こんにちは。本シェルジュ松本圭介です。
毎日暑い日が続きますね。
今回はお金(資金調達)の話です。
経営コンサルティングという仕事をやっていると
どこかで「資金調達」という言葉に出会います。
(というかそんなの日常だろという方も少なくないでしょう)
資金調達といえば、よく聞くのが「融資」の話です。
他には「補助金を獲得する」「出資を受ける」といった手段も
よく耳にします。
今回は「出資を受ける」というテーマを取り上げてみたいと思います。
出資といっても、親兄弟、知人友人からの出資ではなく、
ベンチャーキャピタル(VC)からの出資を受けるための本です。
本書は、非常に読みやすく分かりやすいです。
電話応対や面談時の受け答えについても、いろいろアドバイスが書かれており、
現場感が伝わってきます。
企業を経営面から支援しているコンサルタントの方、
いつか自分で事業を起こしたいと思っている方、
すぐには必要になるかどうか分かりませんが、
この本の内容が頭のすみにあるだけでも、
事業展開の選択肢が広がると思います。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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「ベンチャーキャピタルからの資金調達―MBAキャピタリストとベンチャー社長による」
嶋内秀之、伊藤一彦 (著)
中央経済社 (2008/10)
中央経済社 (2008/10)

今回の登場人物紹介
■松本、村上 
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村上:けいさん、なんで貯金箱から小銭をばらまいてるんですか?
松本:お金を数えているんです。
村上:何かお金が必要になったんですか?
松本:ああ、実は、今度、友人のベンチャー企業に出資しようと思って・・・
   上場したら株を売却して、一儲け考えてます。
   いわば、僕がベンチャーキャピタルみたいなものですね。
村上:んで、いくらあったんですか?
松本:1240円です。
村上:・・・
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〓 2)付箋                            〓
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P67
そこで、以下に国内の主なベンチャーキャピタルを紹介する。設立経緯と株主背
景から証券会社系、独立系、事業会社系、銀行系、保険会社系、政府系に分類し
ている。各社はホームページで投資スタンスや投資実績などを表している。
・・・(略)
P111
ベンチャーキャピタルから投資を受けるメリット
(1)資金力の向上
(2)人脈の拡大
(3)上場支援期間の紹介
・・・中略・・・
ベンチャーキャピタルからの取引先の紹介は、次のようなメリットがある。
・・・(略)・・・
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〓 3)今日の気づき                       〓
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VCに対する印象は人それぞれだと思います。
①VCから出資を受けるなんて自分には縁遠い世界の話だ
②VCと関わると会社が食い物にされる
③うちの技術は優れているので簡単に出資に応じるだろう
なんとなくですが、だいたいこの3つイメージのいずれかを
もっている方が多いような印象を持っています。
もちろん、会社として良いVC悪いVC、担当者との相性もありますし、
会社としての経営方針もありますので、VCを使う、使わないというのは
会社によってまちまちでしょう。
ただ選択肢として、常に頭のスミに持っておくことは大切だと思いますし、
なにより企業として成長を目指すのであれば、
外部の人間に対して成長をコミットし、実行に向けた取組みを行うことは
その企業にとっても強い動機付けになると思います。
本書はそういう意味から、初心者でも比較的分かりやすい良書だと思いました。
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〓 4)本書の目次                        〓
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第1部 キャピタリストの視点(会社と事業の説明
   成長性とリスクの検証
   ベンチャーキャピタルの投資判断)
第2部 ベンチャー社長の視点(経営環境の変化
   社長から見たベンチャーキャピタル
   投資までのストーリーを考える
   投資を受けるための事例)
「ベンチャーキャピタルからの資金調達―MBAキャピタリストとベンチャー社長による」
嶋内秀之、伊藤一彦 (著)
中央経済社 (2008/10)