こんにちは!本シュルジュの藤井無限です。

本シェルジュといっても不定期に投稿するイレギュラーズの1人です。皆様が忘れたころに現れます。他にも続々とイレギュラーズのメンバーがいますので、今後の投稿をお楽しみに!

さて、今回ご紹介する本は、今まで漫然と考えていた利益について、とーっても皮膚感覚に合うようにかつ、論理的にまとめられている本です。会計の視点でないところがミソです。日本企業は利益が低すぎるという問題定義から始まり、
利益=(顧客あたり単価-顧客あたり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数
という方程式に沿って話が進んでいきます。

方程式の変数、1つ1つをピラミッド構造で綺麗に説明していますので、ロジカルライティングの見本としても読んでみてはいかがですか。すべてのビジネスパーソンにオススメの1冊です。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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勝間式「利益の方程式」商売は粉もの屋に学べ!
勝間和代(著)
東洋経済新報社 2008/5/2 第3刷)278頁

今回の登場人物紹介
■Aさん:製品開発部課長
■Bくん:製品開発部社員
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Aさん:Bくんは最近「利益の方程式」を読んでるの?
Bくん:そうなんです。利益っていうから、会計の話かと
    思ったら、そうでもなくて読みやすいですよ。
    製品開発をする上で、知っておきたいことが多いです。
    利益に関して、体系的に簡素にまとまっていてとても良いです。
Aさん:表紙に「商売は粉もの屋に学べ!」って書いてあるね。
    昔から、「粉ものと水物」は儲かるというけどやっぱりそうなのかな?
Bくん:小麦粉は、カロリーあたりの原価が一番安いんだとか。。
    この本は2008年の本なんで、最近は小麦が値上がりして状況が少し
    変わったかもしれませんね。
Aさん:むぅ、過剰な労働が日本人男性を肥満にしているって書いてあるよ。
    Bくんはどう、入社時より太ったんじゃない。
Bくん:ただの運動不足でメタボになっていってます。。。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です          〓
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■売上を上げるために利益を度外視して、無理な働き方や、
必要もない仕事を作ってしまっている(14頁)
■儲かっている業界はなぜ儲かっているかというと、業界トップシェア
の企業で儲けている人たちが、商品・サービス力の優位性を確保する
と共に値崩れを起こさないよう気をつけている(24頁)
■他社が追いつくまでの時間の余裕を生かしているだけ(26頁)
■インターネットは貧乏神(29頁)
■いかに1円でも高い金額を、顧客に気持ち良く払ってもらうか(74頁)
■顧客獲得コストを下げるためには、顧客の満足度を上げること(76頁)
■なぜ、顧客はその商品・サービスに効用を感じているか(78頁)
■最初は顧客単価が高い層にまず少数の、高い商品を売って、そのお金で
最初の開発費や販売費を回収した後に、徐々に顧客単価を下げた商品を販売し、
より広い顧客層にアクセスしながら、残りの利益を回収する(102頁)
■顧客獲得コストはおおむね、1年以内に回収できるかを
ビジネスモデルの判断基準とする(130頁)
■一番わかりやすい聞き方は、「この商品(サービス)を
友人や知り合いに薦めますか」(161頁)
■顧客原価の引き下げは、顧客単価や顧客獲得コストに比べて
劇的に、しかも早期に下げるのは、意外と難しい(171頁)
■一番やってはいけないのが「一律5%ダウンのような目標を
作ってしまうこと。(省略)多くの場合、削りやすいところから費用が
削られることになる。(206頁)
■いかにキャズムを越えるか、キャズムを越えた後でアーリーマジョリティから
レイトマジョリティに移るフェーズをどうコントロールするかが、利益の鍵(224頁)
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〓 3)今日の気づき                       〓
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利益を上げるということは汚いことではない。
利益とは、顧客からの感謝の印であり、
利益を重視することで、無駄に働かなくなりワークライフバランスが保てる。
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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに
第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか
第2章 利益はどう計算するのか
第3章 利益を上げる方程式の解き方
第4章 どうやって顧客単価をあげるのか
第5章 どうやって顧客獲得コストを下げるのか
第6章 どうやって顧客原価を下げるのか
第7章 どうやって顧客数を伸ばすのか
第8章 明日からできる行動習慣
謝辞
お薦め参考文献
勝間式「利益の方程式」商売は粉もの屋に学べ!
勝間和代(著)
東洋経済新報社 2008/5/2 第3刷)278頁