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□■本シェルジュがオススメする今日の一冊■□ Vol.0042 2011.1.25
~本シェルジュ達から、頑張るビジネスパーソンへの贈り物~
本シェルジュ=本のコンシェルジュのことです。
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こんにちは!本シェルジュ渡辺まどかです。
通常、月曜日の配信分を一日遅れでお届しております。
さて、本日は、これからの時代の新たなビジネスモデルとして注目されている、シェアビジネスについて書かれた一冊をご紹介します。
昨年、ちょっとしたブームとなった、「フリーFREE<無料>からお金を生み出す新戦略」ほどではないですが、一部で注目されている新しいビジネスのあり方を提案している本です。
「フリーFREE<無料>からお金を生み出す新戦略」クリス・アンダーソン著
日本放送出版協会 (2009/11/21)
http://amzn.to/gdKbZu
個人的には、現在の自分が携わるビジネスのあり方や、自分のライフスタイルについて再考することができ、非常に有用な内容でした。
読み進めていく中で、共感するフレーズや新たに知る言葉が多く、読み終えたら付箋だらけになっていました。
「捨てる」「減らす」「スマートライフ」「エコ」そんなキーワードに惹かれるあなたは、是非お手にとってみてください。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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「シェアSHARE―<共有>からビジネスを生み出す新戦略」
レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース著
日本放送出版協会 (2010/12/20)
amazonURL http://amzn.to/fy7XKW

今回の登場人物紹介
■ティアラ 昨年、断捨離に目覚めてから、モノを捨てることに躊躇しなくなった。
■姫 「買うべきか」「借りるべきか」迷うと、ついつい買ってしまう。
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姫: この本は、気づきが多い一冊だったな。
ティアラ: 同じく! 「捨てる」前に「所有しない」ことの大切さを教えられた。
姫: 考えてみれば、うちの実家の物置にはめったに使わないものばかりだったよ。芝刈り機とか、工具セットとか、はんだごてとか。
ティアラ: そうそう、うちも! 庭の物置もそうだし、家の中の納戸も、ものがぎっしりだった。そこにあるだけで、いらないものなのにね。
姫: 「借りる」だけではなく「貸す」とか「売る」ということについても、ちょっと考え直してみたいよね。
ティアラ: 本のレンタルなら、いつでもできそうだけど(笑)
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〓 2)付箋                            〓
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■コラボ消費とは、おままごとのような善意の譲り合いではない。逆に、個人の自由を手放したり、ライフスタイルを犠牲にしなくても資源をシェアできるようなシステムを確立することだ。
■物理的に離れていてもヴァーチャルにつながった人々の集合的な力は、二〇〇〇年代に入ると、より力強く、はっきりと目に見えるようになった。クラウドソーシングのコンセプト、つまりこの言葉の生みの親ジェフ・ハウが言う「指定された行為者(ふつうは社員)によってこれまでなされてきた業務を、オープンな形で不特定多数の人々にアウトソーシングすること」は、ビジネスのなかで重要な位置を占めるようになった。
■コラボ消費に参加する人の大半は、少女ポリアンナのような無邪気な善人ではなく、資本市場や自己利益の追求といった原則を強く信じている。『カウンターカルチャーからサイバーカルチャーへ』の中で著者のフレッド・ターナーは、こうした人たちは「個人が自己利益のために行動しながらも、同時に、それによってみんなが『ひとつになれる』ような、統一された社会が生まれることを望んでいるのだ」と言っている。
■P2P企業の役割は、交換や寄付といった取引が自己管理されることを促すプラットフォームをつくりだすことだ。
■モノは単なる手段になりつつある。『エイジ・オブ・アクセス―あなたは「アクセス富者」か「アクセス貧者」か』にジェレミー・リフキンが書いたとおり、「今から二五年後には、多くの企業や消費者にとって、所有というコンセプトは、限られた、古臭いものになるだろう』。
■家計の五分の一を所有からレンタルに変えるだけで、二酸化炭素の年間排出量を二パーセント―つまり一三〇〇万トン―も削減できる。
■販売数ではなく、利用頻度を最大化する経済にシフトすれば、環境メリットとビジネスメリットは一致する。
■『サスティナブルなものづくり―ゆりかごからゆりかごへ』の共著者であるウィリアム・マクダナーは、モノの生産に投入される原材料のうち、製品になるのはわずか五パーセントにすぎない、と言う。また、環境問題のオピニオンリーダ―であるポール・ホーケンは、一〇〇ポンドの製品を生産する段階で、三二〇〇ポンドの廃棄物が生まれる、つまり製品の三二倍のゴミが出ると試算している。
■間接的互酬性」の文化は、「贈与経済」とも呼ばれ、これは、今すぐにあるいは先になって見返りがあるというはっきりした取り決めがたとえなくても、モノやサービスを与えることだ。
■二〇〇八年二月、フランスのサルコジ大統領は、GDPに代わるような成長を測る指標についてのレポートを発表した。「確実なものが何もない時代に、我々は生きている……すべてを再発明し、再構築しなければならない」とサルコジ大統領は訴えた。「人々にとって大切なたくさんのことが、GDPには含まれていない」(中略)。「今こそ、経済的生産よりも、国民の幸福を測ることにより重点をおいた統計システムを導入すべき時だ」
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〓 3)今日の気づき                       〓
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所有欲や浪費欲の存在に気づくことから、シェアは始まる。
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〓 4)本書の目次                        〓
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イントロダクション―私のものはあなたのもの
パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい
第六章 因果応報
第七章 みんな一緒 
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
謝辞
日本語版解説
[巻末]原注 参考文献
「シェアSHARE―<共有>からビジネスを生み出す新戦略」
レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース著
日本放送出版協会 (2010/12/20)
amazonURL http://amzn.to/fy7XKW
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