皆さま、初めまして。本シュルジュの新メンバー、赤塚里絵です。
IT企業にシステムエンジニアとして勤める中小企業診断士で、
本シェルジュのレギュラーメンバーの中では唯一企業に属しています。
もうすぐ8ヶ月になる娘がおり、子育て真っ最中でもあります。
ビジネスパーソンとして、また働く女性、働く母としての視点で
感銘を受けた、ヒントをもらった1冊をご紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします!
さて、今回ご紹介するのはロジカルシンキングに関する本です。
といっても、ロジカルシンキングのツールの使い方を羅列したような、
小難しいものではありません。
本書は、赤い魚の国に生まれた中学生が主人公の物語形式。
主人公が成長していく過程を通じて、「いかにして自立した考えと
価値観を築き上げるか」をドラマチックに、わかりやすく描いています。
ロジカルシンキングのツールだけではなく、
自らを成長させていく上で心に留めておくべき点にも言及されており、
明日から何かを変えてみよう、一歩踏み出そうと勇気をもらえる1冊です。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND
渡辺 健介 (著)
ダイヤモンド社 (2009/5/22) 312ページ

今回の登場人物紹介
◆赤塚:本シェルジュ
◆N子:赤塚が勤める会社の同期
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N子:ロジカルシンキングってなんか難しそうだけど、この本は読みやすいね!
赤塚:うんうん!実際に自分にも起こりそうなシーンがストーリーに盛り込まれてるしね。
身近なことでも見方を変えてみようって気になったよ。
N子:わたしも海外留学しようかちょっと悩んでたんだけど、本気で考えてみようかな・・・。
赤塚:あ、もう昼休み終わる!このあと事業部の売上向上の対策会議なんだよね。だるー。
N子:ほらほら!この本で書いてあったことたくさん活用するチャンスじゃん!
赤塚:そ、そうか・・・パラパラ(慌てて本をめくる)
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■物事には必ず、よい点だけではなく、悪い点もある。
我々は、最初によい点を思いつくと、よい点ばかりが目につき、
最初に悪い点を思いつくと、悪い点ばかりに目が行きがち。
そこに感情が加わると、何かをオーバーに評価したり、
他によい点・悪い点があってもまったく見えなくなってしまう。
我々は、この習性を乗り越えなければならない。
(中略)「よい点・悪い点リスト」は、きれいにまとめて整理するだけでは意味がない。
「つっこみ」を入れ、調べたり、考え抜いた上で修正したりして、初めて意味をなす。
■我々が判断を誤るのには、パターンがある。
・「選択肢にモレがあるから」
・「評価軸が間違っているから」
・「評価・情報が間違っているから」
要するに、常にこの3つの問いかけを意識しておくことが重要。
■絶えず進化して行くために重要なのは、差を浮き彫りにするということ。
差を感じないと、なかなか変わろうという気にならない。点火しない。
変われない場合の多くは、「変わるために何をしていいかわからない」のではなく、
「そもそも本当に変わりたいと思っていないから」。
(中略)「差を感じる機会」を自ら積極的に、絶えず生み出していくことが、
成長していくためには重要。
■異なるものをたくさん見れば美醜の感覚が磨かれ、「本物」「偽物」
「ずっとそこに残る核をもっているもの」「すぐ蒸発してしまうようなもの」を
見極める力がついてくる。
そうすれば、特定の環境を超える美しいもの、すごいもの、素晴らしいもの、
正しい姿を追い求めるようになるのだ。
■傍観者として見るのと、当事者として見るのとでは、世界がまったく異なる。
(中略)主体的に想像し、考え抜き、行動することを繰り返していくと、
「現状は変えられる」という自信が自然に湧いてきて、前向きに生きていけるようになる。
新たな道も切り開いていけるようになる。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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ロジカルシンキングは、ただの「仕事をする上で持っておくべきスキル」ではなく、
自立した考えや価値観を築くために必要な力である。
それによって自分を取り巻く事象の見方、考え方を変えることができ、
その積み重ねは、ゆくゆくは人生を切り開くことにもつながっていく。
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〓 4)本書の目次                        〓
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まえがき
本書のしくみと主な登場人物
第1章 ピンキーのサッカー留学
column よい点・悪い点リスト
    評価軸×評価シート
    差を浮き彫りにする
    プリズムを外す
    一歩踏み出す、たたみ込む
第2章 新しい環境、新しい自分
column 真実を追求し、よりよい判断をするために議論する
    「オツム」と「こころ」のバランス
    自信が溜まるコップ
    大海に飛び込め
    主体性スイッチ
    メンターがいるか・ライバルがいるか
    アンテナを張る
    自分の価値観・憲法
第3章 赤い魚たちの移住
column ひとりではなく、他人が必要
    事実と解釈を切り分ける・事実がどこから来ているか問いかける
    「みんな」「いつも」はなるべく避ける
    相関と因果
    リアリティをもってイメージを伝える
    「甲子園」は自分で作る
    「幹」を育てる
自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND
渡辺 健介 (著)
ダイヤモンド社 (2009/5/22) 312ページ