おはようございます。
海賊王むーこと、藤井無限です。
イレギュラーメンバーですのでたまに登場します。
新刊で、組織とリーダーシップに関する面白い翻訳書がでました。トライブという本です。Tribesとは、従来のような集団型の組織ではなくて、部族型の組織のことを言います。
部族型組織は、集団型の組織とはことなり、マーケティングと密接に関係しています。部族型の組織のリーダーに求められるリーダーシップはどんなものでしょうか?英語版では、少し前に出版されていますが、日本語版として7月に出版されました。私は、この本が日本語版で出版されているとしった6月から、うずうずして待っていました。
海外の書籍の翻訳本は、分厚く、難しく、取り上げている事例も、海外のものであるため、遠いところにある気がしてピント来ない、ということが多いですが、この書籍は、その真逆です。
薄くて、シンプル、そして事例が割とピンときます。現在の社会変化に関心があるかたや、マーケッター、リーダーや、リーダーを目指すかたには、是非読んでほしいです。

<目次>
  1)今日のオススメの一冊
  2)付箋
  3)気づき
  4)本書の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 1)今日のオススメの一冊                 〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『Tribes トライブ 新しい”組織”の未来形』
 セス・ゴーディン(著)
 勝間和代(訳)
 講談社 190頁

-----
むー 中堅の社員、プロジェクトのリーダ役
社長 むーの努める会社の社長
社長:「君のプロジェクトは、いつもメンバーがイキイキしていて、
    新しいアイデアがでてくるけれどどうしてなの?」
むー:「セス・ゴーディンの書いた、トライブという書籍を参考にして。
    一歩後ろに引くリーダシップを心掛けているからかもしれません。」
社長:「むう、そうか。その手の、ボトムアップ型リーダシップのような話に、
    なったときいつも思うのだけど。トップとしては、何をすべきなのだろう?」
むー:「何かあった時に、謝罪の記者会見するぐらいしか、
    やらなくてよいのではないでしょうか。(笑)」
社長:「謝罪の練習だけは、毎日しておくかな。(苦)」
-----
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です            〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(世界に何が起こったのかより)
 1.自分の信じる仕事に取組み、たくさん働くほうが、ただ給料を
  受け取ってそのまま死ぬのを待つより、ずっと充実感が味わえることに
  大勢の人間が気づきはじめた。
 2.製品やサービスを生み出す「工場」中心のビジネスモデルが、
  以前よりも利益を生まなくなった事実に、企業や組織が気づきはじめた。
 3.工場の「製品」でないものにお金を払う消費者が増え、人々は画一的な
  アイデアに時間をついやさなくなった。
  そして、ファッションや物語、あるいは、自分にとって重要なモノ、価値を
  見出せるモノやコトにお金や時間をつかいはじめた。
(なぜ、「あなた」なのか?しかも、「今すぐに」なのか?より)
 1.現代は、企業や組織内の誰でもリーダーになることを期待されるのだ。
 2.今日の職場の構造をみれば、かつてないほど変化を起こしやすく、
  個人がこれまで以上に大きなレバレッジを手に入れたことがわかる。
 3.変化を起こし、常識破りの製品やサービスを生み出す企業や個人に、
  マーケットが報いる時代がやってきた。
 4.トライブを率いることは魅力的かつスリリングで、利益を生み、
  おまけにすごく楽しい。
 5.同僚や顧客、投資家、ファンのトライブがあなたを待っている。あなたが
  彼らをつなげ、彼らの行きたい場所へ率いてくれるのを待っている。
 (トライブを発展させるより)
 グループをトライブに変えるために必要なものは、2つ
 1.共有する興味
 2.コミュニケーションの手段
  
 リーダが、メンバーの働きを高める戦術
 1.共有する興味を、「夢中で取り組める目標」や「現状を変えたいという欲求」に変える
 2.メンバーが緊密にコミュニケーションできるツールを与える
 3.トライブにレバレッジをかけ、規模を大きくし、新メンバーを引き入れる
 (トライブを率いるべきでない」時より)
 下記のようなときは、何もしない方がずっとましである。
 1.率いる先がわからない時
 2.率いる覚悟も情熱も信念もない時
 3.不安や恐怖が拭えない時
 
 (5つの行動指針より)
 1.マニュフェストを公表する
 2.フォロワーとつながる仕組みをつくる
 3.フォロワー同士がつながる仕組みをつくる
 4.お金は二の次と理解する
 5.ムーブメント成長のプロセスを明らかにする
 
 (リーダーシップの7つのポイントより)
 1.リーダーは、現状を打ち破る
 2.リーダーは、目標のまわりにカルチャーを築き、
   そのカルチャーに人を巻き込む
 3.リーダーは、変化をもたらそうとする世界に、並外れた
    好奇心を抱く
 4.リーダーは、カリスマ性によってフォロワーを惹きつけ、
   やる気を刺激する
 5.リーダーは、将来のビジョンをフォロワーに示す
 6.リーダーは、ビジョンの実現に真剣に取り組み、
   実現に向けた決断を下す
 7.リーダーは、フォロワー同士をつなぐ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 3)今日の気づき                    〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 企業の中にも外にも、自分がリーダーとなりトライブを作っていこう。
 信念をもつことが、そのための第一歩である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 4)本書の目次                     〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第1章 なぜ「あなた」なのか?しかも「今すぐに」なのか?
 第2章 安定なんて幻想だ
 第3章 あなたには何人のファンがいる?
 第4章 失敗を恐れすぎていないか?
 第5章 過半数の神話
 第6章 信念を強化せよ
 第7章 今日はどんな日だった?
 第8章 リスクという可能性
 第9章 リーダーシップの7つのポイント
 第10章 さあ、前に進もう! 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『Tribes トライブ 新しい”組織”の未来形』
 セス・ゴーディン(著)
 勝間和代(訳)
 講談社 190頁