こんにちは!本シェルジュ渡辺まどかです。
本日は、欲望のコントロールによる幸福になるお金の使い方を推奨する一冊をご紹介します。
著者は、住職でありながらも、何冊ものベストセラー作家としても有名な小池龍之介氏です。
前回ご紹介しました「シェアSHARE―<共有>からビジネスを生み出す新戦略」も名著だと思いますが、こちらを併せてご覧いただくとご自身の「所有欲」のコントロールの有用性に対する認識が、より深まります。
「シェアSHARE―<共有>からビジネスを生み出す新戦略」
レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース著
日本放送出版協会 (2010/12/20)
amazonURL http://amzn.to/fy7XKW
これだけ、「捨てる」「減らす」「断捨離」ブームになっていることには理由があるはずです。
是非、お手にとってみてください。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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「貧乏入門―あるいは幸福になるお金の使い方」
小池龍之介著
ディスカヴァー・トゥエンティーワン (2009/12/20)
amazonURL http://amzn.to/e7KlHJ
今回の登場人物紹介
■ティアラ 以前はやたら買い物をしていたが、最近はめっきり落ち着いた。
■姫 お金を使う時は、いつでも慎重。
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ティアラ: 最近、お金を使わなくなったのはなぜか、自分でもよく分からなかったんだけど、物を所有することによって起こるノイズ(雑念)に疲れたからなのかもしれない。
姫: 昔は、やたらブランド物とか服とか化粧品とか、買ってたよね。私は、昔から貯蓄派だったから、私たち正反対だったよね。
ティアラ: うん、なんで、姫がそんなに物を買わないでいられるのか、不思議だった。
姫: でも、どっちに偏ってもいけないよね。必要なものには、ちゃんとかける。不必要なものには、いっさいかけない。
ティアラ: そうだね。私の場合、まずは食生活を見直そうって、思った。1,500円の醤油から(笑)
姫: 確かに気になる(笑)どちらにしても、一生「お金にものを言わせない生活」を送りたいよね。
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〓 2)付箋 〓
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■お金のことを考えないですむというのは、私たちの最大の幸福感のひとつです。そして、結論から申せば、それは欲望をコントロールしていく、ということで、本書の真のテーマでもあります。
■自分を自分に見せて高く評価させるために物を所有する。(中略)さらに、物質的な物だけが持ち物ではありません。資格もそうです。学歴もそうです。仕事も地位もそうです。人間関係も持ち物です。恋人を持つ、配偶者を持つ、家族を持つ、そしてお金を持つ、といったかたちで、所有するものを増やし、それによって、安心していこうとするのです。ですから、心が安定していない人ほど、所有しなければならないものが多くなります。(中略)いろいろなものを持っていれば、そういう自分を周りの人はそれなりに評価してくれます。自己評価だけでは自分を支えられないので、他の人の視線も補助台にするわけです。自己評価と他者評価の二本で支えようというわけです。
■倉庫を自分で持つ代わりに、流通や小売業をしている人たちが自分の家の倉庫番をやってくれている、必要になったら、お金を払えばもってきてくれる、それくらいの気持ちでいれば、自分が物をもっている必要はないわけです。
■私たちが幸福感を感じるのは、「集中という精神統一」があり、「思いどおり」であり、そして、「迷いがなく、確信がある」ということです。
■私たちは、「絶対にこれでいい」とはなかなか思えない。だいたいは、八対二とか七対三ぐらいで、大きいほうのことを選んでいるにすぎません。そして、この百パーセントではない部分が、私たちの幸福を裏から脅かしているのです。
■究極的には、お金はあってもなくてもいい、どちらでも幸福でいられるという状態が私たちの目指すべきものです。
■『貧乏入門』というのは、文字どおり「お金がない貧乏人になりましょう」という意味ではありません。欲望による消費をやめ、必要に応じて、良質のものを買い、その産業に投資するようなスタンスへ移行していくこと。そのことを通じて、欲望から自由になることです。
■お金にものを言わせる生活から、お金にものを言わせない生活へシフトしていくこと。
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〓 3)今日の気づき 〓
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お金があってもなくても左右されない、清貧生活を心掛けよう。
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〓 4)本書の目次 〓
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序章 私の豊かな貧乏暮らし
第1章 持ち物を減らす
1 持ち物が増えると、心の中が散らかる
2 捨てる技術
第2章 なぜお金を求めるのか?
1 なぜ、いくら物があっても幸せになれないのか?
2 なぜ、お金を貯めたがるのか?
3 欲望のメカニズム
4 欲望に対する三つのスタンス
第3章 ほんとうの幸福 まやかしの幸福
1 不幸になるメカニズム
2 幸福になるメカニズム
3 仏道的集中力の高め方
第4章 幸福になるお金の使い方
1 不幸になるお金の使い方
2 欲しいものではなく、必要なものは買う
3 「必要リスト」と「欲望リスト」
4 私の豊かな貧乏暮らし パート!)
5 ケチることの害毒
6 さらに幸福になるお金の使い方
おわりに 「革命」へのチャンス
「貧乏入門―あるいは幸福になるお金の使い方」
小池龍之介著
ディスカヴァー・トゥエンティーワン (2009/12/20)
amazonURL http://amzn.to/e7KlHJ
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