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ビジネス書書評の本シェルジュ

Vol1_脳科学の壁

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こんにちは!ホンシェルジュ村上知也です。
今日から、ついに、本の紹介を開始します。
まだまだ残暑が厳しい中、一服の清涼剤になればと思います。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)気づき
4)本書の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「脳科学の壁」榊原洋一 (講談社 2009/1/21)

A子:「ゲーム脳」って、知ってるよね?
村上:ゲームをやり過ぎると、キレ易くなったり、
学校の成績が悪くなったり、もの忘れが多くなるってやつね。
A子:この本によると、「ゲーム脳」って、ウソなんだってね。
村上:根拠も示さずに、そういって極端に白黒つけるのがよくないって
著者は言っているんだと思うよ(^^;
A子:そっか、「ゲーム脳」の話は科学的根拠が希薄なんだっていうことね。
村上:そもそも、「ゲーム脳」は、認知症のデータ集めの中で考えだされた。
ゲーム脳の論理展開は以下のよう言われている。

認知症になると、前頭部のβ波※の比率が低くなる。

いつもゲームをやって画像刺激を脳に送り続けている人

β波の比率が低くなる。

認知症のように物覚えが悪くなるのでは?
(※目を開けると発信される、13-30Hzの脳波をβ波といいます。
α波は8~13Hzで目を閉じた状態で発信され、基礎波といわれます。)
A子:この論理展開に飛躍があるんでしょうね。
そもそも認知症のヒトもキレやすいかなんてわからないですよね。
村上:そうだね。詳しくは本書を読んでほしいけど、
認知症の人がβ波比率が低くなるデータは確かにある。
しかし、」 β波比率低い=認知症 というわけではない。
イコールであれば、そもそもゲーム脳と言われる人たちは、
認知症だということになる。
A子:さらにデータ数も少ないし、ちゃんとした統計処理もされてない。
やっぱり、ウソかどうかはわからないけど、根拠がないってのは確かですね。
村上:この本では、こういった、マスコミとか一般の人が飛びつきやすい
さも科学のようなエセ脳科学をソフトに断罪してくれているよ。
そして、脳科学の現時点での到達点や限界を記載してくれています。
A子:著者は自らを、「小児科の臨床医であり、脳科学を語る資格がないのかも」
と謙虚な感じで述べているのが、逆にいいですね。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です             〓
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■「ゲーム脳の恐怖」が大勢の親や教育者から歓迎されたことは想像に難くない。
それは、脳科学で証明されたとされるテレビゲームのが害悪が主張され、
テレビゲームをやめ、スキンシップを増やし、自然に親しむといった
万人が納得する処方箋が提示されているからである。
■チンバンジーの子どもと、ヒトの子どもに、実験者の行為を真似て、
箱の中にボールを入れるように 指示すると、
両者ともほぼ同じ正確さで真似をすることができた。
実験を繰り返しても、大きな差は出てこなかった。
しかし、三回目の実験をしようとしたときに、ヒトの子どもは実験者に向かって
「ねーおじさん、なんでこんなことするの」と聞いたというのである。
「この、なぜ、という質問を発するか発しないか、
というところが、人間とチンパンジーの一番大きな違いなのではないだろうか」
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〓 3)今日の気づき                       〓
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「なぜ」というのが、ヒトの証明であり、
考えることをやめたときに、ヒトでなくなるのかもしれない。
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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章 ヒトは「脳」から離れられない
第2章 脳科学氾濫の系譜(デカルトガルの骨相学 ほか)
第3章 前頭葉ブーム
(前頭葉ブームの火付け役音読、計算と前頭葉機能 ほか)
第4章 脳科学の到達点と限界
(血流が増えることの意味は? ほか)
第5章 脳機能イメージングで何が分かるか
(研究成果の誇大表示の背景 ほか)
「脳科学の壁」榊原洋一 (講談社 2009/1/21)

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