライアントのリソースや状況に応じてそれを確信的な戦略に変えていくこと。質問力を磨くことによって、この仮説検証のスピードを磨くことができるのです。

同様にプロジェクトを成功に導くためには、必要なリソースを発見し、それらをパズルのピースのように繋ぎ合わせて、戦略の絵を完成させることが必要なのですが、それには質問力が最も重要な役割を果たします。

■ 質問力で世界一のサポーターになる (p44)
質問力がすごいのは、回答をする相手さえも気づいていない無意識的な欲求や悩み、それを解決する最適解を一緒になって探し出すことができることなのです。

そのために重要なのは、あなたが相手にとって世界一のサポーターになる、というマインドセットです。このマインドセットが、あなたとお客さんや上司との関係を180度変えるのです。

■ 相手の関心はただ一つ (p82)
自分の悩みを解決するにはどうしたらいいか?
ただそれだけです。だとしたら、あなたはその最大の関心事に持てる限りの力をフォーカスすべきなのです。

■ ミスマッチの罠 (p31)
企業の売り上げのみならず個人の収入にも大きな影響を及ぼしている重大な問題は“ミスマッチ”にあります。世の中には不況を境に売り上げが落ちた会社が山ほどあります。

しかしそれは不況により、ある事実が明確になったに過ぎないとも言えるのです。その事実こそ、消費者の感じる価値と企業が提供する価値とのミスマッチなのです。

安売りは不況の出口にはなりません! 安売りに走る経営者は“ミスマッチの罠”に囚われているのです。 (p34)

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 4)今日の気づき
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質問しているようで、結局、自分が言いたいことを押し付けているだけかも。だから、相手は自分の話に興味を持ってくれない。成果が出ない原因は、ここなんだと強烈に思い知らされました。

相手の視点に立ち、世界一サポーターになれたら。。。
その先は、自然と成果がついてくることも想像できます。

本書は、質問力の考え方に始まり、実践的な例文を使って、具体的な質問パターンも満載です。

何か違う、と思ったときは、自分の話すスタンスを振り返る時なのかもしれません。

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 5)本書の目次
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プロローグ 99%の人が話すたびに評価を下げている!?
第1章 なぜ、質問力を磨けば年収がアップするのか
第2章 難問解決!質問力を効果的に使う方法
第3章 ビジネス脳を鍛える3つのトレーニング
第4章 トップ1%だけが実践する「5ステップ質問法」とは?
第5章 質問力を現場で生かす実践テクニック
第6章 プロを超える「質問力」上級テクニック
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「質問力」で稼げ!
濱田昇 (著)(アスコム 2009/11/16)239ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4776205688
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